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危険な番外編 ★君の♡にジェネレーション★
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この回は作者の息抜き用です。
読まなくても本編にはなんの支障も御座いません。
是非とも読み飛ばしを推奨いたします。
上記にあるように作者の息抜きですので、この話のキャラを使って遊んでいる回です。
スクロールを進めてしまうと後悔の嵐が吹き荒れる確率が97%を超えています。
3%残しているのは、全人類の3%は「うわぁ♡知ってるぅ」と ”のすたるじい” を感じるであろう予測値となっておりますが、読者様の年齢層は非常~にお若い!
この回に限り、さらに時代設定を吹き飛ばしておりますので、馬車の上を戦闘機が飛んで行ったり、石器時代なのにアポロ11号が月面着陸したり、恐竜がスマホでウー〇ーイーツみたいな無茶苦茶な設定になっております。
内容の理解がサッパリできない!!こんなの知らねぇよって方が100%だろうと思いつつも息抜きをしたい作者の我儘回なので、その辺りをご了承頂ける方のみ禁断のスクロールをお願いします。
くどいようですが、この先の正しい操作方法は…
【ブラウザバック若しくは、そっ閉じ】となっております。
うっかり読んでしまっての苦情の受付先は御座いませんのでご了承ください<(_ _)>
★~★作者の息抜き回★~★
タイトル「君の♡にジェネレーション」
※お笑い芸人さんのネタは「レボリューション」ですので別物です。
ご出勤時に目の周りに星形の黒塗りメイクをしないようご注意ください。
尚、その際に白塗りが厚くなると「小〇大夫」さんをリスペクト?と思われますのでご注意を。
グレイクとファウスティーナ。2人は年の差のある夫婦。
これは2人の日常を切り取ったものである。
グレイクは46歳。ファウスティーナは19歳。年齢差にして27歳の2人だがこの度めでたくファウスティーナはご懐妊をした。
気の早いグレイクはこの頃、仕事の帰りにドラッグストアに立ち寄り、紙おむつという便利グッズを物色している。布おむつと違って使い捨てだ。頻繁に取り換える必要があるため、1枚当たりの価格は無視できない。
グレイクは胸ポケットから世の奥様に疑惑の目を向けられやすい黒い手帳を取り出した。カレンダーも付いているし、取引先の電話番号も書き込めるのだが、男性の名前で書いてあるからこそ疑われるという不条理も併せ持つ黒い手帳。但し女性の名前だと手帳の色と同じく「クロ」認定をされる。
グレイクは若い頃はそれなりに有料システムの泡風呂屋に通ったが素人には手を出していない。
ご安心召されよ。魔法使いは妻ファウスティーナであり、夫のグレイクは先天的にも後天的にも魔法使いにはなっていない。
「ふむふむ…GO〇N…ギャザーが良いな…だが1枚当たりが…うーむ」
売れ筋は象さんキャラのパン〇、夢の国のGO〇N、ウサギさんのメ〇ーズ、四次元ポケット搭載のマミ〇ポコ、そしてメロメロパーンチなGE〇KI。ベビーがパッケージのム〇ニー。
「あれ?マミ〇ポコにも夢の国があるぞ…」
初めての子供なのだ。使い勝手は勿論だが使い心地も重視したい。だがパッケージは侮れない。
今後、オムツを買ってくる時の目安になる。
しかし目当ての品が見当たらない。
今日の昼。同僚と昼食を取りながらリサーチしたのだが、同僚も産後2週間でALL紙おむつ。経済的には布おむつと両親や義両親から勧められたらしいが、双方の両親とも遠方で奥さんが子供の世話をしながら洗濯をせねばならない。
当然同僚も手伝ったそうだが、追いつかなかったというのだ。
