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最終話 サプライズが過ぎる+閑話
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「ル、ルダ…貴女、そのお腹は…食べ過ぎたの?!」
「お嬢様、ルダは小食ですよ?赤ちゃんがいるんです。ここに」
ルダは優しく腹を撫でて、表情はすっかりお母さんだ。
だが、気になる事がある。ルダとは月に数回手紙のやり取りをしていたけれど、結婚したとも妊娠したとも手紙には書いていなかったのだ。
「相手は?まさかハサウェイ…無理やり?!」
「お嬢様には申し訳なくって手紙に書けなかったんです」
「そ、そんな…ルダ!可哀想に!」
「そうなんです。あんまりしつこいんで無理やり調教しちゃったんです」
「ん?…今、聞いてはいけないような言葉が聞こえたような…」
「はい。お嬢様が3つ目の支店をオープンさせる時に言葉の壁で困った事があったじゃないですか。ウェイがどうしても行くって言うんで、足止めするためにルダが無理やり♡」
「ちょ、ちょっと待って?3つ目の支店って…1年5カ月も前よ?」
「はい。だから…2人目なんです♡」
サリアは眩暈がした。
サリアのお腹はまだ空っぽだし、なんなら空腹でもあるけれどルダが2人目のママ。1人目はどうしたと聞けばハサウェイが背負って仕事をしているとルダはニヤッと笑って教えてくれた。
「それともう1つ。お嬢様にはサプライズがあるんですよ」
「これ以上のサプライズ‥‥マクロンが妊娠してると言われても驚けそうにないわ」
「マクロン様にはちゃんと彼女がいらっしゃいますよ。妊娠は絶対にあり得ませんのでご安心を」
「は?彼女がいる?妊娠は絶対にない?いやいやルダ~。することしたら可能性はあるわよ」
「ありませんよ。マクロン様の彼女は生物学的には男性ですから」
カラーン。
サリアの心が体から抜け落ちて床を転がっていく音がする。
いや、これでいいんだ。マクロンが彼女であるより彼氏であった方が弟であることは確定だ。人生22年目がもうすぐという年齢で実は弟じゃなくマクロンは妹でしたとカミングアウトされるより衝撃は少ない。
「大丈夫か。サリア」
「えぇ。ダメージ半端ないけどなんとか。ファガスは知ってたの?」
「初耳だ。すまない、フォローをしたかったが魂が抜けてさっき拾ってきた」
「奇遇ね、私もよ」
しかし、ルダの言うサプライズはマクロンではなかった。
パンパンパン!!ルダが手を打ち鳴らすと執事の格好をした男性が1人走ってきた。
「お呼びでしょうか。奥様」
「遅いッ!言われる前に行動。何時も言ってるでしょう?」
「申し訳ございません」
サリアはファガスに支えて貰わないと腰が抜けてしまって立つことも出来なかった。
口をはくはくさせてルダに何かを訴える。ルダは勿論サリアの聞きたい事を言葉にせずとも把握している。
「お嬢様。こちらは私の小間使い兼雑用係兼丁稚のデリックで御座います。デリック!お嬢様に挨拶をなさい」
「は、はいっ。先ほど奥様より紹介に与りましたデリックと申します。平民なので姓は‥‥御座いません」
デリックは目を潤ませてサリアを見た。
「お嬢様、こちらのデリック。2年前にシリカ伯爵家の前で物乞いをしておりまして、そのまま放っておくと各国に出向き、お嬢様の邪魔をする恐れが多分に御座いました。1年かけて完全調教。現在は外に出る事を許し、雑用をさせております。汚れた公衆不浄も舐めて綺麗にしろと命じれば任務を全う致しますのでお気軽にご用命を」
――ルダ、貴女の調教って人生観どころか人生が変わるの?――
「そうそう。デリック。お前は過去お嬢様に大変な迷惑をかけたの。謝罪なさい」
「はいっ」
何故かデリックは直立不動の態勢で俯いて床に伏せ「申し訳ございませんでしたー!」鼻の頭で頭部を支えて謝罪をする。
「あ、あのルダ?膝を折っての土下座ではなく何故‥寝た姿勢で?」
「土下座は空気に触れる部分が多いです。謝罪をする相手の向う脛より高い位置に部位がある事は許されません」
「そ、ソウナンダ…」
「ご安心ください。万が一を考え去勢をしておこうと思いましたが、拾った時には去勢済みでした。切り取るって言うより…潰れていましたけど。何かの天罰を受けたんでしょう」
