25 / 25
12/31
20:00
しおりを挟む
さすがに大晦日の当日に泊まれるホテルなんかなくて、私は渋々音己を実家に泊めることにした。
そんな中、両親は私が友達と一緒に帰ってきたことを大喜びして年末の年越し蕎麦を食べれないくらいのご馳走を振る舞い音己を迎え入れてくれる。
音己「美味しい…っ。雅紀のお母さん、料理上手で羨ましい。」
と、音己は雅妃お姉ちゃんが大好きだったチキン南蛮を頬張り、ほっぺたがとろけ落ちそうな顔をする。
雅紀「…音己に雅紀って呼ばれるの新鮮。」
音己「ご両親の前ではあだ名で呼ぶのちょっと抵抗あるし。」
そう言って音己は隣の台所でまだ料理を振る舞おうとしている私の両親を見て、少し申し訳なさそうに笑う。
雅紀「さきと雅紀。どっちがしっくりくる?」
音己「んー…、ここにいる時は雅紀かな。」
雅紀「実家だから?」
音己「それもあるけど、雅紀の写真がいっぱいあるから。」
と、音己は私ではない雅妃お姉ちゃんの写真を見て私が親と仲がいいと勘違いしている様子。
まあ、喧嘩をしてるってわけじゃないけど、私は自分のことを息子として扱われてきた期間が少ないから自分の親という意識が薄れてしまったのかもしれない。
音己「雅紀はお家のご飯で1番何が好きなの?」
雅紀「んー…、かかのは焼きそばでととだと目玉焼きかな。」
音己「…今日はないね。」
雅紀「まあ…、お蕎麦あるし、目玉焼きは朝ごはんかな。」
音己は私の好きなものが並んでると思っていたらしく、テーブルを埋めるほどご馳走が並んでるのに1つも私のために作られてはいないことにうっすらと気づいた。
音己「雅紀のジンジャーハイ飲みたくなってきた。」
雅紀「え?いいけど、お店とはウイスキー違うから味変わっちゃうよ?」
音己「…じゃあいらない。」
雅紀「そっか…。でもこの日本酒は美味しいから飲んでみて。」
私は気分がすぐに顔に出てしまう音己に少しでも嫌な気持ちを忘れてもらおうと、お酒を飲ませていると音己はお腹も肝臓もキャパを超えてしまったらしく眠りながらデザートのイチゴを口に運ぶ。
雅紀「音己、喉詰まっちゃうよ。」
音己「…食べたい。」
どんだけ食に貪欲なんだと思っていると、かかがお風呂から帰ってきてまだ音己がご飯を食べていたことに驚いた。
かか「…細いのによく食べるのね。」
雅紀「私もこんなに食べると思わなかった。」
かか「けど、もう眠そうね。お蕎麦はさすがにいらない?」
雅紀「私はいいかな。音己はもう寝ちゃいそうだから多分食べれない。」
かか「分かった。じゃあお布団敷いてくるわね。」
雅紀「うん。ありがとう。」
私はちょっと小さくなったかかの背中を見送って、まだイチゴを口に入れようとする音己の手を止めているとととが冷蔵庫で冷やしていたイチゴを新しく出した。
とと「夜食。部屋に持ってっとく。」
そう言ってととは新しいグラスとお茶と焼酎を持って、私と音己の夜会をかかと準備しに行った。
それが雅妃お姉ちゃんが友達を呼んで騒いでいたお泊りパーティーの時みたいで懐かしいなと思っていると、とととかかが準備が出来たと私に伝えてくれたのでお礼を言って意識が半分飛んでいる音己を連れてお日様の匂いがする敷布団に音己を寝かせる。
音己「…いい匂い。」
と、音己は枕に顔を埋め大きく深呼吸し始める。
だいぶ酔いが回っていつもの音己じゃないなと少し面白がっていると、急に音己が私の手を引いて布団に引きずり込んだ。
音己「したい…。」
雅紀「え?」
音己「さわって。」
と、音己は火照った手で私の手を取ると、自分の秘部に沿わせる。
音己「はじめて…、あげる。」
雅紀「ち、ちょっと待って。」
私の上に覆いかぶさり、服を脱がそうとしてくる音己に必死で抵抗していると急に音己は私の胸に顔を置いて動きを止めた。
雅紀「…音己?」
私は急に動かなくなった音己が死んだんじゃないかと思い、ゆっくりと布団に仰向けにして寝かせるとただ眠気の限界を超えて夢の中に入ってしまっただけだった。
…危なかった。
意外と力強くて男の力がある私でもいい勝負だった。
私は今後、音己を酔わせないようにしようと決めて少し早めに大晦日の夜を終えた。