布おむつは洗っても乾くまで使えない。洗剤も大人用を使うと肌がかぶれる事があるらしく赤ちゃん用を使用したり、消毒のミル〇ンなども使用。そして水道代が跳ねあがった。
「俺ん家に50mプールでもあるのかと思ったよ」
恐ろしい事だ。
そして同僚は手間も考えた結果ALL紙おむつになった。
「俺ん家は使い分けてたな。お出かけ用にはパ〇パかム〇ニー、家の夜用はGO〇N、メリ〇ズもマミ〇ポコも良いんだが、交換頻度を上げてコスパ重視ならド〇ミだ。水森亜〇たんのオレンジパッケージだ。エル〇アのミミ〇も捨てがたい」
「そんなに安いのか?」
「安いぞ。パン〇の半額以下だ。あとはパッケージを見るとポイントマークがある。集めて送ると知育玩具やらが貰えるぞ。粉ミルクのシールも捨てちゃダメだ。妻が鬼神に変わる。それとドラッグストアのミルクメーカー健診はお得だ。スティックミルクの試供品などが貰えるんだ。チェックを忘れるな」
シール1枚で鬼神に変わってしまうとは。見てみたい気もするがビシィ!と言う時は言うファウスティーナにはちょっと逆らえないのでさらに進化させるのはやめておこうと誓ったグレイク。
目当ての水森亜〇たんのオレンジパッケージを探し、4軒のドラッグストア巡りをしたが結局見つける事が出来なかった。
――マツモト〇ヨシにもないとは…手こずりそうだ――
そして家に帰宅をしたグレイクは悪阻の真っ最中であるファウスティーナの為に土産も忘れない。
「寒天ゼリー買ってきたよ」
「ありがとぉ…うえぇぇ…」
「大丈夫か?今日はなにか食べる事は出来たか?」
「トマトを…2キロくらい」
「‥‥そうか。食べられたなら良かった」
水も受け付けないが、トマトだけは狂ったように食べるファウスティーナ。食べ方にも拘りがあり丸齧り一択。スライスなど手を加えると何故か食べられなくなる。
同僚の奥さんは「肉!肉を食わせろ」と毎晩焼肉で、部位も「並ロース」の一択。特上などが良いだろうと思うのは男性陣。同僚の奥さんは並ロースしか受け付けず、タレも塩ダレのみ。妊婦さんによって違うのだ。
――毎晩、肉を2キロよりトマトの方がいいかな――
と、思うものの時季外れのトマトは肉より高級品。トマトの代替品が寒天ゼリー…かと思ったら違った。
「グーさん。違うよ~ナタデココなんだってば」
「え?みつ豆のゼリーじゃないのか?」
「みつ豆?なにそれ…」
「シロップの中にキューブになった白とかピンクのゼリーがあって桃とかみかんとかサクランボとか入ってるやつだよ」
「フルーツポンチのこと?バナナとか白玉も入ってるやつ?」
おそらく同じ物を指しているのだろうが、グレイクの知る「みつ豆」にバナナや白玉は入っていない。同じようにファウスティーナの知るフルーツポンチはゼリーで嵩増しはしないのだ。
そしてグレイクが買ってきた寒天ゼリー。いとも簡単に崩れてしまいナタデココのウニョと噛んだ時に潰しきれない食感がない。
「あ、明日、売り場を見てみるよ」
「ごめんね…妊娠してなかったら美味しく食べられたと思うの」
「気にするな。今は食べられるものを食べられるだけ食べればいい」
優しいグレイクはそう言いながらもテーブルの上に置かれた箱に気が付いた。
「これは?」
「グーさんの上司さんから。奥さんとお昼に見えられてたの」
「中身は何だろうな…結構重いぞ」
開けてみると‥‥カル〇スだった。
贈答用なので、専用のチョイ飲みグラスも2つついている。
「あれ?瓶なんだ…紙で瓶を巻いてるのね」
「いや、巻いてるだろ。使う分だけ注いだら栓をしてまた紙を巻くんだ。だからパッケージマークのこのシールから下まで破っちゃダメなんだよ」
「グーさん。紙は良いんだけど…この瓶の栓は取れないわよ?」
「手でやると危ないよ。時々歯で開栓する奴がいるけど栓抜きを使うんだ」
「栓抜き?なにそれ」