サリアは言えなかった。
ニャンと水鳥拳が原因だと思うと。
☆~★
デリックはあれからアルサール公爵家に籍を抜かれ、放逐されてしまった。
行くあてもなく、考えるのはサリアの事ばかり。シリカ伯爵家の前で待っていれば会えると雨水を啜り、草を食べて門の前で待っていた。
ルダはこのまま野垂れ死んでも構わないかなと思ったけれど、敷地境界線の内側から出て行こうとしないので、敷地内で死なれても面倒。元公爵子息であるので悪意ある誰かに拾われれば、またサリアに付き纏いを始めるのは目に見えていたのでならば徹底的に躾けようと拾ったのだ。
今ではすっかり出来上がってしまったのでこき使っているが給料は払っている。
デリックはデリックでサリアに対しての思いは消えていないけれど、遠い地からの知らせでサリアがファガスと名目上の結婚ではなく、実質の結婚をした事を知りやっと気持ちの切り替えが出来た。
ルダに言われて謝罪はしたけれど自分の行いがどれほどにサリアを傷つけたのか。ルダに命じられて1年間。毎日自分の行いを書きだし、音読し、改善点を考え、また書き出し、音読し…。どれほどに愚かであったのかを実感した。
――あの程度の謝罪で許されるものではない――
サリーと気安く呼べる関係ではなくなったが、デリックは離れた位置でもサリアの傍にいられる喜びを噛み締めている。
あの日、サリアは言った。
その愛はどうぞ愛する人に向けてください。と。
だからデリックは絶対に届かない思いだと解っていても、持てる全ての愛をサリアに捧げることにした。
もう思いを伝える事が出来ないようにしてしまったのは自分自身なのだとサリアを愛する事を戒めとして。それがデリックの人としての成長に繋がる。と説いたルダの言葉を胸に。
夕方になり、マクロンが工事代金の支払いを受けて戻ってくるとハサウェイも子供を背負ってやってきてルダと着席した。
「役員が揃ったな。じゃぁ、始めようか」
Fin
☆~★
読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
何かあるんじゃないかと思ったレディース&ジェントルメン!!
当たらずしも遠からずっ!
今回もニャンの日投稿なので、おまけのS閑話で御座いますよ~。
た・だ・し。
この先は自己責任の世界が広がります。
本編と共通しているのはキャラの名前と関係性くらい。
時代設定のない話なのに、SとかHとかをブッコんだ上に解る人にしか解らない理不尽な世界。
細かいツッコミをしてしまう方は閉じましょう。
当時の常識と今の常識は違いますので、「こんなのコンプラ違反」とか正義を貫くそこのアナタ!!スクロールをしてはいけません。
この先は上記にあるように自己責任ですけども「あ~そんなのあったねぇ」とか「聞いたことある~」と頭の隅っこにラウンド〇ップしても枯れない強固な根を張る記憶を無理やり掘り起こす話になっております。
ちび〇るこちゃんにセピア色のノスタルジーを感じるどころかセピア色なら…。
(/・▽・)/そいや!そいや!それそれ!(/・▽・)/
咲き誇る花だったあの頃を思い出しつつ、鏡の前。
散るからこそにビューティホー!と変換できる人でないとついていけません。
さぁ、閉じなさい。
書いた本人がお勧めするので間違いない!
正しい操作はブラウザバックか、閉じて忘れる。
間違ってもスクロールは厳禁。
宜しいでしょうか?
ウルトラマ●レオと、ジャングル大●のレオは名前が一緒なだけで同一ではないですよ?
ジャングル●帝にアス●ラっていう弟はいませんよ?
ライオンだからア●トラじゃないとか、そう言う事じゃないですよ?
↑この意味が???な方は閉じた方が良いです。
よし、これでこの先に進もうなんて人はいなくなった。
(ΦωΦ)フフフ…
閑話【サリアとファガスの買い物】
サリアとファガスは非常に仲の良い夫婦なのであるが、結婚式をしていない。
この度目出度く結婚式をしよう!と言う事になったのだけど意見の相違があるのだ。
「ダメよ!これ!絶対に譲れない!」
「いいや、こんなのはダメだ!恥を掻くし、掻かせることになってしまう!」
やって来た外商は依頼を受ける事は決まっているのだが、妻と夫で食い違う意見にあっち見てホイ!こっち見てホイ!
