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ANNIVERSARY
ぷるぷる助人
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汗だくな夏が終わり、冷え冷えな夏がやってきた私たちは最近人気になって少しバタつくMGRで朝ごはんを食べてながら、時々やってくる莉音に頭を悩ませる。
明人「なんで電車乗ってまでここに来てるの?」
莉音「明人とMGRのみんなに会うため。」
…こいつ、何考えてんだよ。
信之にあんな風に言われたのによくここに来れるよな。
莉音「来週ある神社の祭り、一緒に行こうよ。」
と、サンドイッチを食べ終わった莉音は信之の向こう側から私に話しかけてきた。
明人「…やだ。」
莉音「なんで?」
明人「莉音は嫌だ。」
そう言うと莉音は不機嫌そうに目を細めてまぶたにあるほくろを見せてくる。
信之「でも、明人は祭りに行きたいんだよね?」
と、信之は大きい背中で莉音を隠すようにして私に体を向けた。
明人「そうだけど、信之が仕事だから行かないことにした。」
莉音「俺と行こうよー。」
信之の背中の向こうでふてくされ気味の声を出す莉音は私に言葉を投げてくる。
明人「やだって言ってんじゃん。」
信之「成紀さんがいてくれば安心かなって思うけど、どう?」
と、信之はまさかの提案をしてきた。
明人「…嫌だって言ってるじゃん。信之と行くから楽しいのに、話合わない2人と行きたくない。」
信之「そっか…。明人が行きたいならって思ったけど…。今度、祭りの代わりに花火見に行こうか。」
明人「8月末にある花火大会?」
信之「ううん、10月。俺が前に住んでたとこで毎年やってたんだ。涼しいし、どっちも繁忙期じゃないから行きやすいかなって。」
信之が前に住んでた街に行けるの…?
しかも、ちょっと遠出してくれるってことだよね?
明人「行く!絶対休み取る!」
信之「うん。雰囲気がこの街と似ていい所なんだ。」
明人「だからここにしたの?」
信之「うん。そっちより利便性高くて、スーパー近いしうるさくない。」
明人「うるさいとこなの?」
信之「夏はうるさいね。観光客がいっぱいくるから。」
避暑地的な所だったんだろうか。
私は信之が少し自分の過去を教えてくれたことに喜んでいると、その信之の肩の上に莉音の顔が乗り幸福タイムが終わりを告げた。
莉音「成紀がOKだって。祭り行くぞ。」
明人「え?」
莉音「電話したら休み取るって。あいつ明人にベタ惚れじゃん。」
と、莉音はそのまま信之の肩の上で目を瞑り、唇を尖らせてふてくされる。
明人「私、行かないよ。」
莉音「多数決でーすっ。浴衣絶対でーすっ。」
私はまた勝手に話を進めていく莉音に呆れる。
すると、信之は肩に乗っていた莉音を無視して顔を落とし、私にキスをしてくれた。
信之「行ってきて。浴衣はダメだけど、屋台の焼きそば買ってきてほしいな。」
明人「…それ、1人でも行けるじゃん。」
信之「人多いから成紀さんと一緒に行ってきて。それでちゃんと家まで送ってもらってね。」
そう言って信之は私の頬に優しく手を置き、親指で撫でてくれる。
莉音「じゃあそういうことで。時間は成紀と決めといて。」
と、莉音はモーニングを全て食べ終え、ちょっかいをかけ終えたことに満足したのか店を出て行った。
明人「行きたくなー…い。」
無理矢理約束を取り付けられた私は地獄でしかないお祭りがやってくることに気分が落ちる。
信之「夏っぽいことしたいって言ってたじゃん。」
明人「信之としたいの。信之と出来ないならせめてもの織華だよ。」
私はそう伝え、残っていたピカイチサンドを口に入れて朝ごはんを食べ終えた。
信之「頑張って早く上がれるようにするから焼きそば食べた後、一緒に線香花火しよっか。」
明人「する。けど、焼きそばは必須なの?」
信之「うん。あとはあの神社の近くにあるたこ焼きも食べたいな。」
明人「…分かったよ。買ってくる。」
信之「ありがとう。楽しみにしてる。」
なんでよりによって成くんと莉音なんだろう。
本当に神さまは私の人生、ゲーム感覚で操ってるっぽい。
私は来週が来ないことを祈りながら今日もある仕事に向かった。
…………
朝・ピカイチサンドセット
信之の昔住んでた街に行けるの楽しみ!
しかも、花火大会も見れちゃうなんて豪華思い出てんこ盛りだ!