「栓抜きを知らないのか?楕円の輪っかタイプと棒状になったタイプがあるだろう?」
「知らないけど」
知るはずがない。ファウスティーナ世代のカル〇スの濃縮タイプは不透明なペットボトルタイプで瓶ではないのだ。
グレイク世代は瓶。栓抜きで栓を抜いたら専用の半透明キャップを被せる。瓶の色は濃茶で残量が解るタイプ。最後は瓶の中に水を注ぎ、薄々になったカ〇ピスになるが、ファウスティーナ世代は水を吸引して薄々を飲む。
時々、専用の半透明キャップが無くなり一升瓶の醤油キャップを拝借することもあった。
ファウスティーナが栓抜きを知らなかった事にグレイクはちょっとしたショックを覚えつつも、「そう言えば!」とドラッグストアの帰り道。品数は少なそうに見えるが奥には不思議がいっぱいな何でも屋風の店により1つの品を買った。
グレイクは15歳くらいまであまり身長が高い方ではなかった。
今でこそ176cmまで伸びたけれど、なかなか伸びなかった頃は悩んだものだ。
なので生まれてくる子には身長で悩んで欲しくない!そう思って買ってきた「ミ〇」
「飲めないわよ?赤ちゃんは牛乳もダメなんだから」
「え?そうなのか?」
初歩的ミスだった。夜は粉ミルクに混ぜて飲ませてあげようと思ったのだが、時期が早い事を知った。
しかし…
「あれ?瓶なんかで売ってたっけ?詰め替え用は買わなかったの?」
「詰め替え用?」
ここにもジェネレーションギャップが潜んでいた。
四角い瓶のゴールドブ〇ンドのようにキャップの閉め方にコツが必要な瓶タイプのミ〇をファウスティーナは知らなかったのだ。
ファウスティーナが知っているミ〇はジッパートップになったものかスティック。
残念なことにグレイクはそのジッパータイプとスティックタイプのミ〇を知らない。
気を取り直してグレイクは名付けの本を開く。
どれどれ?と覗き込んでくるファウスティーナ。いい香りがするとグレイクはスンスン♪
「男の子かなぁ。女の子かなぁ」
「どうかしら。胎動を感じるのはまだ先みたいだけどグーさんのようなイケメン君かしら」
「そんなにイケメンでもないと思うが…強い子になって欲しいから…強いといえばカブトムシだな」
「ムシ〇ング?カード集め出すと大変よ?」
「なんだそれは?メンコか?」
「メンコ?」
「テーブルの上に置いて、投げつけて場外に出したり、ひっくり返せば相手のメンコが手に入るんだ」
「そんなっ!少ないお小遣いで買うのに取っちゃうの?それに扱いが乱暴だわ」
――そういうルールなんだが…――
「カブトムシと言えば仮面ラ〇ダースト〇ンガーだろう?」
「へっ?カブトムシの仮面ライ〇ーは水嶋ヒ〇様のカブトでしょう?」
まさかの虫被り。
グレイクは昭和ライダーしかしらないが、ファウスティーナは平成ライダーしか知らない。
「なら今は多様化の時代だ。2つの色を持つキカ〇ダーのような…」
「え?2つの色なら菅田将〇様の仮面ラ〇ダーダ〇ルでしょう?キ〇イダーって何?」
またもやここにもジェネレーションギャップが潜んでいた。
今一つかみ合わない会話でも2人はとても仲が良い。
生まれてくる子は男の子でも女の子でも良いのだ。
グレイクもファウスティーナもその日が待ち遠しい。
その思いにはジェネレーションギャップはないのだから。
Fin
★~★
番外編もお付き合い頂きありがとうございました<(_ _)>
読まなくても本編にはなんの支障も御座いません。
是非とも読み飛ばしを推奨いたします。
上記にあるように作者の息抜きですので、この話のキャラを使って遊んでいる回です。
スクロールを進めてしまうと後悔の嵐が吹き荒れる確率が97%を超えています。
3%残しているのは、全人類の3%は「うわぁ♡知ってるぅ」と ”のすたるじい” を感じるであろう予測値となっておりますが、読者様の年齢層は非常~にお若い!
この回に限り、さらに時代設定を吹き飛ばしておりますので、馬車の上を戦闘機が飛んで行ったり、石器時代なのにアポロ11号が月面着陸したり、恐竜がスマホでウー〇ーイーツみたいな無茶苦茶な設定になっております。
内容の理解がサッパリできない!!こんなの知らねぇよって方が100%だろうと思いつつも息抜きをしたい作者の我儘回なので、その辺りをご了承頂ける方のみ禁断のスクロールをお願いします。
くどいようですが、この先の正しい操作方法は…
【ブラウザバック若しくは、そっ閉じ】となっております。
うっかり読んでしまっての苦情の受付先は御座いませんのでご了承ください<(_ _)>
★~★作者の息抜き回★~★
タイトル「君の♡にジェネレーション」
※お笑い芸人さんのネタは「レボリューション」ですので別物です。
ご出勤時に目の周りに星形の黒塗りメイクをしないようご注意ください。
尚、その際に白塗りが厚くなると「小〇大夫」さんをリスペクト?と思われますのでご注意を。
グレイクとファウスティーナ。2人は年の差のある夫婦。
これは2人の日常を切り取ったものである。
グレイクは46歳。ファウスティーナは19歳。年齢差にして27歳の2人だがこの度めでたくファウスティーナはご懐妊をした。
気の早いグレイクはこの頃、仕事の帰りにドラッグストアに立ち寄り、紙おむつという便利グッズを物色している。布おむつと違って使い捨てだ。頻繁に取り換える必要があるため、1枚当たりの価格は無視できない。
グレイクは胸ポケットから世の奥様に疑惑の目を向けられやすい黒い手帳を取り出した。カレンダーも付いているし、取引先の電話番号も書き込めるのだが、男性の名前で書いてあるからこそ疑われるという不条理も併せ持つ黒い手帳。但し女性の名前だと手帳の色と同じく「クロ」認定をされる。
グレイクは若い頃はそれなりに有料システムの泡風呂屋に通ったが素人には手を出していない。
ご安心召されよ。魔法使いは妻ファウスティーナであり、夫のグレイクは先天的にも後天的にも魔法使いにはなっていない。
「ふむふむ…GO〇N…ギャザーが良いな…だが1枚当たりが…うーむ」
売れ筋は象さんキャラのパン〇、夢の国のGO〇N、ウサギさんのメ〇ーズ、四次元ポケット搭載のマミ〇ポコ、そしてメロメロパーンチなGE〇KI。ベビーがパッケージのム〇ニー。
「あれ?マミ〇ポコにも夢の国があるぞ…」
初めての子供なのだ。使い勝手は勿論だが使い心地も重視したい。だがパッケージは侮れない。
今後、オムツを買ってくる時の目安になる。
しかし目当ての品が見当たらない。
今日の昼。同僚と昼食を取りながらリサーチしたのだが、同僚も産後2週間でALL紙おむつ。経済的には布おむつと両親や義両親から勧められたらしいが、双方の両親とも遠方で奥さんが子供の世話をしながら洗濯をせねばならない。
当然同僚も手伝ったそうだが、追いつかなかったというのだ。
布おむつは洗っても乾くまで使えない。洗剤も大人用を使うと肌がかぶれる事があるらしく赤ちゃん用を使用したり、消毒のミル〇ンなども使用。そして水道代が跳ねあがった。
「俺ん家に50mプールでもあるのかと思ったよ」
恐ろしい事だ。
そして同僚は手間も考えた結果ALL紙おむつになった。
「俺ん家は使い分けてたな。お出かけ用にはパ〇パかム〇ニー、家の夜用はGO〇N、メリ〇ズもマミ〇ポコも良いんだが、交換頻度を上げてコスパ重視ならド〇ミだ。水森亜〇たんのオレンジパッケージだ。エル〇アのミミ〇も捨てがたい」
「そんなに安いのか?」
「安いぞ。パン〇の半額以下だ。あとはパッケージを見るとポイントマークがある。集めて送ると知育玩具やらが貰えるぞ。粉ミルクのシールも捨てちゃダメだ。妻が鬼神に変わる。それとドラッグストアのミルクメーカー健診はお得だ。スティックミルクの試供品などが貰えるんだ。チェックを忘れるな」
シール1枚で鬼神に変わってしまうとは。見てみたい気もするがビシィ!と言う時は言うファウスティーナにはちょっと逆らえないのでさらに進化させるのはやめておこうと誓ったグレイク。
目当ての水森亜〇たんのオレンジパッケージを探し、4軒のドラッグストア巡りをしたが結局見つける事が出来なかった。
――マツモト〇ヨシにもないとは…手こずりそうだ――
そして家に帰宅をしたグレイクは悪阻の真っ最中であるファウスティーナの為に土産も忘れない。
