24 / 33
多すぎる家族計画
ブルル♪フンスフンスッ
大きな真っ黒くてつやつやの毛並みのロデオが馬丁に連れられてやってきます。
馬車から降りる時も見たけれど、近くで見ると他の馬よりもかなり大きいのが判りますね。
「こいつは隣国の馬なんだ。なかなか俺を背に乗せて走れる馬がいなくてやっと見つけたんだ」
「ふふっ可愛い」
とてもお利口さんなロデオはニカっと笑うような表情にも見えます。
どうやら出会えて嬉しかったのはシンザンだけではなくロデオもだったようです。
ひょいっとシンザンがロデオに跨ると、ロクサーヌが踏み台を持ってきます。
いつもより高い踏み台の上に立つとフワっと体が宙に浮いたかと思うとトスンとシンザンの胸に抱かれます。
そっとロデオの鬣に触れるとゴワゴワしていますね。ですが思ったよりは柔らかいです。
「じゃ、いこうか」
「はい」
シンザンが手綱を操るとゆっくりロデオは歩き出します。
「うわっ」
「大丈夫。絶対に落ちない。ロデオの背中は広いんだ」
「ふふっ」
「どうした?」
「だって落ちるも何も…シンザン様はしっかりつかまえてくださっていますもの」
「当たり前だろ。これでも色々と…」
「色々と…なんですの?」
「女が喜ぶ事は練習したっ!‥‥あっ違うからな?見聞きしただけだ」
「ふーん‥‥ソウナンデスネ~ソレハタイヘンデシタネー」
「勘違いするな。女はお前だけ。操は立ててある」
ふと顔を見上げると、前を真っ直ぐ向いて真剣な顔のシンザン。
クリスティナはなんだか胸いっぱいにこみ上げてくる幸せに思わずシンザンの背に回した手に力を入れました。
☆~☆~☆~☆
ゆっくりと歩くロデオの背中は高く、いつも見る景色も違って見えますね。
「どうだ。気持ちいいだろう?」
「そうですわね。わたくしは背が低いのでこのような目線で街を見ると違った街に見えますわ」
「屋敷は田舎だが、空気と水と食い物は美味いんだ」
「まぁ!何よりのご褒美ですわね」
「景色も良いんだ。夕焼けも綺麗だが朝焼けは息を飲む美しさだ」
「早く見たいですわ」
「ティナって呼んでいいかな」
「えぇ。わたくしはなんとお呼びしましょう」
「何でもいいよ。俺はもう独立したから名前しかない」
そうですね。シンザンは次男。傭兵団に入団して要塞3つを任される功績をあげていても身分的にはまだ騎士伯を貰ていないので家から独立すれば平民です。
「わたくしは、シンザン様とお呼びしますわ」
「様はいらないなぁ。でも呼び捨ては皆してるしなぁ」
「でしょう?様を付けるのはわたくしだけにしてくださいましな」
「わかった。へへへ。なんか楽しいな」
「ウフフ。そうですわね」
「ティナは子供、何人欲しい?」
「御子ですか‥‥そうですね神様が許してくださるなら沢山欲しいですわ」
「じゃ、30人くらいにしとくか」
「さ、30人ですか?それは多すぎでは?」
「じゃ、25人でもいいか」
「そ、それも多すぎるかと‥‥思いますわ」
どうやら感覚が色々と違うようですね。大丈夫でしょうかね。
カッポカッポと歩みを進めるロデオも鬣を揺らしてなんだか得意そうです。
王都にある丘に到着すると鞍につけていたバスケットから昼食を取り出し並んで食べます。
朝食に大量に食べていたのはこの為ではないのですが、明らかにシンザンには少ない量ですね。
風だけがそよそよと吹いている丘の上はシーズンなのか柔らかい草が茂っています。
足首までの高さの草の上は寝転ぶとさしづめベッドのようですね。
「クリスティナ」
「なんでございますか」
「膝枕をしてくれ」
「はい。どうぞ」
大きなシンザンがごろりと横になるとクリスティナの太ももに頭を乗せます。
長くて重い剣を脇において下からクリスティナをじぃぃぃっと見るシンザン。
「な、なんですの?そんなにみられると恥ずかしいですわ」
「いやぁ。可愛いなぁと思って」
「そ、そんな事はありませんっ」
「だって、さっきの飯が顎についてるから」
「えっ?えっ?」
さっき食べたのは卵サンド。気を付けて食べたのに!と思いつつ慌てて顎についているという卵を探すクリスティナの手をシンザンの手がギュッと握ります。
「取ってやるから」
そう言って頭を起こしたシンザンはクリスティナの顔に近づくと唇を重ねます。
ビックリして目をぱちくりするクリスティナの首に手を回して横にすると潰さないように上になり、また優しく、今度はもう少し長くキスをします。
シンザンの大きな口は、クリスティナの小さな口も鼻も塞いでしまうほど。
放された唇に思わすプハっと息をします。
「ティナ。もう一回」
そう言って草原の芝生で何度も何度も唇を重ねては放し、すぐ重ね合わせる2人。
ブルルっ♪
ロデオがニンマリしていましたよ。