早く10月になって♡\( ¨̮ )
…………
環流 虹向/エンディングノート
明人「なんで電車乗ってまでここに来てるの?」
莉音「明人とMGRのみんなに会うため。」
…こいつ、何考えてんだよ。
信之にあんな風に言われたのによくここに来れるよな。
莉音「来週ある神社の祭り、一緒に行こうよ。」
と、サンドイッチを食べ終わった莉音は信之の向こう側から私に話しかけてきた。
明人「…やだ。」
莉音「なんで?」
明人「莉音は嫌だ。」
そう言うと莉音は不機嫌そうに目を細めてまぶたにあるほくろを見せてくる。
信之「でも、明人は祭りに行きたいんだよね?」
と、信之は大きい背中で莉音を隠すようにして私に体を向けた。
明人「そうだけど、信之が仕事だから行かないことにした。」
莉音「俺と行こうよー。」
信之の背中の向こうでふてくされ気味の声を出す莉音は私に言葉を投げてくる。
明人「やだって言ってんじゃん。」
信之「成紀さんがいてくれば安心かなって思うけど、どう?」
と、信之はまさかの提案をしてきた。
明人「…嫌だって言ってるじゃん。信之と行くから楽しいのに、話合わない2人と行きたくない。」
信之「そっか…。明人が行きたいならって思ったけど…。今度、祭りの代わりに花火見に行こうか。」
明人「8月末にある花火大会?」
信之「ううん、10月。俺が前に住んでたとこで毎年やってたんだ。涼しいし、どっちも繁忙期じゃないから行きやすいかなって。」
信之が前に住んでた街に行けるの…?
しかも、ちょっと遠出してくれるってことだよね?
明人「行く!絶対休み取る!」
信之「うん。雰囲気がこの街と似ていい所なんだ。」
明人「だからここにしたの?」
信之「うん。そっちより利便性高くて、スーパー近いしうるさくない。」
明人「うるさいとこなの?」
信之「夏はうるさいね。観光客がいっぱいくるから。」
避暑地的な所だったんだろうか。
私は信之が少し自分の過去を教えてくれたことに喜んでいると、その信之の肩の上に莉音の顔が乗り幸福タイムが終わりを告げた。
莉音「成紀がOKだって。祭り行くぞ。」
明人「え?」
莉音「電話したら休み取るって。あいつ明人にベタ惚れじゃん。」
と、莉音はそのまま信之の肩の上で目を瞑り、唇を尖らせてふてくされる。
明人「私、行かないよ。」
莉音「多数決でーすっ。浴衣絶対でーすっ。」
私はまた勝手に話を進めていく莉音に呆れる。
すると、信之は肩に乗っていた莉音を無視して顔を落とし、私にキスをしてくれた。
信之「行ってきて。浴衣はダメだけど、屋台の焼きそば買ってきてほしいな。」
明人「…それ、1人でも行けるじゃん。」
信之「人多いから成紀さんと一緒に行ってきて。それでちゃんと家まで送ってもらってね。」
そう言って信之は私の頬に優しく手を置き、親指で撫でてくれる。
莉音「じゃあそういうことで。時間は成紀と決めといて。」
と、莉音はモーニングを全て食べ終え、ちょっかいをかけ終えたことに満足したのか店を出て行った。
明人「行きたくなー…い。」
無理矢理約束を取り付けられた私は地獄でしかないお祭りがやってくることに気分が落ちる。
信之「夏っぽいことしたいって言ってたじゃん。」
明人「信之としたいの。信之と出来ないならせめてもの織華だよ。」
私はそう伝え、残っていたピカイチサンドを口に入れて朝ごはんを食べ終えた。
信之「頑張って早く上がれるようにするから焼きそば食べた後、一緒に線香花火しよっか。」
明人「する。けど、焼きそばは必須なの?」
信之「うん。あとはあの神社の近くにあるたこ焼きも食べたいな。」
明人「…分かったよ。買ってくる。」
信之「ありがとう。楽しみにしてる。」
なんでよりによって成くんと莉音なんだろう。
本当に神さまは私の人生、ゲーム感覚で操ってるっぽい。
私は来週が来ないことを祈りながら今日もある仕事に向かった。
…………
朝・ピカイチサンドセット
信之の昔住んでた街に行けるの楽しみ!
しかも、花火大会も見れちゃうなんて豪華思い出てんこ盛りだ!
早く10月になって♡\( ¨̮ )
…………
環流 虹向/エンディングノート
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