「寒天ゼリー買ってきたよ」
「ありがとぉ…うえぇぇ…」
「大丈夫か?今日はなにか食べる事は出来たか?」
「トマトを…2キロくらい」
「‥‥そうか。食べられたなら良かった」
水も受け付けないが、トマトだけは狂ったように食べるファウスティーナ。食べ方にも拘りがあり丸齧り一択。スライスなど手を加えると何故か食べられなくなる。
同僚の奥さんは「肉!肉を食わせろ」と毎晩焼肉で、部位も「並ロース」の一択。特上などが良いだろうと思うのは男性陣。同僚の奥さんは並ロースしか受け付けず、タレも塩ダレのみ。妊婦さんによって違うのだ。
――毎晩、肉を2キロよりトマトの方がいいかな――
と、思うものの時季外れのトマトは肉より高級品。トマトの代替品が寒天ゼリー…かと思ったら違った。
「グーさん。違うよ~ナタデココなんだってば」
「え?みつ豆のゼリーじゃないのか?」
「みつ豆?なにそれ…」
「シロップの中にキューブになった白とかピンクのゼリーがあって桃とかみかんとかサクランボとか入ってるやつだよ」
「フルーツポンチのこと?バナナとか白玉も入ってるやつ?」
おそらく同じ物を指しているのだろうが、グレイクの知る「みつ豆」にバナナや白玉は入っていない。同じようにファウスティーナの知るフルーツポンチはゼリーで嵩増しはしないのだ。
そしてグレイクが買ってきた寒天ゼリー。いとも簡単に崩れてしまいナタデココのウニョと噛んだ時に潰しきれない食感がない。
「あ、明日、売り場を見てみるよ」
「ごめんね…妊娠してなかったら美味しく食べられたと思うの」
「気にするな。今は食べられるものを食べられるだけ食べればいい」
優しいグレイクはそう言いながらもテーブルの上に置かれた箱に気が付いた。
「これは?」
「グーさんの上司さんから。奥さんとお昼に見えられてたの」
「中身は何だろうな…結構重いぞ」
開けてみると‥‥カル〇スだった。
贈答用なので、専用のチョイ飲みグラスも2つついている。
「あれ?瓶なんだ…紙で瓶を巻いてるのね」
「いや、巻いてるだろ。使う分だけ注いだら栓をしてまた紙を巻くんだ。だからパッケージマークのこのシールから下まで破っちゃダメなんだよ」
「グーさん。紙は良いんだけど…この瓶の栓は取れないわよ?」
「手でやると危ないよ。時々歯で開栓する奴がいるけど栓抜きを使うんだ」
「栓抜き?なにそれ」
「栓抜きを知らないのか?楕円の輪っかタイプと棒状になったタイプがあるだろう?」
「知らないけど」
知るはずがない。ファウスティーナ世代のカル〇スの濃縮タイプは不透明なペットボトルタイプで瓶ではないのだ。
グレイク世代は瓶。栓抜きで栓を抜いたら専用の半透明キャップを被せる。瓶の色は濃茶で残量が解るタイプ。最後は瓶の中に水を注ぎ、薄々になったカ〇ピスになるが、ファウスティーナ世代は水を吸引して薄々を飲む。
時々、専用の半透明キャップが無くなり一升瓶の醤油キャップを拝借することもあった。
ファウスティーナが栓抜きを知らなかった事にグレイクはちょっとしたショックを覚えつつも、「そう言えば!」とドラッグストアの帰り道。品数は少なそうに見えるが奥には不思議がいっぱいな何でも屋風の店により1つの品を買った。
グレイクは15歳くらいまであまり身長が高い方ではなかった。
今でこそ176cmまで伸びたけれど、なかなか伸びなかった頃は悩んだものだ。
なので生まれてくる子には身長で悩んで欲しくない!そう思って買ってきた「ミ〇」
「飲めないわよ?赤ちゃんは牛乳もダメなんだから」
「え?そうなのか?」
初歩的ミスだった。夜は粉ミルクに混ぜて飲ませてあげようと思ったのだが、時期が早い事を知った。
しかし…
「あれ?瓶なんかで売ってたっけ?詰め替え用は買わなかったの?」
「詰め替え用?」
ここにもジェネレーションギャップが潜んでいた。
四角い瓶のゴールドブ〇ンドのようにキャップの閉め方にコツが必要な瓶タイプのミ〇をファウスティーナは知らなかったのだ。
ファウスティーナが知っているミ〇はジッパートップになったものかスティック。
残念なことにグレイクはそのジッパータイプとスティックタイプのミ〇を知らない。
気を取り直してグレイクは名付けの本を開く。
どれどれ?と覗き込んでくるファウスティーナ。いい香りがするとグレイクはスンスン♪
「男の子かなぁ。女の子かなぁ」
「どうかしら。胎動を感じるのはまだ先みたいだけどグーさんのようなイケメン君かしら」
「そんなにイケメンでもないと思うが…強い子になって欲しいから…強いといえばカブトムシだな」
「ムシ〇ング?カード集め出すと大変よ?」
「なんだそれは?メンコか?」
「メンコ?」
「テーブルの上に置いて、投げつけて場外に出したり、ひっくり返せば相手のメンコが手に入るんだ」
「そんなっ!少ないお小遣いで買うのに取っちゃうの?それに扱いが乱暴だわ」
――そういうルールなんだが…――
「カブトムシと言えば仮面ラ〇ダースト〇ンガーだろう?」
「へっ?カブトムシの仮面ライ〇ーは水嶋ヒ〇様のカブトでしょう?」
まさかの虫被り。
グレイクは昭和ライダーしかしらないが、ファウスティーナは平成ライダーしか知らない。
「なら今は多様化の時代だ。2つの色を持つキカ〇ダーのような…」
「え?2つの色なら菅田将〇様の仮面ラ〇ダーダ〇ルでしょう?キ〇イダーって何?」
またもやここにもジェネレーションギャップが潜んでいた。
今一つかみ合わない会話でも2人はとても仲が良い。
生まれてくる子は男の子でも女の子でも良いのだ。
グレイクもファウスティーナもその日が待ち遠しい。
その思いにはジェネレーションギャップはないのだから。
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番外編までしっかり堪能しました。
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グーさん、いいですね~。
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年の差カップルって、何だかいいなって思っちゃいました。
グーさんの包容力、半端ないですね。
楽しく最後まで読ませて頂きました。
次作も楽しみにしております。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
番外編まで!ありがとうございます(*´▽`*人)
タイトルはどっちかな~こっちかな?と思わせておいて両方だった!という(笑)
さらにもう1つ…もしファウスティーナがオズヴァルドの愛人になりつつグレイクともお付き合いをしていたのなら、「男はあなただけじゃないのよ」っていう悪女発言も飛び出したかも知れません(;^_^A
まぁ、そこまで男性とのお付き合いがあるファウスティーナじゃないのでベアトリスのようにちやほやしてくれる男性に囲まれて周囲の令嬢に見せつける事もないでしょうけども(;^_^A
グレイクは諜報員という仕事なので家族を持つならそれなりの覚悟も必要。その上で家族に嘘をついて「家庭」を築かなきゃいけないので、自分には無理って諦めてたかな。
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年齢差があるので色々と感覚も違ってジェネレーションギャップもある2人ですけども、新しい家族が増える喜びとお互いを思い合う気持ちにはギャップなんて存在しないので、これからも仲良くやってくかな。
楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
★~★欄を拝借★~★
今回も39件(非承認1件。k様誤字報告ありがとうです♡)もコメントを頂きありがとうございます。
辛抱が出来ない外道なワシなので危険な香りのする閑話を放り込んでしまいましたが、面白かったといって頂ける声も多くとても嬉しかったです(*^-^*)
次回への励みになりました♡
読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>
番外編発見。
うちの娘。特に上の子。
紙オムツが肌にあわなくて布オムツでした。
出てすぐ替えたと思われるのに肌が赤くなる。
時代に逆行していましたね。
おちびの時はオムツが進化したのか肌が丈夫なのか紙オムツ一択でした。
今は超便利で濡れたら線が出てくるからめくらなくてもわかる。
おちびはあんパンとわんわんがお気に入りでした。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
高分子ポリマーとか不織布に肌が負けちゃうのかも知れないですな。
少し前のコロロンが吹き荒れていた時にマスクをしちゃうと肌が荒れるとかカブレるって方がいたんですけども、同じような感じかも。
