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初めての愛の言葉
★この回はシスティとアポロンの再会になります。一人称【俺】はアポロン、【わたくし】はシスティで話し言葉ではない部分はどっちが考えている事なのか、出来るだけわかりやすいようにはしたつもりですが、不明な場合はごめんなさい<(_ _)>
(=゚ω゚)ノ では逝ってみよっ!
◆~◆~◆
扉が開くと、くしゃりと顔を歪めてアポロン様が足早にわたくしの寝台の元にやってきました。
立ったままのアポロン様は、それだけでもすごく背が高いので顔の位置が遠いです。
部屋に入ってきた時よりもかなり小さくわたくしの名を呼んで、いえ、呼んだというよりも姿を確認して思わず口から出た感じで、スっとその場に片膝をついて目線を下げてくれました。
「ティー。良かった。生きててくれて良かった」
「どうしてここに…」
「もしや公爵家になにか知らせが入っているかもと立ち寄った。その時にモリナス子爵家の使いがしばらく前に来た事を言われて、数日モリナス子爵家に通ってやっとさっきここに居ると教えてもらった」
「お仕事の合間をぬって…ご迷惑をおかけしました」
「仕事?いや…そうか。色々と誤解があると思うんだ。だから少し長くなるけど大丈夫かな?体調とか…気分が悪くなれば直ぐに止める」
「皆さんによくして頂いて、調子も良いのです。でもアポロン様、いえエンデバーグ公爵様、ここに居るよりもマイラさんの側にいてあげてはどうでしょう?マイラさ――」
「誤解だ」
「え?」
「話を遮ってすまない。誤解なんだ。先ず俺はマイラとの間には親戚であるという繋がりしかない。父上の弟がマイラの父。それだけだ。幼少の頃は手を繋いだことも家族で食事をした事も在る。それは認める。だが誓って…軍に従軍した15歳からマイラと手を繋いだこともない。すり寄って来た事はある。だが迷惑にしか感じたことはない。マイラの腹の子は他の男の子供だ。俺には関係ないと断言できる。それと‥‥もう公爵家は抜けたんだ。名前しかない。アポロンと呼んでほしい」
「で、ですが、マイラさんは…。それに公爵家を抜けたとはどういう事です?」
「ずっと前にティーが勇気を出して言ってくれたのに守り切れなくてすまなかった。階段から落ちたと聞いて…負傷したのがどうして俺ではないのだと代わりたかった。あと10日の遠征なら何とかなると思った俺の驕りだった。確かに母も姉も妹もした事は詫びて済むような事ではない。ティーが陛下から下賜された妻だという事はどういう存在なのか、そこは考えてくれるだろうという甘えがあった。守るべき順序を【してくれるだろう】と甘い認識を持っていたばかりに間違っていた。俺が何よりも守らねばならないのはシスティアナ。君だ。そして子供だ。だから公爵家は離籍をした」
その場に伏して、顔を床にされているのでしょう。
声しか聞こえなくなりました。
「勝手な事だと、ただの我儘だと判っている。だが、この腕一本で君と子供を絶対に守る。食べさせていくためなら、どぶ攫いだって下男の仕事にだって何でもして家族を養っていく。お願いだ。俺と…俺と…生涯を共にしてくれ。好きなんだ。どうしようもなくっティーを愛しているんだっ」
「そう言う‥‥そういう事はちゃんと顔を見て言ってくださいませっ!」
寝台の縁に両手の指をちょこんとかけられて、ニュっと顔をあげられます。
初めてアポロン様がわたくしを好きだと‥‥愛していると言ってくださいましたが、床に向かって言われるのがなんだか納得できません。
「許してくれる?俺を…」
「少し手を貸してくださいませ。体を起こしたいのです」
「あ、あぁ。こんな手で良ければ喜んで」
立ちあがって中腰になったアポロン様はそっと背中に手を入れて起こしてくれました。
ふと見れば、顔中傷だらけです。頬には深い切り傷が幾つもあって額にも大きな瘡蓋があります。
「まず、わたくしは離縁書にサインをしたのですよ」
「そんなものは無効だ。強制的に書かせたものだ。俺はサインなどしていない。これだろう?」
胸ポケットから出してきたのは、乱暴に折りたたまれて所々インクが滲んでいますが間違いなく、あの日イルマ様が出してきてわたくしがサインした離縁書でした。
「こんなものは‥‥こうする」
大きな手でギュウっと小さく丸めて、アポロン様はパクっと食べて飲み込んでしまいました。
そんなもの…紙は食べる物はないのに!