どちらの意見に落ち着くかで下準備が大きく変わる。
揉めているのは引き出物である。
ご祝儀を渡すと貰える引き出物。
「披露宴の後は身軽が一番!」
と、サリアはご祝儀のお返しはカタログギフトが良いと譲らない。
二次会、三次会と繰り出す場合もあるけれど、手荷物は少ない方が良いと思うのだ。
「いいや!重さは大事だ。あと大きければ大きいほど良いんだ!」
ファガスはカタログギフトだとお返しの金額がバレてしまうのと、あまりにも荷物が小さいので見栄えがしない事を嫌がり、大きな紙袋にピッチピチになる大きさの陶器の食器や、特大バームクーヘンなど兎に角嵩張る上に重量のあるものでないとダメだと譲らない。
サリアはファガスの耳をグイっと掴んで倉庫となった部屋の扉を開けた。
「見てごらんなさい!ファガスが10年以上!!付き合いで呼ばれ、出席をした披露宴の引き出物たちを!」
そこには数々の引き出物が出番待ち。
家族の人数分…と言っても何故か5人か4人を想定した人数だが、茶碗と汁椀セット。小皿のセットがかなりの数積まれている。
今まで一度も出番はなく「欠けちゃったら入れ替えたらいい。買わずに済む」と思うが、茶碗は割れる時は割れるけれど以外に長持ちする。そして4人分、5人分とあると1軒分の引き出物を使い切るのに10年以上かかるのだ。
「それに!彫り物は見事よ?腕は良いと思うわ。でも!オボンだけで10枚はあるのよ?何時使うの?!お客様に茶菓子です、どーぞ!って全部は使わないでしょう?フルーツポンチ入れに出来そうな重たいガラスのボゥルだって幾つあると思ってるの!」
「そ、そんなの…使わなかったらバザーに出すとかすればいいだろう?」
「バザーに出すと被るのよ!それに!ファガス…そのバザー。覚えがあるでしょう?」
声のトーンを落としサリアがファガスの胸を指でツンツンと突く。
ファガスは何も言えなくなってしまった。
何故なら…。
食器の類はバザーでも大量に出されているので、価格設定が激安。
つい「店で買うと数千ケルなのに500ケル?」とか思うと誰かが提供した引き出物のティーカップセットを買ってしまうものだ。
ただでさえ、引き出物で貰ったティーカップセットが未使用なのにバザーで更に倉庫の肥やしを追加し、「ジ●ンシーだから勿体ない」とか変な理屈をつけて後生大事に箱から出しもせず、100均で普段使いのカップを買ってしまう。
「じゃ、じゃぁ…鳩時計とか…結婚式の日を刻印した写真立てとかどうだろう?」
「そんなもの!誰が貰って喜ぶの!掛け時計はね?ポッポーって時刻を知らせて欲しくない人は使ってくれないし、他人の結婚式の日が刻印された写真立てなんて間違いなく不要よ!」
カタログギフトならカタログの中にある品で欲しいと思う品を頼んでくれるので長く使ってくれる。サリアは肩で息をしながら押し切った。
「で、では…カタログギフトでよろしいでしょうか?」
「えぇ。全国どこでもハリ●のチェーン♪贈~りものならハ●カですぅ~でヨロシク!」
ファガスはサリアに引き出物の決定権は譲ったが、披露宴が終わった後を想像すると心に寂しい風が吹いた。
式場の名がオサレに金字で書かれた白い袋。紐が指に食い込むのを何度も手を替えて帰り道、ぞろぞろと客が帰っていく。重そうなら重そうなほど「お返しが凄いな」と見た人は思ってくれる。それが引き出物だった日は遠くなりつつあることが寂しかった。
そして‥‥結婚式の引き出物はこれで片付いたが、ついでに2人が使う部屋もサリアによって片付けられてしまった。
ポイポイポポイのポイ。サリアはファガスが長年使っていた小物を捨てていく。
「サリー。これはまだ使えるよ」
「何言ってるの。今時タバコの銘柄をプリントしたゴミ箱なんて誰も使わないわ」
「これはゴミ箱じゃなくてオブジェだよ」
「マルボ●がオサレだったのは何時の時代よ!」
「お願いだ!これは残しておいてくれよぅ」
「仕方ないわね。これだけだからね?」
「ぁい…」
なんとかマル●ロのスチール製ゴミ箱を死守したファガスをサリアが呼ぶ。
「お昼食べる?」
「何かな?もしかして…アレ?!」
「フフフ。三分間、待つのだぞ?しとしとピッ●ャンしとピッ●ャン、しぃとぉピッ●ャン」
「ちゃん!!」
残念ながら大五●カットではないが、ファガスは大●郎の如く笑顔を向けたのだが…
「じゃじゃーん!新製品デェーッス!」
「えっ?えぇーっ?!」
サリアが手にしていたのは松山●子様がパッケージで赤は甘口、黄色は辛口のボン●レー…のはずなのに!!
「ゴ、ゴールドだと?!」
「えぇ。新発売よ。パッケージも野球ボールみたいでしょ?」
「そ、そんな‥‥松山容●様の首コテンパッケージは何処に行った?!」
悲しいかな、ファガスは買い物に行くたびに見つけては大人買いしていたのだが、パッケージリニューアルだけでなく数年のうちに全てがゴールドになり、憧れの松●容子様パッケージは店頭で見る事が出来なくなってしまった。
さて、新発売と言えばサリアも大好きなワードである。
ついつい新発売!と書かれているだけで買ってしまうのである。
カレーを食べた後、2人は買い物に出掛けた。
「見て。うまか●ちゃんですって。醤油、みそ、塩とはまた違う味みたいよ」
サリアは2袋を買い物かごに入れる。
ファガスは新製品を食べてみたい気もするが、サッポ●一番みそラーメンとハ●スシャンメ●にも気持ちが揺れる。
☆~★
これこれ、そこの君!S時代のインスタントラーメンに「5袋入り」はないのだ。
全てが単品で1食分なのである。記憶を呼び戻せ!!
☆~★
「カップヌ●ドルも買う?」
「いや、それは自販機の方が美味しいから買わないよ」
カップに入ったカップ●ードルは1種類。透明の短いフォークで食べるのが定番だが、何故か家で食べるよりも自販機のほうがファガスは美味しく感じるのだ。
但しフォーク入れにフォークが品切れになっていた時は、もうお湯が注がれて3分待っている時間帯。「どうやって食べようか」と絶望感という味も加わる。
さらに隣には高確率でうどんの自販機も並んでいるので迷った挙句カップ●-ドルにした場合、フォークがないとなると涙味も加わるが。
仲良く買い物をする2人がレジに並び、レジのお姉さんが1つづつ金額をモグラたたき並みに飛び出たボタンを押しながらレジを打つ。
「お会計4982ケルです」
「くっ。また財布から聖徳太子が家出したわ」
「大丈夫だ。5千ケル札になって聖徳太子はまた戻って来る」
「どっちかと言うと万札の聖徳太子の方が可愛いんだけど」
サリアは泣く泣く万札の聖徳太子を差し出した。
――釣りは要らねぇよ。なぁん言えないわ――
最後にガッチャンと音を立ててキャッシュドロアが飛び出してくる。
サリアとファガスはこの後1982年に500ケルが札ではなく硬貨になること、そして1989年4月1日に消費税3%が科せられることをまだ知らない。
FIN
読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
「お嬢様、ルダは小食ですよ?赤ちゃんがいるんです。ここに」
ルダは優しく腹を撫でて、表情はすっかりお母さんだ。
だが、気になる事がある。ルダとは月に数回手紙のやり取りをしていたけれど、結婚したとも妊娠したとも手紙には書いていなかったのだ。
「相手は?まさかハサウェイ…無理やり?!」
「お嬢様には申し訳なくって手紙に書けなかったんです」
「そ、そんな…ルダ!可哀想に!」
「そうなんです。あんまりしつこいんで無理やり調教しちゃったんです」
「ん?…今、聞いてはいけないような言葉が聞こえたような…」
「はい。お嬢様が3つ目の支店をオープンさせる時に言葉の壁で困った事があったじゃないですか。ウェイがどうしても行くって言うんで、足止めするためにルダが無理やり♡」
「ちょ、ちょっと待って?3つ目の支店って…1年5カ月も前よ?」
「はい。だから…2人目なんです♡」
サリアは眩暈がした。
サリアのお腹はまだ空っぽだし、なんなら空腹でもあるけれどルダが2人目のママ。1人目はどうしたと聞けばハサウェイが背負って仕事をしているとルダはニヤッと笑って教えてくれた。
「それともう1つ。お嬢様にはサプライズがあるんですよ」
「これ以上のサプライズ‥‥マクロンが妊娠してると言われても驚けそうにないわ」
「マクロン様にはちゃんと彼女がいらっしゃいますよ。妊娠は絶対にあり得ませんのでご安心を」
「は?彼女がいる?妊娠は絶対にない?いやいやルダ~。することしたら可能性はあるわよ」
「ありませんよ。マクロン様の彼女は生物学的には男性ですから」
カラーン。
サリアの心が体から抜け落ちて床を転がっていく音がする。
いや、これでいいんだ。マクロンが彼女であるより彼氏であった方が弟であることは確定だ。人生22年目がもうすぐという年齢で実は弟じゃなくマクロンは妹でしたとカミングアウトされるより衝撃は少ない。
「大丈夫か。サリア」
「えぇ。ダメージ半端ないけどなんとか。ファガスは知ってたの?」
「初耳だ。すまない、フォローをしたかったが魂が抜けてさっき拾ってきた」
「奇遇ね、私もよ」
しかし、ルダの言うサプライズはマクロンではなかった。
パンパンパン!!ルダが手を打ち鳴らすと執事の格好をした男性が1人走ってきた。
「お呼びでしょうか。奥様」
「遅いッ!言われる前に行動。何時も言ってるでしょう?」
「申し訳ございません」
サリアはファガスに支えて貰わないと腰が抜けてしまって立つことも出来なかった。
口をはくはくさせてルダに何かを訴える。ルダは勿論サリアの聞きたい事を言葉にせずとも把握している。
「お嬢様。こちらは私の小間使い兼雑用係兼丁稚のデリックで御座います。デリック!お嬢様に挨拶をなさい」
「は、はいっ。先ほど奥様より紹介に与りましたデリックと申します。平民なので姓は‥‥御座いません」
デリックは目を潤ませてサリアを見た。
「お嬢様、こちらのデリック。2年前にシリカ伯爵家の前で物乞いをしておりまして、そのまま放っておくと各国に出向き、お嬢様の邪魔をする恐れが多分に御座いました。1年かけて完全調教。現在は外に出る事を許し、雑用をさせております。汚れた公衆不浄も舐めて綺麗にしろと命じれば任務を全う致しますのでお気軽にご用命を」
――ルダ、貴女の調教って人生観どころか人生が変わるの?――
「そうそう。デリック。お前は過去お嬢様に大変な迷惑をかけたの。謝罪なさい」
「はいっ」
何故かデリックは直立不動の態勢で俯いて床に伏せ「申し訳ございませんでしたー!」鼻の頭で頭部を支えて謝罪をする。
「あ、あのルダ?膝を折っての土下座ではなく何故‥寝た姿勢で?」
「土下座は空気に触れる部分が多いです。謝罪をする相手の向う脛より高い位置に部位がある事は許されません」
「そ、ソウナンダ…」
「ご安心ください。万が一を考え去勢をしておこうと思いましたが、拾った時には去勢済みでした。切り取るって言うより…潰れていましたけど。何かの天罰を受けたんでしょう」
サリアは言えなかった。
ニャンと水鳥拳が原因だと思うと。
☆~★
デリックはあれからアルサール公爵家に籍を抜かれ、放逐されてしまった。
行くあてもなく、考えるのはサリアの事ばかり。シリカ伯爵家の前で待っていれば会えると雨水を啜り、草を食べて門の前で待っていた。
ルダはこのまま野垂れ死んでも構わないかなと思ったけれど、敷地境界線の内側から出て行こうとしないので、敷地内で死なれても面倒。元公爵子息であるので悪意ある誰かに拾われれば、またサリアに付き纏いを始めるのは目に見えていたのでならば徹底的に躾けようと拾ったのだ。
今ではすっかり出来上がってしまったのでこき使っているが給料は払っている。
デリックはデリックでサリアに対しての思いは消えていないけれど、遠い地からの知らせでサリアがファガスと名目上の結婚ではなく、実質の結婚をした事を知りやっと気持ちの切り替えが出来た。
ルダに言われて謝罪はしたけれど自分の行いがどれほどにサリアを傷つけたのか。ルダに命じられて1年間。毎日自分の行いを書きだし、音読し、改善点を考え、また書き出し、音読し…。どれほどに愚かであったのかを実感した。
――あの程度の謝罪で許されるものではない――
サリーと気安く呼べる関係ではなくなったが、デリックは離れた位置でもサリアの傍にいられる喜びを噛み締めている。
あの日、サリアは言った。
その愛はどうぞ愛する人に向けてください。と。
だからデリックは絶対に届かない思いだと解っていても、持てる全ての愛をサリアに捧げることにした。
もう思いを伝える事が出来ないようにしてしまったのは自分自身なのだとサリアを愛する事を戒めとして。それがデリックの人としての成長に繋がる。と説いたルダの言葉を胸に。
夕方になり、マクロンが工事代金の支払いを受けて戻ってくるとハサウェイも子供を背負ってやってきてルダと着席した。
「役員が揃ったな。じゃぁ、始めようか」
Fin
☆~★
読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
何かあるんじゃないかと思ったレディース&ジェントルメン!!
当たらずしも遠からずっ!
今回もニャンの日投稿なので、おまけのS閑話で御座いますよ~。
た・だ・し。
この先は自己責任の世界が広がります。
本編と共通しているのはキャラの名前と関係性くらい。
時代設定のない話なのに、SとかHとかをブッコんだ上に解る人にしか解らない理不尽な世界。
細かいツッコミをしてしまう方は閉じましょう。
当時の常識と今の常識は違いますので、「こんなのコンプラ違反」とか正義を貫くそこのアナタ!!スクロールをしてはいけません。
この先は上記にあるように自己責任ですけども「あ~そんなのあったねぇ」とか「聞いたことある~」と頭の隅っこにラウンド〇ップしても枯れない強固な根を張る記憶を無理やり掘り起こす話になっております。
ちび〇るこちゃんにセピア色のノスタルジーを感じるどころかセピア色なら…。
(/・▽・)/そいや!そいや!それそれ!(/・▽・)/
咲き誇る花だったあの頃を思い出しつつ、鏡の前。
散るからこそにビューティホー!と変換できる人でないとついていけません。
さぁ、閉じなさい。
書いた本人がお勧めするので間違いない!
正しい操作はブラウザバックか、閉じて忘れる。
間違ってもスクロールは厳禁。
宜しいでしょうか?
ウルトラマ●レオと、ジャングル大●のレオは名前が一緒なだけで同一ではないですよ?
ジャングル●帝にアス●ラっていう弟はいませんよ?
ライオンだからア●トラじゃないとか、そう言う事じゃないですよ?
↑この意味が???な方は閉じた方が良いです。
よし、これでこの先に進もうなんて人はいなくなった。
(ΦωΦ)フフフ…
閑話【サリアとファガスの買い物】
サリアとファガスは非常に仲の良い夫婦なのであるが、結婚式をしていない。
この度目出度く結婚式をしよう!と言う事になったのだけど意見の相違があるのだ。
「ダメよ!これ!絶対に譲れない!」
「いいや、こんなのはダメだ!恥を掻くし、掻かせることになってしまう!」
やって来た外商は依頼を受ける事は決まっているのだが、妻と夫で食い違う意見にあっち見てホイ!こっち見てホイ!
どちらの意見に落ち着くかで下準備が大きく変わる。
揉めているのは引き出物である。
ご祝儀を渡すと貰える引き出物。
「披露宴の後は身軽が一番!」
と、サリアはご祝儀のお返しはカタログギフトが良いと譲らない。
二次会、三次会と繰り出す場合もあるけれど、手荷物は少ない方が良いと思うのだ。
「いいや!重さは大事だ。あと大きければ大きいほど良いんだ!」
ファガスはカタログギフトだとお返しの金額がバレてしまうのと、あまりにも荷物が小さいので見栄えがしない事を嫌がり、大きな紙袋にピッチピチになる大きさの陶器の食器や、特大バームクーヘンなど兎に角嵩張る上に重量のあるものでないとダメだと譲らない。
サリアはファガスの耳をグイっと掴んで倉庫となった部屋の扉を開けた。
「見てごらんなさい!ファガスが10年以上!!付き合いで呼ばれ、出席をした披露宴の引き出物たちを!」
そこには数々の引き出物が出番待ち。
家族の人数分…と言っても何故か5人か4人を想定した人数だが、茶碗と汁椀セット。小皿のセットがかなりの数積まれている。
今まで一度も出番はなく「欠けちゃったら入れ替えたらいい。買わずに済む」と思うが、茶碗は割れる時は割れるけれど以外に長持ちする。そして4人分、5人分とあると1軒分の引き出物を使い切るのに10年以上かかるのだ。
「それに!彫り物は見事よ?腕は良いと思うわ。でも!オボンだけで10枚はあるのよ?何時使うの?!お客様に茶菓子です、どーぞ!って全部は使わないでしょう?フルーツポンチ入れに出来そうな重たいガラスのボゥルだって幾つあると思ってるの!」
「そ、そんなの…使わなかったらバザーに出すとかすればいいだろう?」
「バザーに出すと被るのよ!それに!ファガス…そのバザー。覚えがあるでしょう?」
声のトーンを落としサリアがファガスの胸を指でツンツンと突く。
ファガスは何も言えなくなってしまった。
何故なら…。
食器の類はバザーでも大量に出されているので、価格設定が激安。
つい「店で買うと数千ケルなのに500ケル?」とか思うと誰かが提供した引き出物のティーカップセットを買ってしまうものだ。
ただでさえ、引き出物で貰ったティーカップセットが未使用なのにバザーで更に倉庫の肥やしを追加し、「ジ●ンシーだから勿体ない」とか変な理屈をつけて後生大事に箱から出しもせず、100均で普段使いのカップを買ってしまう。
「じゃ、じゃぁ…鳩時計とか…結婚式の日を刻印した写真立てとかどうだろう?」
「そんなもの!誰が貰って喜ぶの!掛け時計はね?ポッポーって時刻を知らせて欲しくない人は使ってくれないし、他人の結婚式の日が刻印された写真立てなんて間違いなく不要よ!」
カタログギフトならカタログの中にある品で欲しいと思う品を頼んでくれるので長く使ってくれる。サリアは肩で息をしながら押し切った。
「で、では…カタログギフトでよろしいでしょうか?」
「えぇ。全国どこでもハリ●のチェーン♪贈~りものならハ●カですぅ~でヨロシク!」
ファガスはサリアに引き出物の決定権は譲ったが、披露宴が終わった後を想像すると心に寂しい風が吹いた。
式場の名がオサレに金字で書かれた白い袋。紐が指に食い込むのを何度も手を替えて帰り道、ぞろぞろと客が帰っていく。重そうなら重そうなほど「お返しが凄いな」と見た人は思ってくれる。それが引き出物だった日は遠くなりつつあることが寂しかった。
そして‥‥結婚式の引き出物はこれで片付いたが、ついでに2人が使う部屋もサリアによって片付けられてしまった。
ポイポイポポイのポイ。サリアはファガスが長年使っていた小物を捨てていく。
「サリー。これはまだ使えるよ」
「何言ってるの。今時タバコの銘柄をプリントしたゴミ箱なんて誰も使わないわ」
「これはゴミ箱じゃなくてオブジェだよ」
「マルボ●がオサレだったのは何時の時代よ!」
「お願いだ!これは残しておいてくれよぅ」
「仕方ないわね。これだけだからね?」
「ぁい…」
なんとかマル●ロのスチール製ゴミ箱を死守したファガスをサリアが呼ぶ。
「お昼食べる?」
「何かな?もしかして…アレ?!」
「フフフ。三分間、待つのだぞ?しとしとピッ●ャンしとピッ●ャン、しぃとぉピッ●ャン」
「ちゃん!!」
残念ながら大五●カットではないが、ファガスは大●郎の如く笑顔を向けたのだが…
「じゃじゃーん!新製品デェーッス!」
「えっ?えぇーっ?!」
サリアが手にしていたのは松山●子様がパッケージで赤は甘口、黄色は辛口のボン●レー…のはずなのに!!
「ゴ、ゴールドだと?!」
「えぇ。新発売よ。パッケージも野球ボールみたいでしょ?」
「そ、そんな‥‥松山容●様の首コテンパッケージは何処に行った?!」
悲しいかな、ファガスは買い物に行くたびに見つけては大人買いしていたのだが、パッケージリニューアルだけでなく数年のうちに全てがゴールドになり、憧れの松●容子様パッケージは店頭で見る事が出来なくなってしまった。
さて、新発売と言えばサリアも大好きなワードである。
ついつい新発売!と書かれているだけで買ってしまうのである。
カレーを食べた後、2人は買い物に出掛けた。
「見て。うまか●ちゃんですって。醤油、みそ、塩とはまた違う味みたいよ」
サリアは2袋を買い物かごに入れる。
ファガスは新製品を食べてみたい気もするが、サッポ●一番みそラーメンとハ●スシャンメ●にも気持ちが揺れる。
☆~★
これこれ、そこの君!S時代のインスタントラーメンに「5袋入り」はないのだ。
全てが単品で1食分なのである。記憶を呼び戻せ!!
☆~★
「カップヌ●ドルも買う?」
「いや、それは自販機の方が美味しいから買わないよ」
カップに入ったカップ●ードルは1種類。透明の短いフォークで食べるのが定番だが、何故か家で食べるよりも自販機のほうがファガスは美味しく感じるのだ。
但しフォーク入れにフォークが品切れになっていた時は、もうお湯が注がれて3分待っている時間帯。「どうやって食べようか」と絶望感という味も加わる。
さらに隣には高確率でうどんの自販機も並んでいるので迷った挙句カップ●-ドルにした場合、フォークがないとなると涙味も加わるが。
仲良く買い物をする2人がレジに並び、レジのお姉さんが1つづつ金額をモグラたたき並みに飛び出たボタンを押しながらレジを打つ。
「お会計4982ケルです」
「くっ。また財布から聖徳太子が家出したわ」
「大丈夫だ。5千ケル札になって聖徳太子はまた戻って来る」
「どっちかと言うと万札の聖徳太子の方が可愛いんだけど」
サリアは泣く泣く万札の聖徳太子を差し出した。
――釣りは要らねぇよ。なぁん言えないわ――
最後にガッチャンと音を立ててキャッシュドロアが飛び出してくる。
サリアとファガスはこの後1982年に500ケルが札ではなく硬貨になること、そして1989年4月1日に消費税3%が科せられることをまだ知らない。
FIN
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婚約者が私ではない別の女性を愛しているのは知っている。お互い恋愛感情はないけど信頼関係は築けていると思っていたのは私の独りよがりだったみたい。
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いつまでも貴方を私に縛り付けていては可哀想だわ、だから私から貴方を解放します。
貴方のその想いが実りますように……
もう私には願う事しかできないから。
※ざまぁは薄味となっております。(当社比)もしかしたらざまぁですらないかもしれません。汗
お読みいただく際ご注意くださいませ。
※完結保証。全10話+番外編1話です。
※番外編2話追加しました。
※こちらの作品は「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。
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ヤバイ……面白過ぎて、全制覇する勢いで毎日コツコツ読んでます😂😂😂名前も いきなりぶっ込んで来る歌もツボ🎤外では読まない様に気をつけます🤣🤣🤣
コメントありがとうございます。<(_ _)>
返信が遅くなってしまって申し訳ないです(;^_^A
面白い、ありがとうございますx(*^▽^*人)
嬉しい言葉に久しぶりに飲んだユンケ●の効き目のようなパワーが漲りますp(*^_^*)q
公開している話…読むと後悔しちゃうのが100%を超えているんですけども(え?計算が…)
暑い日には親父ギャグで冷感、寒い日にはブルっと感じて自分を抱きしめれば温かい!(セルフかいっ!)
