子宮が疼く愛が欲しい

環流 虹向

文字の大きさ
11 / 58
Fake Friend

真似

しおりを挟む
中学3年生。

人生初めての受験。

だけど、受験のために猛勉強したのは2年生の時に目安をつけるために受けた冬の模試くらい。

そんな無子の偏差値は38。

そして、中心ちゃんはその少し上くらいだった。

そういう2人が目指したのは偏差値に近い都立の学校だったけれど、模試を2回受けても望み薄だったので私立にすることになった。

その中でも行けそうな私立は2、3校しかなくて、無子が最終的に決めたのは家から近いギャル学校。

しかも、無子の偏差値と内申点的にそこにしか行けないと担任の先生に言われ、推薦入試でなんとか滑り込むことにした。

無子がその学校に行くと話すと、中心ちゃんもその学校を選んだことを教えてくれた。

無子は中心ちゃんと同じ学校でラッキーだなと思っていたけど、中心ちゃんはちょっと違ったみたい。

けど、そんなことは知らずに無子はいつものように学校生活を送り、ともくんともしっかり会っていた。

ともくんは無子が高校生になることを知り、制服が見たいと言っていて今思えばただの犯罪者予備軍だったけど、恋に沼った無子はその高校の可愛いチェックのプリーツスカートが履くのが楽しみだった。

そんなこんなで進路も決まってホッと過ごせる夏休み。

無子と中心ちゃんは夏祭りに行くことにした。

中心ちゃん情報だと、日没くんが来るらしく新しい服を買ってお祭りに行きたいとのことで近場の都会に出て服を買って夏祭りに行った。

無子は中心ちゃんとの夏祭りを楽しみながらともくんとも出来たらいいのになぁと淡い夢を抱いていると、中心ちゃんが情報を仕入れた男友達の高男たかおくんを見つけて一緒にいる周りの友達を見るとしっかり日没くんもいた。

中心ちゃんはなにか話しかけに行くのかなと思い、無子は遠くで見守ろうとしたけれど、中心ちゃんは顔が見れただけで十分らしくその日は何も無く終わってしまった。

まあ、6人くらいの男の子たちの中に1人飛び込むのは相当勇気がないと出来ないことだから仕方がない。

無子はお祭りと中心ちゃんを家に送るまでの夜道を散策しながら帰り、今度は夏終わりにあるコンクールに出ないといけなかった。

そのコンクールでは無子は何故か馬鹿ほど目立つシンバルをやらされる羽目になり、しかもそのシンバルが無ければその曲が成り立たないという強制具合。

それでいてまだやる気のない無子はしっかりサボり、ボロボロのままコンクールに出た。

みんなは今年こそ金賞を取るぞって言っていたけど、無子みたいな半端者に主役レベルのものを任せたから見事銅賞。

無子はみんなが泣く中、泣けなかった。

だって当たり前の結果だもん。

それで部活は引退。
お別れ会の時、無子はやっぱり強制的に連れ出されたので今までのお詫びを泣きながら伝えた。

無子は自分の意思を人前で話すのはとても苦手で、どうしても上手く言葉に出来ないことや、人の視線と痛く刺さるその苛立ちの気持ちが怖くて泣いてしまう。

そんな無子にも後輩はありがとうの手紙をくれたけど、思い出のない思い出話と、同じパートの人たちからは遠回しに軽蔑されたメッセージが書かれていた。

こんなのをわざわざ送るくらいなら連れてこなければ良かったのに。

無子を元のようにいない者扱いにしてみんなで金賞を取れば良かったのに。

それなのに、“チーム”や“仲間”だから一緒にやるんだで連れてこられて、外部からお呼びした指揮者の方には『巨神兵』って悪意たっぷりの裏のあだ名でみんなから馬鹿にされていたことをお母さんに後から聞いた。

そうやって、大人になってもくだらないことで子どもを盛り上げるからくだらない大人が出来るんだよ。餓鬼 永遠己さとうさん。

でも、無子は部活がやっとなくなったおかげで最高に自由になり、最後の中学生ライフを中心ちゃんとしっかり楽しめたからOK。

その最後の半年に出会ったのが中古の本屋さん。

そこには定価の半分以下で無子の知らない本や漫画がいっぱいあって、そこでは今でも大好きなプンプンの漫画とも出会った。

フリーダムな無子はそこから少女漫画も、少年漫画も、なんでも読むようになりあの有名な海賊の漫画にも出会った。

その海賊のお話は保育園の頃にアニメで追っていたけれど、放送の時間帯が変わり自然と見るのを辞めてしまった。

でも、久しぶりに見て続きが気になったので読んでみることにした。

そしたら面白い!

やっぱり、売り出されているものは何かしらの面白みがあるからこそ、こうやって本になっているんだなと感心しながら中古の本屋さんで自分の好きな漫画を買っていると、その作品を読むことがパクリだと言う輩がまた現れた。

その子は中心ちゃんを助けなかった友達の骨失こうちゃん。

その子は昔からその漫画が好きで、その漫画家さんの絵を真似ることが出来るくらいのファンだと言うけれど、こっちからしたらだから何?って話。

無子は幼少期に見てて久しぶりに話の続きを知りたいと思っただけだったのに、パクリと言われてカチンと来たのでその子は上っ面さえ仲良くなることをやめた。

それでも骨失ちゃんと中心ちゃんは友達だったから関わらずにはいられなかった。


環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...