「あんなものはもう俺が処分した。腹の中でドロドロに溶かしてもう消えた」
「そんなに早く消化はしませんよ。それに‥‥ヤギですら紙は食べないのに」
「家はある。新しく買った。もう誰にもティーに触れさせない。だから…」
「もう一度言ってくださいまし」
「家はある―――」
「違います!ちゃんと…その…さっきの‥‥言ってくださいまし!!」
やり直す機会を俺にくれるんだろうか。
少し怒った口調のティーが愛おしくて堪らない。さっきの言葉とは…まさか!
離縁書は無効だともう一度言えばいいんだろうか。何度でも言う。あんなものは無効だからな。
「ティー。離縁書は無――」
「違います!!」
「えっと…俺がサインしてないから無効と言うんじゃなくて――」
「だから違います!!床に向かってだなんて酷い!!」
え?床…俺は足元を見た。もう一度土下座をしてやり直したほうがいいんだろうか。
そうだな。プロポーズのような物なんだ。もう一度床に伏せよう。
そう思って俺が床に膝をつこうとするとまたも【違うと言ってるでしょう!】と言うんだ。
そして、ぺちり!とティーの可愛い手が俺の頬に当たった。
なんて可愛いんだ。精一杯の力が俺は打ち震えるほどに嬉しいと感じるんだ。
「だいたいっ!そんなっ!やっと聞けたのに、床に向かってだなんてあんまりです!」
もう一度床を見た‥‥‥‥・
ハッ!!気が付いた俺は全身から炎が噴き出すかと思うほど体が熱くなった。
もし、オーラが見えるのなら一気に医院が全焼するほど火柱が上がっただろう。
小さくて柔らかい手を取って、ティーの目を真っ直ぐに見た。
「システィアナ。俺の唯一。好きだ。世界中の誰よりも愛している」
ティーの瞳が途端に涙でウルウルと小刻みに震えるのが判った。
唇が微かに動いて俺の名を呼ぼうとするのが判ると、もう我慢が出来なかった。
「ティー!愛している!もう一度俺とやり直してくれる機会をくれてありがとう!」
ギュッと抱きしめた。
耳元でティーが囁いた。
「考えておきます」
えっ‥‥。ドウシテ??
俺は動けなくなってしまった。
(=゚ω゚)ノ では逝ってみよっ!
◆~◆~◆
扉が開くと、くしゃりと顔を歪めてアポロン様が足早にわたくしの寝台の元にやってきました。
立ったままのアポロン様は、それだけでもすごく背が高いので顔の位置が遠いです。
部屋に入ってきた時よりもかなり小さくわたくしの名を呼んで、いえ、呼んだというよりも姿を確認して思わず口から出た感じで、スっとその場に片膝をついて目線を下げてくれました。
「ティー。良かった。生きててくれて良かった」
「どうしてここに…」
「もしや公爵家になにか知らせが入っているかもと立ち寄った。その時にモリナス子爵家の使いがしばらく前に来た事を言われて、数日モリナス子爵家に通ってやっとさっきここに居ると教えてもらった」
「お仕事の合間をぬって…ご迷惑をおかけしました」
「仕事?いや…そうか。色々と誤解があると思うんだ。だから少し長くなるけど大丈夫かな?体調とか…気分が悪くなれば直ぐに止める」
「皆さんによくして頂いて、調子も良いのです。でもアポロン様、いえエンデバーグ公爵様、ここに居るよりもマイラさんの側にいてあげてはどうでしょう?マイラさ――」
「誤解だ」
「え?」
「話を遮ってすまない。誤解なんだ。先ず俺はマイラとの間には親戚であるという繋がりしかない。父上の弟がマイラの父。それだけだ。幼少の頃は手を繋いだことも家族で食事をした事も在る。それは認める。だが誓って…軍に従軍した15歳からマイラと手を繋いだこともない。すり寄って来た事はある。だが迷惑にしか感じたことはない。マイラの腹の子は他の男の子供だ。俺には関係ないと断言できる。それと‥‥もう公爵家は抜けたんだ。名前しかない。アポロンと呼んでほしい」
「で、ですが、マイラさんは…。それに公爵家を抜けたとはどういう事です?」
「ずっと前にティーが勇気を出して言ってくれたのに守り切れなくてすまなかった。階段から落ちたと聞いて…負傷したのがどうして俺ではないのだと代わりたかった。あと10日の遠征なら何とかなると思った俺の驕りだった。確かに母も姉も妹もした事は詫びて済むような事ではない。ティーが陛下から下賜された妻だという事はどういう存在なのか、そこは考えてくれるだろうという甘えがあった。守るべき順序を【してくれるだろう】と甘い認識を持っていたばかりに間違っていた。俺が何よりも守らねばならないのはシスティアナ。君だ。そして子供だ。だから公爵家は離籍をした」
その場に伏して、顔を床にされているのでしょう。
声しか聞こえなくなりました。
「勝手な事だと、ただの我儘だと判っている。だが、この腕一本で君と子供を絶対に守る。食べさせていくためなら、どぶ攫いだって下男の仕事にだって何でもして家族を養っていく。お願いだ。俺と…俺と…生涯を共にしてくれ。好きなんだ。どうしようもなくっティーを愛しているんだっ」
「そう言う‥‥そういう事はちゃんと顔を見て言ってくださいませっ!」
寝台の縁に両手の指をちょこんとかけられて、ニュっと顔をあげられます。
初めてアポロン様がわたくしを好きだと‥‥愛していると言ってくださいましたが、床に向かって言われるのがなんだか納得できません。
「許してくれる?俺を…」
「少し手を貸してくださいませ。体を起こしたいのです」
「あ、あぁ。こんな手で良ければ喜んで」
立ちあがって中腰になったアポロン様はそっと背中に手を入れて起こしてくれました。
ふと見れば、顔中傷だらけです。頬には深い切り傷が幾つもあって額にも大きな瘡蓋があります。
「まず、わたくしは離縁書にサインをしたのですよ」
「そんなものは無効だ。強制的に書かせたものだ。俺はサインなどしていない。これだろう?」
胸ポケットから出してきたのは、乱暴に折りたたまれて所々インクが滲んでいますが間違いなく、あの日イルマ様が出してきてわたくしがサインした離縁書でした。
「こんなものは‥‥こうする」
大きな手でギュウっと小さく丸めて、アポロン様はパクっと食べて飲み込んでしまいました。
そんなもの…紙は食べる物はないのに!
「あんなものはもう俺が処分した。腹の中でドロドロに溶かしてもう消えた」
「そんなに早く消化はしませんよ。それに‥‥ヤギですら紙は食べないのに」
「家はある。新しく買った。もう誰にもティーに触れさせない。だから…」
「もう一度言ってくださいまし」
「家はある―――」
「違います!ちゃんと…その…さっきの‥‥言ってくださいまし!!」
やり直す機会を俺にくれるんだろうか。
少し怒った口調のティーが愛おしくて堪らない。さっきの言葉とは…まさか!
離縁書は無効だともう一度言えばいいんだろうか。何度でも言う。あんなものは無効だからな。
「ティー。離縁書は無――」
「違います!!」
「えっと…俺がサインしてないから無効と言うんじゃなくて――」
「だから違います!!床に向かってだなんて酷い!!」
え?床…俺は足元を見た。もう一度土下座をしてやり直したほうがいいんだろうか。
そうだな。プロポーズのような物なんだ。もう一度床に伏せよう。
そう思って俺が床に膝をつこうとするとまたも【違うと言ってるでしょう!】と言うんだ。
そして、ぺちり!とティーの可愛い手が俺の頬に当たった。
なんて可愛いんだ。精一杯の力が俺は打ち震えるほどに嬉しいと感じるんだ。
「だいたいっ!そんなっ!やっと聞けたのに、床に向かってだなんてあんまりです!」
もう一度床を見た‥‥‥‥・
ハッ!!気が付いた俺は全身から炎が噴き出すかと思うほど体が熱くなった。
もし、オーラが見えるのなら一気に医院が全焼するほど火柱が上がっただろう。
小さくて柔らかい手を取って、ティーの目を真っ直ぐに見た。
「システィアナ。俺の唯一。好きだ。世界中の誰よりも愛している」
ティーの瞳が途端に涙でウルウルと小刻みに震えるのが判った。
唇が微かに動いて俺の名を呼ぼうとするのが判ると、もう我慢が出来なかった。
「ティー!愛している!もう一度俺とやり直してくれる機会をくれてありがとう!」
ギュッと抱きしめた。
耳元でティーが囁いた。
「考えておきます」
えっ‥‥。ドウシテ??
俺は動けなくなってしまった。
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