環流 虹向/ここのサキには
そんな中、両親は私が友達と一緒に帰ってきたことを大喜びして年末の年越し蕎麦を食べれないくらいのご馳走を振る舞い音己を迎え入れてくれる。
音己「美味しい…っ。雅紀のお母さん、料理上手で羨ましい。」
と、音己は雅妃お姉ちゃんが大好きだったチキン南蛮を頬張り、ほっぺたがとろけ落ちそうな顔をする。
雅紀「…音己に雅紀って呼ばれるの新鮮。」
音己「ご両親の前ではあだ名で呼ぶのちょっと抵抗あるし。」
そう言って音己は隣の台所でまだ料理を振る舞おうとしている私の両親を見て、少し申し訳なさそうに笑う。
雅紀「さきと雅紀。どっちがしっくりくる?」
音己「んー…、ここにいる時は雅紀かな。」
雅紀「実家だから?」
音己「それもあるけど、雅紀の写真がいっぱいあるから。」
と、音己は私ではない雅妃お姉ちゃんの写真を見て私が親と仲がいいと勘違いしている様子。
まあ、喧嘩をしてるってわけじゃないけど、私は自分のことを息子として扱われてきた期間が少ないから自分の親という意識が薄れてしまったのかもしれない。
音己「雅紀はお家のご飯で1番何が好きなの?」
雅紀「んー…、かかのは焼きそばでととだと目玉焼きかな。」
音己「…今日はないね。」
雅紀「まあ…、お蕎麦あるし、目玉焼きは朝ごはんかな。」
音己は私の好きなものが並んでると思っていたらしく、テーブルを埋めるほどご馳走が並んでるのに1つも私のために作られてはいないことにうっすらと気づいた。
音己「雅紀のジンジャーハイ飲みたくなってきた。」
雅紀「え?いいけど、お店とはウイスキー違うから味変わっちゃうよ?」
音己「…じゃあいらない。」
雅紀「そっか…。でもこの日本酒は美味しいから飲んでみて。」
私は気分がすぐに顔に出てしまう音己に少しでも嫌な気持ちを忘れてもらおうと、お酒を飲ませていると音己はお腹も肝臓もキャパを超えてしまったらしく眠りながらデザートのイチゴを口に運ぶ。
雅紀「音己、喉詰まっちゃうよ。」
音己「…食べたい。」
どんだけ食に貪欲なんだと思っていると、かかがお風呂から帰ってきてまだ音己がご飯を食べていたことに驚いた。
かか「…細いのによく食べるのね。」
雅紀「私もこんなに食べると思わなかった。」
かか「けど、もう眠そうね。お蕎麦はさすがにいらない?」
雅紀「私はいいかな。音己はもう寝ちゃいそうだから多分食べれない。」
かか「分かった。じゃあお布団敷いてくるわね。」
雅紀「うん。ありがとう。」
私はちょっと小さくなったかかの背中を見送って、まだイチゴを口に入れようとする音己の手を止めているとととが冷蔵庫で冷やしていたイチゴを新しく出した。
とと「夜食。部屋に持ってっとく。」
そう言ってととは新しいグラスとお茶と焼酎を持って、私と音己の夜会をかかと準備しに行った。
それが雅妃お姉ちゃんが友達を呼んで騒いでいたお泊りパーティーの時みたいで懐かしいなと思っていると、とととかかが準備が出来たと私に伝えてくれたのでお礼を言って意識が半分飛んでいる音己を連れてお日様の匂いがする敷布団に音己を寝かせる。
音己「…いい匂い。」
と、音己は枕に顔を埋め大きく深呼吸し始める。
だいぶ酔いが回っていつもの音己じゃないなと少し面白がっていると、急に音己が私の手を引いて布団に引きずり込んだ。
音己「したい…。」
雅紀「え?」
音己「さわって。」
と、音己は火照った手で私の手を取ると、自分の秘部に沿わせる。
音己「はじめて…、あげる。」
雅紀「ち、ちょっと待って。」
私の上に覆いかぶさり、服を脱がそうとしてくる音己に必死で抵抗していると急に音己は私の胸に顔を置いて動きを止めた。
雅紀「…音己?」
私は急に動かなくなった音己が死んだんじゃないかと思い、ゆっくりと布団に仰向けにして寝かせるとただ眠気の限界を超えて夢の中に入ってしまっただけだった。
…危なかった。
意外と力強くて男の力がある私でもいい勝負だった。
私は今後、音己を酔わせないようにしようと決めて少し早めに大晦日の夜を終えた。
環流 虹向/ここのサキには
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる