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寒い冗談は禍の元
「エルシーだろ?なぁ!」
どうしましょう。この場から離れたいのに足が動かないのです。
一歩、二歩と近寄って来るルシオン様。隣にいる女性2人がわたくしを見てニヤニヤと嫌な笑いを浮かべております。
「私の妻に何か用だろうか。断りもなく話しかけるなど、この上なく不愉快なのだが」
わたくしからルシオン様が見えないようクリス様の背がわたくしの目の前に現れます。同時にルシオン様が伸ばした手がクリス様に弾かれました。
ルシオン様が言葉を発すると、お酒の匂いがそこあたりに漂います。かなり酔っていらっしゃるようですが人を判別できる程度の酔いではあるようです。
しかし両脇の女性はどう見てもシャーロット様ではありません。
胸元が大きくあき、お一人は臍まで見えるような前面にスリットを入れたようなデザイン。とても侯爵家の次期当主の方とお付き合いをするような容貌では御座いません。
よくよく見れば足元もおぼつかず、両脇で女性をぶら下げているのではなく、両脇を支えられているようにも見えます。ですがお酒を召し上がり気も大きくなっているのでしょう。
ルシオン様は両脇の女性を突き飛ばすと、クリス様の胸ぐらを掴みあげて鼻の頭が当たりそうなくらいに顔を近づけておられます。
「へぇ…あんたが旦那か。良い事を教えてやろう。エルシーはな?俺と目が合うとはにかんで頬を染めるんだ。俺がちょーっと微笑んでやったら体をくねらせて男を誘う女なんだよ。残念だったなぁ。だが俺のお古だ。味見は出来なかったがそこそこになら楽しめ――ガハッ!!アグッグゥ」
ルシオン様の言葉が途中で途切れます。クリス様の背に隠れたわたくしにははっきりとは見えないのですが、足元を見るとルシオン様の足が床についておりません。
呻き声のようなくぐもった声が聞こえるのですが、ゴッと鈍い音がすると同時にルシオン様が床に転がり、のたうち回っております。
「ウガァァっ‥グゴォゥッ…ウェェッ…ゲェェッ」
「きゃぁぁ!」
吐瀉をしながら床を転がるルシオン様を先程まで両脇にいた女性が悲鳴をあげながら逃げまどっております。一体何があったというのでしょう。覗き込もうとしますとクリス様がクルリとわたくしの方を向かれます。
「羊はやめとくか。ヤギでいいかな」
――メェェ??いえいえ、何故にですの?――
「ここは空気が悪い。ここに宿泊するのはやめて馬車泊にするか?」
「それはいいのですが…ルシ――んむっ‥んんん~!!」
何故わたくしはクリス様の手で口を塞がれておりますの?!
片手でわたくしの口を塞いだままクリス様は腹でわたくしの背を押すように店の外に向かいます。
「エルシー嬢。俺以外の男の名を口にしてはいけないよ?暴れそうになる」
「ンン~!!んむんん~!!」
「あぁ、でも汚い物を見て目が穢れてしまったな。キスでもして消毒するか」
「ンンンッ!!」
「苦しかったら嚙んでもいいぞ。あの日の歯型ももう薄くなった」
――万力でよろしければいつでも挟んで差し上げますっ――
「ぷはっ…はぁはぁ…突然何をなさいますの」
「何って…(ちゅっ)」
――キモっ!!――
先ほどまでわたくしの口を塞いでいた手のひらにキスをされておられます。
小さく【甘っ♡】って声も聞き漏らしておりません。出来れば右から左に流れて欲しかったですわ。あまりの気持ち悪さ、いえ予想を裏切らない行為にこれ以上引けない所まで心と、気持ちと、思考が引いて参ります。
「嫌な事があったら直ぐにそれを上回る衝撃があると良いそうだよ」
――えぇ。ルシオン様なんてどうでもいいくらい気持ち悪いですもの――
しかし、これで終わりでは御座いませんでした。
肉料理はやめたのですが、野菜をメインにダイーズから作ったというトッフを肉に見立てた平団子で食事を済ませ馬車に乗り込もうとした時でした。
包帯でお顔をグルグル巻きにしたルシオン様が、御者席に乗ろうとしたルディさんの目の前に抜刀した剣を突きつけたのです。わたくしとお父様は馬車に乗せられてしまいます。
扉を守るようにルディさんとクリス様が立っておられます。
「危ないですね。何の真似でしょうか」
「ウフフヒ!!ふぁほへのはほほほぉ!」
「何を言っているかよく聞こえませんね。殿下、どうします?」
「口の中を濯いで、ついでに頭でも冷やしてやったらどうだろうか」
「なるほど。酒臭いですし酒も抜けるかも知れませんね」
「手伝った方がいいか?」
「まさか。他人の楽しみを奪うのは野暮と言うものですよ。殿下」
「では任せるとするか」
クリス様はルディさんの肩を叩くと馬車に乗り込まれました。
ルディさんがスラックスの裾から出したのはステッキ。
しかし、そのステッキが中央から半分に分かれ、両端をチェーンで繋いだ武器になったのです。
「あれは?」
「エルシー嬢は初めて見るかな。あれはヌンチャッキュという武器だ。ルディはあれが得意なんだ」
「ですが、相手は剣でございますよ?危険です」
「危険なのはあの包帯男だけどね。ルディは92戦で92不戦勝いや、相手が戦意喪失するから」
ルディさんはバトントワリングでしょうか?クルクルと回されておりますが、腕やわき、胴体の回りを2つになった片方だけの端をもって、持ち替えてと器用にヌンチャッキュを操っておられます。
ガキン!! 「グホォッ!」
ヌンチャッキュがルシオン様の手に当たり、剣のツバにもあたって剣が空にクルクルと回りながら上がりそして…刃先を下に落下して参ります!
「あっ危ないですわっ!」
「大丈夫。計算済みだから。落下してきた片刃でヤツのベルトが切れるはずだ」
「ベッベルトっ?!」
わたくしとお父様は馬車の小窓に釘付けでございます。
わたくしに覆いかぶさるようにクリス様も小窓を覗きこまれますと「あ、勃ってやがる」と言った瞬間、本当に剣の片刃がベルトを斬ったのです。
「わぁ…本当ですわ…正確なのですね。剣さばき?になるのでしょうか」
「あぁ…先の切れ込みが深くなったな。恋人も2人だし丁度だろう」
「ヒュッ!!」
クリス様の声に何故かお父様が、大事な部分を手で囲っておられます。
ベルトが途中で切れてしまったから仲良く2人で分けるのでしょうか。お父様は額に冷や汗なのか脂汗なのか。玉になっておられます。
そしてまた転がり始めるルシオン様。お召し物が汚れてしまいましてよ?とお声がけをしようかと思いましたが馬車の中。ルシオン様の転がるのを見てルディさんがヌンチャッキュをカチンとステッキに戻されました。
ルディさんは転がるルシオン様の後ろ衿を持ちあげるとずるずると引いて、藻だらけになった噴水の中に放り込んでしまわれました。
「いだっ!ちゅべっちゅべだっ!!」
そう言いながらも藻まみれになりながら転げまわるルシオン様。
ルディ様が馬車に戻られると、馬車はゆっくりと走り出します。
「これで口は禍の元だと骨身に染みるだろう」
「それはいったい…」
「あの噴水の水は暑い日には氷点下ぎりぎりくらいまで温度があがっていたんだが、氷藻が生えるようになってからは、夏場でも氷点下20度にしかならない。顎が外れる寒い冗談はもうやめようと骨身に染みるはずだ」
――クリス様もお入りなれば引くほど寒い冗談も言わなくなるのでは?――
後ろの小窓を覗いてももう宿場町の灯りが小さくなっております。
ですが、ルシオン様。シャーロット様との間にはお子様が生まれたと風の噂に聞いた事が御座いましたが、妻子を放って視察にしても羽目を外し過ぎですわね。
「あの、1つ聞いても宜しいでしょうか?」
「俺のスリーサイズ?あはっ♡それじゃ3つになるな」
やはりあの噴水に落とすべきでした。
深夜、お父様に【先の切れ込みが深くなる】とは何だと問うたのですが‥‥。
教えて頂けませんでした。
どうしましょう。この場から離れたいのに足が動かないのです。
一歩、二歩と近寄って来るルシオン様。隣にいる女性2人がわたくしを見てニヤニヤと嫌な笑いを浮かべております。
「私の妻に何か用だろうか。断りもなく話しかけるなど、この上なく不愉快なのだが」
わたくしからルシオン様が見えないようクリス様の背がわたくしの目の前に現れます。同時にルシオン様が伸ばした手がクリス様に弾かれました。
ルシオン様が言葉を発すると、お酒の匂いがそこあたりに漂います。かなり酔っていらっしゃるようですが人を判別できる程度の酔いではあるようです。
しかし両脇の女性はどう見てもシャーロット様ではありません。
胸元が大きくあき、お一人は臍まで見えるような前面にスリットを入れたようなデザイン。とても侯爵家の次期当主の方とお付き合いをするような容貌では御座いません。
よくよく見れば足元もおぼつかず、両脇で女性をぶら下げているのではなく、両脇を支えられているようにも見えます。ですがお酒を召し上がり気も大きくなっているのでしょう。
ルシオン様は両脇の女性を突き飛ばすと、クリス様の胸ぐらを掴みあげて鼻の頭が当たりそうなくらいに顔を近づけておられます。
「へぇ…あんたが旦那か。良い事を教えてやろう。エルシーはな?俺と目が合うとはにかんで頬を染めるんだ。俺がちょーっと微笑んでやったら体をくねらせて男を誘う女なんだよ。残念だったなぁ。だが俺のお古だ。味見は出来なかったがそこそこになら楽しめ――ガハッ!!アグッグゥ」
ルシオン様の言葉が途中で途切れます。クリス様の背に隠れたわたくしにははっきりとは見えないのですが、足元を見るとルシオン様の足が床についておりません。
呻き声のようなくぐもった声が聞こえるのですが、ゴッと鈍い音がすると同時にルシオン様が床に転がり、のたうち回っております。
「ウガァァっ‥グゴォゥッ…ウェェッ…ゲェェッ」
「きゃぁぁ!」
吐瀉をしながら床を転がるルシオン様を先程まで両脇にいた女性が悲鳴をあげながら逃げまどっております。一体何があったというのでしょう。覗き込もうとしますとクリス様がクルリとわたくしの方を向かれます。
「羊はやめとくか。ヤギでいいかな」
――メェェ??いえいえ、何故にですの?――
「ここは空気が悪い。ここに宿泊するのはやめて馬車泊にするか?」
「それはいいのですが…ルシ――んむっ‥んんん~!!」
何故わたくしはクリス様の手で口を塞がれておりますの?!
片手でわたくしの口を塞いだままクリス様は腹でわたくしの背を押すように店の外に向かいます。
「エルシー嬢。俺以外の男の名を口にしてはいけないよ?暴れそうになる」
「ンン~!!んむんん~!!」
「あぁ、でも汚い物を見て目が穢れてしまったな。キスでもして消毒するか」
「ンンンッ!!」
「苦しかったら嚙んでもいいぞ。あの日の歯型ももう薄くなった」
――万力でよろしければいつでも挟んで差し上げますっ――
「ぷはっ…はぁはぁ…突然何をなさいますの」
「何って…(ちゅっ)」
――キモっ!!――
先ほどまでわたくしの口を塞いでいた手のひらにキスをされておられます。
小さく【甘っ♡】って声も聞き漏らしておりません。出来れば右から左に流れて欲しかったですわ。あまりの気持ち悪さ、いえ予想を裏切らない行為にこれ以上引けない所まで心と、気持ちと、思考が引いて参ります。
「嫌な事があったら直ぐにそれを上回る衝撃があると良いそうだよ」
――えぇ。ルシオン様なんてどうでもいいくらい気持ち悪いですもの――
しかし、これで終わりでは御座いませんでした。
肉料理はやめたのですが、野菜をメインにダイーズから作ったというトッフを肉に見立てた平団子で食事を済ませ馬車に乗り込もうとした時でした。
包帯でお顔をグルグル巻きにしたルシオン様が、御者席に乗ろうとしたルディさんの目の前に抜刀した剣を突きつけたのです。わたくしとお父様は馬車に乗せられてしまいます。
扉を守るようにルディさんとクリス様が立っておられます。
「危ないですね。何の真似でしょうか」
「ウフフヒ!!ふぁほへのはほほほぉ!」
「何を言っているかよく聞こえませんね。殿下、どうします?」
「口の中を濯いで、ついでに頭でも冷やしてやったらどうだろうか」
「なるほど。酒臭いですし酒も抜けるかも知れませんね」
「手伝った方がいいか?」
「まさか。他人の楽しみを奪うのは野暮と言うものですよ。殿下」
「では任せるとするか」
クリス様はルディさんの肩を叩くと馬車に乗り込まれました。
ルディさんがスラックスの裾から出したのはステッキ。
しかし、そのステッキが中央から半分に分かれ、両端をチェーンで繋いだ武器になったのです。
「あれは?」
「エルシー嬢は初めて見るかな。あれはヌンチャッキュという武器だ。ルディはあれが得意なんだ」
「ですが、相手は剣でございますよ?危険です」
「危険なのはあの包帯男だけどね。ルディは92戦で92不戦勝いや、相手が戦意喪失するから」
ルディさんはバトントワリングでしょうか?クルクルと回されておりますが、腕やわき、胴体の回りを2つになった片方だけの端をもって、持ち替えてと器用にヌンチャッキュを操っておられます。
ガキン!! 「グホォッ!」
ヌンチャッキュがルシオン様の手に当たり、剣のツバにもあたって剣が空にクルクルと回りながら上がりそして…刃先を下に落下して参ります!
「あっ危ないですわっ!」
「大丈夫。計算済みだから。落下してきた片刃でヤツのベルトが切れるはずだ」
「ベッベルトっ?!」
わたくしとお父様は馬車の小窓に釘付けでございます。
わたくしに覆いかぶさるようにクリス様も小窓を覗きこまれますと「あ、勃ってやがる」と言った瞬間、本当に剣の片刃がベルトを斬ったのです。
「わぁ…本当ですわ…正確なのですね。剣さばき?になるのでしょうか」
「あぁ…先の切れ込みが深くなったな。恋人も2人だし丁度だろう」
「ヒュッ!!」
クリス様の声に何故かお父様が、大事な部分を手で囲っておられます。
ベルトが途中で切れてしまったから仲良く2人で分けるのでしょうか。お父様は額に冷や汗なのか脂汗なのか。玉になっておられます。
そしてまた転がり始めるルシオン様。お召し物が汚れてしまいましてよ?とお声がけをしようかと思いましたが馬車の中。ルシオン様の転がるのを見てルディさんがヌンチャッキュをカチンとステッキに戻されました。
ルディさんは転がるルシオン様の後ろ衿を持ちあげるとずるずると引いて、藻だらけになった噴水の中に放り込んでしまわれました。
「いだっ!ちゅべっちゅべだっ!!」
そう言いながらも藻まみれになりながら転げまわるルシオン様。
ルディ様が馬車に戻られると、馬車はゆっくりと走り出します。
「これで口は禍の元だと骨身に染みるだろう」
「それはいったい…」
「あの噴水の水は暑い日には氷点下ぎりぎりくらいまで温度があがっていたんだが、氷藻が生えるようになってからは、夏場でも氷点下20度にしかならない。顎が外れる寒い冗談はもうやめようと骨身に染みるはずだ」
――クリス様もお入りなれば引くほど寒い冗談も言わなくなるのでは?――
後ろの小窓を覗いてももう宿場町の灯りが小さくなっております。
ですが、ルシオン様。シャーロット様との間にはお子様が生まれたと風の噂に聞いた事が御座いましたが、妻子を放って視察にしても羽目を外し過ぎですわね。
「あの、1つ聞いても宜しいでしょうか?」
「俺のスリーサイズ?あはっ♡それじゃ3つになるな」
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