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Fake Friend
破壊
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無子は高校生になり、中心ちゃんと一緒のギャル高校に進学。
ギャル高校と言っても共学なので男子もいるけど、無子は女子の顔面偏差値が高いことに嬉しく思いつつ、クラスを確認すると中心ちゃんとは別のクラスになってしまった。
若干心細いお互いをチャイムがなるギリギリまで励まし合い、自分の席に戻って担任の先生にクラスの座席表を貰い一人一人自己紹介をすることになった。
けど、無子は人見知りが激しくみんなの前に立つと喉と体が震えるので、手短に自分なりにハキハキと言葉を出して席にすぐに座った。
そんな無子の席の隣には、中学1年の頃の私と似たふくよかな女の子と目がぱっちりで笑顔が可愛らしい狸面ちゃんがいて無子自ら声をかけに言った。
するとその2人は同じ学校の子がいなくて心細かったらしく、その日からよく話してくれるようになった。
それからその周りにいる男子たちとその2人は仲良くなり、私も少しだけ話すようになった。
けど、男子にはいじめられるか、やられるかしかされてこなかった無子は男友達という枠組みの男子とどう接すればいいか分からず話すことに困っていると、無子の前に座っていた狐面ちゃんが助けてくれた。
そうやって無子の新しい学生生活は一気に友達いっぱいになったけれど、それは長く続かなかった。
その関係性が崩れ始めたのは授業参観があった日、お母さんから聞いた狐面ちゃんと狸面ちゃんの態度。
お母さんが無子と仲良さげに話している2人を見て、
「これから無子をよろしくね。」
と、声をかけたところ2人は吹き出し笑いをした。
そして、
「よろしくだって。意味分かんねぇ。」
と、笑いながら去っていったという。
当時無子は余計なことをするなとお母さんに腹を立てたけど、2人にはそのことを聞けなかった。
というより、お母さんが見たその2人を信じたくなかった。
だってやっとみんなと同じようにたくさんの女友達も男友達も出来たんだもん。
それをわざわざ自分から崩すような真似をしたくない。
そう思ったけれど、狐面ちゃんは通常体系よりやっぱり太っている無子をデブと言って狸面ちゃんや中心ちゃんと裏で話してたらしい。
それを2人から教えてもらった無子は狐面ちゃんを徹底的に嫌うことにした。
それを学校用に作ったSNSのアカウントで愚痴ったり、嫌いのピークをぶち抜けた時には机と椅子を蹴り倒して帰ったこともある。
多分、そういう無子を見て、狸面ちゃんと中心ちゃんは無子を嫌いになったんだと思うけど、上っ面な友情はふわっと続いていた。
上っ面同盟の無子と狸面ちゃんと狐面ちゃんで最寄駅に向かう途中、そこにはいなかった中心ちゃんの話題になった。
その話題が、
「なんか最近の中心、うざくない?」
というもの。
中心ちゃんはいじめられていた過去もあってか、少ししつこさはあったけれどそこを含めて好きだった無子は2人が中心ちゃんの悪口を言う中、中心ちゃんをフォローした。
だって、中心ちゃんが1人にはなりたくないって言うんだもん。
だから無子は中心ちゃんのいいとこセールスをして、2人にまだ知らない中心ちゃんを知ってもらおうと悪口をやめさせて良いところを伝えた。
それが2人との縁の切れ目。
そして、周りの友達関係がぎくしゃくしてきた頃に中心ちゃんには、
「私に着いてくるためにこの学校選んだんでしょ?」
と、言われる始末。
日没くんに振られた時は親がうるさく電話してきても、ずっと公園で中心ちゃんの涙が落ち着くまで一緒にいたお友達だったのにそう思われてたなんて思いもしなかった。
そうやって、人に合わせる事が出来ない無子は中心ちゃん含めて高校の友達全員いなくなった。
しかも、無子が発散できなくなったイラつきをSNSに書き綴ると、クラスのカースト上位の子と勘違いされてクラス全員に嫌われる始末。
それが高校1年の夏休み前。