女の子だとお年頃になってのケア用品は気を付けてあげないとお月様の時は要注意ですよ。
成長と共に肌も耐性ができる??かも知れないけれど体調が悪い時とか、あとはこの先更年期とかの年代になってくると「そう言えば赤ちゃんの時に‥」って同じ状態になっちゃうかも。
世の中、多様化、多様化と言いますが、かつて昭和、平成の時代にアトピーとか花粉症が贅沢病とか根も葉もない根拠で叩かれたりしましたけども、大多数には問題なくてもトラブルが出ちゃう場合もあるので、少数とは言え紙おむつでもカブレる(長時間交換しないとか、ギャザーの部分がきついとかは別ですが)のもあり得る話、そう言う事もあるとみんなが知ってくれるといいかも(*^-^*)
しかし、今の紙おむつは進化してますよねぇ。
交換するのが触らなくても目視で判る!「しちゃった?」って臭いも軽減されてますし科学と化学は凄いなと思います。
布おむつは濡れたって感じが解るのでオムツ離れが早いといいますけども、洗濯が追いつかない(笑)
大量のバ●ビ絵柄のオムツ。ワシも使用はしましたが布おむつ1本のママさん。尊敬です。
もうね、体力が追いつかない(笑)
出産は交通事故に匹敵するダメージと言いますけども、自分の体より子供の世話が最優先なので全く休めない24時間戦えますかの世界ですからねぇ‥。ホントに凄いなぁと尊敬。
だからと言って紙おむつが楽かと言えばNO!育児は大変なのですニャ♡
あんぱんとワンワン!不動の人気ですよね。テレビの影響もあるんでしょうけども、特にわんわんは放送時間になると子供が食いつく、食い付く!
あんぱんもワシはもう…どこかの坂道の女の子達も覚えられませんが、子供はほぼALLでキャラを知ってましたよ(笑)●ールパンナちゃんの事をメ●ンパンナちゃんのお姉ちゃんだからと「メロール●ンナちゃん」と間違った時は子供にジト目を向けられました(笑)
楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
今朝、番外編まで読ませて頂き
ました♪
今作も「何!?コイツ!!」
「胸糞悪い!!」と思いながらも
楽しく読ませて頂きました💕
年の差婚でも幸せそうで何より✨
コメントありがとうございます。<(_ _)>
番外編まで!ありがとうございます~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
あと22分…と2時22分を狙っておりましたけども、お風呂にしよう!と思いまして22分じゃ間に合わないかも??と真夜中の2時に公開!!
おそらく人類の3%の方は「ミ●」の丸くて瓶の色は茶色、緑のパッケージと何の変哲もないのに微妙に開け閉めするのにコツの必要な瓶を知っているだろう思いましてね(笑)
「ミ●!おぉ懐かしい!そう言えば暫く飲んでなかった~」と翌日売り場に行き「マジか…ホントにジッパートップやんけ」と時代を感じられるかな~っとか(爆)
思えば瓶を栓抜きで開けていた時代に缶ジュースが登場した時、プルタブは取り外し式で御座いました。飲んでいる間もそこらへんに捨てる事も出来ず、指に引っかけて飲み終わった缶にIN。
今は缶についたままなので便利になったし、開封する時にカシュっと開けた後に回転させると中央部だけに穴が開くんですよ。ストロー用らしいですけどね。
回す手間すら惜しいワシ(単に早く飲ませろ状態なだけ)
きっとオズヴァルドやラーベ子爵、ベアトリスが失敗をしたのはそのひと手間を惜しんだから…いやアップデート出来ないまま今の状態を温存しようとしたからでしょうかね。
27歳差の夫婦ですけども約30年も違うと知ってるものも全く違う!!
今の10歳に「栓抜き、缶切り、ダイヤル電話」は認知度ないでしょうしね…。使える子こそ全人類の3%かも知れません(笑)
2人の子供はまた新しい世代ですからファウスティーナもグレイクのような「え?知らないの?」状態になっちゃうでしょう(笑)
身分でもなく年齢差でもなく、お互いの思いを汲み取る2人なのでこれからも「え?なにこれ?」なグッズでひと悶着ありそうですが仲良くやっていくでしょう(*^-^*)
閑話や番外編も楽しんで頂けて良かったです♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>