大きな真っ黒くてつやつやの毛並みのロデオが馬丁に連れられてやってきます。
馬車から降りる時も見たけれど、近くで見ると他の馬よりもかなり大きいのが判りますね。
「こいつは隣国の馬なんだ。なかなか俺を背に乗せて走れる馬がいなくてやっと見つけたんだ」
「ふふっ可愛い」
とてもお利口さんなロデオはニカっと笑うような表情にも見えます。
どうやら出会えて嬉しかったのはシンザンだけではなくロデオもだったようです。
ひょいっとシンザンがロデオに跨ると、ロクサーヌが踏み台を持ってきます。
いつもより高い踏み台の上に立つとフワっと体が宙に浮いたかと思うとトスンとシンザンの胸に抱かれます。
そっとロデオの鬣に触れるとゴワゴワしていますね。ですが思ったよりは柔らかいです。
「じゃ、いこうか」
「はい」
シンザンが手綱を操るとゆっくりロデオは歩き出します。
「うわっ」
「大丈夫。絶対に落ちない。ロデオの背中は広いんだ」
「ふふっ」
「どうした?」
「だって落ちるも何も…シンザン様はしっかりつかまえてくださっていますもの」
「当たり前だろ。これでも色々と…」
「色々と…なんですの?」
「女が喜ぶ事は練習したっ!‥‥あっ違うからな?見聞きしただけだ」
「ふーん‥‥ソウナンデスネ~ソレハタイヘンデシタネー」
「勘違いするな。女はお前だけ。操は立ててある」
ふと顔を見上げると、前を真っ直ぐ向いて真剣な顔のシンザン。
クリスティナはなんだか胸いっぱいにこみ上げてくる幸せに思わずシンザンの背に回した手に力を入れました。
☆~☆~☆~☆
ゆっくりと歩くロデオの背中は高く、いつも見る景色も違って見えますね。
「どうだ。気持ちいいだろう?」
「そうですわね。わたくしは背が低いのでこのような目線で街を見ると違った街に見えますわ」
「屋敷は田舎だが、空気と水と食い物は美味いんだ」
「まぁ!何よりのご褒美ですわね」
「景色も良いんだ。夕焼けも綺麗だが朝焼けは息を飲む美しさだ」
「早く見たいですわ」
「ティナって呼んでいいかな」
「えぇ。わたくしはなんとお呼びしましょう」
「何でもいいよ。俺はもう独立したから名前しかない」
そうですね。シンザンは次男。傭兵団に入団して要塞3つを任される功績をあげていても身分的にはまだ騎士伯を貰ていないので家から独立すれば平民です。
「わたくしは、シンザン様とお呼びしますわ」
「様はいらないなぁ。でも呼び捨ては皆してるしなぁ」
「でしょう?様を付けるのはわたくしだけにしてくださいましな」
「わかった。へへへ。なんか楽しいな」
「ウフフ。そうですわね」
「ティナは子供、何人欲しい?」
「御子ですか‥‥そうですね神様が許してくださるなら沢山欲しいですわ」
「じゃ、30人くらいにしとくか」
「さ、30人ですか?それは多すぎでは?」
「じゃ、25人でもいいか」
「そ、それも多すぎるかと‥‥思いますわ」
どうやら感覚が色々と違うようですね。大丈夫でしょうかね。
カッポカッポと歩みを進めるロデオも鬣を揺らしてなんだか得意そうです。
王都にある丘に到着すると鞍につけていたバスケットから昼食を取り出し並んで食べます。
朝食に大量に食べていたのはこの為ではないのですが、明らかにシンザンには少ない量ですね。
風だけがそよそよと吹いている丘の上はシーズンなのか柔らかい草が茂っています。
足首までの高さの草の上は寝転ぶとさしづめベッドのようですね。
「クリスティナ」
「なんでございますか」
「膝枕をしてくれ」
「はい。どうぞ」
大きなシンザンがごろりと横になるとクリスティナの太ももに頭を乗せます。
長くて重い剣を脇において下からクリスティナをじぃぃぃっと見るシンザン。
「な、なんですの?そんなにみられると恥ずかしいですわ」
「いやぁ。可愛いなぁと思って」
「そ、そんな事はありませんっ」
「だって、さっきの飯が顎についてるから」
「えっ?えっ?」
さっき食べたのは卵サンド。気を付けて食べたのに!と思いつつ慌てて顎についているという卵を探すクリスティナの手をシンザンの手がギュッと握ります。
「取ってやるから」
そう言って頭を起こしたシンザンはクリスティナの顔に近づくと唇を重ねます。
ビックリして目をぱちくりするクリスティナの首に手を回して横にすると潰さないように上になり、また優しく、今度はもう少し長くキスをします。
シンザンの大きな口は、クリスティナの小さな口も鼻も塞いでしまうほど。
放された唇に思わすプハっと息をします。
「ティナ。もう一回」
そう言って草原の芝生で何度も何度も唇を重ねては放し、すぐ重ね合わせる2人。
ブルルっ♪
ロデオがニンマリしていましたよ。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!