自分の言葉と意思で全部を失った無子は、雨が降っても御構いなしに通学自転車でともくんの家に行った。
一応、メッセージは送ったけどともくんは返事をくれなくて、そのまま家に着きインターフォンを鳴らすとともくんはバカな無子がずぶ濡れなことに驚く。
「…どうしたの?」
そう聞かれたけど、無子はただ寂しさを埋めて欲しくて家に入ろうとするとともくんに止められた。
「ごめん…。今、友達がいて部屋にあげられない。」
友達6人でキャンプに行った帰りだと言うともくんの家はとっても静かで友達がいるとは思えなかった。
けど、家主が家に入れられないと言うなら他人は入っちゃいけない。
だから無子は雨に打たれながら涙を隠し、家に帰ってそのまま友達0人で高校生活初めての夏休みを迎えた。
自分のせいで友達がいなくなった無子は、暑い外に出たくなくて家でずっと寝ているとお母さんに、
「部活しないならバイトでもしたら?」
と、言われて傷心してる無子のことは少し不信に思っても、家事片手に『中心ちゃんと遊ばないの?』と聞いてくるだけ。
お友達が出来たての時は夜22時に帰ってくるのが当たり前で、ずっと外にいる無子だったのに何も無くなった無子がずっと家にいるのを何かあったと思ってもまともに聞いてこない。
それが無子の親。
いつもその時に知らんぷり。
だからいつも遅延した『大丈夫?』を言ってくる。
それが今の無子を腹立たせる1つでもある。
そういう家族がいる家にいたくなかった無子は家の近くにあった串カツ屋さんで働くことになった。
けど、無子はその串カツ屋さんが居酒屋とは知らずに働き始めるとお父さんが口出しをしてきた。
「居酒屋は落ちぶれた人間がやるもんだ。」
「学生が働くべき場所じゃない。」
「夜の仕事なんかするな。」
無子のお父さんは無子のやること全てに難癖を言う。
でも、無口で無能な無子をちゃんと育てたいって言ってくれた、バイトリーダーの己虎さんが面接を落ちかけた無子を拾ってくれたからそれに答えたかった。
だから高校生から3年間続けられたんだと思う。
己虎さんとその当時店長をしていた規張さんにはとてもお世話になった。
無子が始めて大人に恋愛以外の尊敬の意を持ったのはその時が初めてだと思う。
ギャル高校と言っても共学なので男子もいるけど、無子は女子の顔面偏差値が高いことに嬉しく思いつつ、クラスを確認すると中心ちゃんとは別のクラスになってしまった。
若干心細いお互いをチャイムがなるギリギリまで励まし合い、自分の席に戻って担任の先生にクラスの座席表を貰い一人一人自己紹介をすることになった。
けど、無子は人見知りが激しくみんなの前に立つと喉と体が震えるので、手短に自分なりにハキハキと言葉を出して席にすぐに座った。
そんな無子の席の隣には、中学1年の頃の私と似たふくよかな女の子と目がぱっちりで笑顔が可愛らしい狸面ちゃんがいて無子自ら声をかけに言った。
するとその2人は同じ学校の子がいなくて心細かったらしく、その日からよく話してくれるようになった。
それからその周りにいる男子たちとその2人は仲良くなり、私も少しだけ話すようになった。
けど、男子にはいじめられるか、やられるかしかされてこなかった無子は男友達という枠組みの男子とどう接すればいいか分からず話すことに困っていると、無子の前に座っていた狐面ちゃんが助けてくれた。
そうやって無子の新しい学生生活は一気に友達いっぱいになったけれど、それは長く続かなかった。
その関係性が崩れ始めたのは授業参観があった日、お母さんから聞いた狐面ちゃんと狸面ちゃんの態度。
お母さんが無子と仲良さげに話している2人を見て、
「これから無子をよろしくね。」
と、声をかけたところ2人は吹き出し笑いをした。
そして、
「よろしくだって。意味分かんねぇ。」
と、笑いながら去っていったという。
当時無子は余計なことをするなとお母さんに腹を立てたけど、2人にはそのことを聞けなかった。
というより、お母さんが見たその2人を信じたくなかった。
だってやっとみんなと同じようにたくさんの女友達も男友達も出来たんだもん。
それをわざわざ自分から崩すような真似をしたくない。
そう思ったけれど、狐面ちゃんは通常体系よりやっぱり太っている無子をデブと言って狸面ちゃんや中心ちゃんと裏で話してたらしい。
それを2人から教えてもらった無子は狐面ちゃんを徹底的に嫌うことにした。
それを学校用に作ったSNSのアカウントで愚痴ったり、嫌いのピークをぶち抜けた時には机と椅子を蹴り倒して帰ったこともある。
多分、そういう無子を見て、狸面ちゃんと中心ちゃんは無子を嫌いになったんだと思うけど、上っ面な友情はふわっと続いていた。
上っ面同盟の無子と狸面ちゃんと狐面ちゃんで最寄駅に向かう途中、そこにはいなかった中心ちゃんの話題になった。
その話題が、
「なんか最近の中心、うざくない?」
というもの。
中心ちゃんはいじめられていた過去もあってか、少ししつこさはあったけれどそこを含めて好きだった無子は2人が中心ちゃんの悪口を言う中、中心ちゃんをフォローした。
だって、中心ちゃんが1人にはなりたくないって言うんだもん。
だから無子は中心ちゃんのいいとこセールスをして、2人にまだ知らない中心ちゃんを知ってもらおうと悪口をやめさせて良いところを伝えた。
それが2人との縁の切れ目。
そして、周りの友達関係がぎくしゃくしてきた頃に中心ちゃんには、
「私に着いてくるためにこの学校選んだんでしょ?」
と、言われる始末。
日没くんに振られた時は親がうるさく電話してきても、ずっと公園で中心ちゃんの涙が落ち着くまで一緒にいたお友達だったのにそう思われてたなんて思いもしなかった。
そうやって、人に合わせる事が出来ない無子は中心ちゃん含めて高校の友達全員いなくなった。
しかも、無子が発散できなくなったイラつきをSNSに書き綴ると、クラスのカースト上位の子と勘違いされてクラス全員に嫌われる始末。
それが高校1年の夏休み前。
自分の言葉と意思で全部を失った無子は、雨が降っても御構いなしに通学自転車でともくんの家に行った。
一応、メッセージは送ったけどともくんは返事をくれなくて、そのまま家に着きインターフォンを鳴らすとともくんはバカな無子がずぶ濡れなことに驚く。
「…どうしたの?」
そう聞かれたけど、無子はただ寂しさを埋めて欲しくて家に入ろうとするとともくんに止められた。
「ごめん…。今、友達がいて部屋にあげられない。」
友達6人でキャンプに行った帰りだと言うともくんの家はとっても静かで友達がいるとは思えなかった。
けど、家主が家に入れられないと言うなら他人は入っちゃいけない。
だから無子は雨に打たれながら涙を隠し、家に帰ってそのまま友達0人で高校生活初めての夏休みを迎えた。
自分のせいで友達がいなくなった無子は、暑い外に出たくなくて家でずっと寝ているとお母さんに、
「部活しないならバイトでもしたら?」
と、言われて傷心してる無子のことは少し不信に思っても、家事片手に『中心ちゃんと遊ばないの?』と聞いてくるだけ。
お友達が出来たての時は夜22時に帰ってくるのが当たり前で、ずっと外にいる無子だったのに何も無くなった無子がずっと家にいるのを何かあったと思ってもまともに聞いてこない。
それが無子の親。
いつもその時に知らんぷり。
だからいつも遅延した『大丈夫?』を言ってくる。
それが今の無子を腹立たせる1つでもある。
そういう家族がいる家にいたくなかった無子は家の近くにあった串カツ屋さんで働くことになった。
けど、無子はその串カツ屋さんが居酒屋とは知らずに働き始めるとお父さんが口出しをしてきた。
「居酒屋は落ちぶれた人間がやるもんだ。」
「学生が働くべき場所じゃない。」
「夜の仕事なんかするな。」
無子のお父さんは無子のやること全てに難癖を言う。
でも、無口で無能な無子をちゃんと育てたいって言ってくれた、バイトリーダーの己虎さんが面接を落ちかけた無子を拾ってくれたからそれに答えたかった。
だから高校生から3年間続けられたんだと思う。
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