抑えねば。抑えねばと思っているけど、ついつい昭和をぶっこんでしまうのです(;^_^A
草案にはないところでも、「あ、このシチュって?」と思うとついつい…(笑)
80人以上でコーデするところとか、最初はA●Bっぽくしてみんなでポニーテールとかカチューシャで踊り出すようにしてみようかなと思ったんですけども、S感を出すならセーラー服か?!と悩んだ挙句にあまりに遊びすぎるのはアカンな…とウォーリ●になっちゃった(笑)
笑って頂けるのが1番なのでこの後も楽しんで頂けると嬉しいです(*^_^*)
お、お。😲
なにげにコッソリと閑話がプラスされていた、、
ボンカ〇ーを買って食べたくなりました。
インスタントラー〇ンはやはり5袋入りだよね。
サッポロ〇番や味噌ラー〇ンが私は好きです。
昭和、懐かしい。
た〇きんトリオや松〇聖子ちゃん、ザ・ベスト〇ン、懐かしいなぁ。
次回作も楽しみにしています。😃
コメントありがとうございます。<(_ _)>
返信が滅茶苦茶遅くなって申し訳ないです<(_ _)>
ボンカレ●のパッケージが変わった時は衝撃でございましたよ~。松山●子さまはもう雑貨店の外壁にある看板でしか見る事が出来ないのか?!ッとか(笑)
インスタントラーメンは5袋入りが今は通常で3袋入りも販売をされておりますが、以前は1袋だったんですよねぇ。いろんな味を楽しもうと幾つか買ったりしておりましたけども、今じゃ1袋だと割高感が半端ないのでいつものやつって感じで同じ銘柄だけを買っちゃう(笑)
サッポロ●番の味噌ラーメンは袋麺の中でも王様って方は多いですね。
本業の事務所にいる社長が病気か?ってなくらいに好きなんですよ(笑)カップ麺でも販売はされているんですけども、袋麺に拘りがあるようで(爆)
インスタントラーメンはトッピングする具もその家庭によって違いがあったりで友達のところでお昼に出された時にわざわざ半熟卵を作る家もあったんですよΣ( ̄□ ̄|||)
え?ワシ?‥‥面倒なのでキャベツを千切るか卵をインしてグルグルかき混ぜるか(笑)
Sな時代はもう四捨五入すると40年前で御座いますよ( ノД`)シクシク…
ワシも年を取るはずだ(笑)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
『S』に今気付きました🙄(未だかなってずっと待ってました)
いつも通り面白かったです😂🤣👍
コメントありがとうございます。<(_ _)>
最終話にこっそり追加の閑話(笑)
今回はないのかな~と思っていたら「あったんかい!!」と気が付く時の衝撃(笑)
多分、平成も中盤以降の生まれの方には重たい引き出物って経験がないかなと(;^_^A
親に連れられて親戚の結婚式なら子供の時にギリギリ経験してるかも??なんですけども、自分が招かれる年齢になった時のお返しってカタログギフトが主流になっているはずなので、あの重たい食器類とか、いつ使う?って豪華な汁椀とかオボン(笑)
昭和って披露宴にご近所さんも呼んだりするので、小学校とかのバザーだと同じ引き出物が大量に会ったり(笑)
不思議なのが親世代って自分たちが引き出物を貰って「また茶碗?」「使ってない皿がまだあるのに」とか文句を言いながらも娘とか息子の結婚式の引き出物には食器類を選ぶという(笑)
負のループに突入してたんですよねぇ(;^_^A
結婚式があったんだな~っと電車の中とか同じ大きな袋を持った人がいっぱい乗ってたり(笑)
懐かしさを感じて頂けてたら嬉しいな(*^_^*)
楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合い頂きありがとうございました<(_ _)>