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24 リデル
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これが果たして、シェリーの言う『困った事態』を、助けた事になるんだろうか……
リデルには、そうとは思えない。
彼女側の出席者が足りない、と聞いていたのに。
披露宴の途中からの席の移動が始まってから、リデルは覚え切れない程の、シェリーの親戚を名乗る老若男女から自己紹介を受けていた。
果たして今回、シェリーはリデルにドレスを貸してまで、出席させる必要があったのだろうか。
加えて、『あのふたりを見返す』だ。
それは本当に、どうでもよくなっていたから、別に構わないのだが。
クラークは何故か、リデルの左隣の席に座っていて。
これもシェリーの、見返す計画の一環なのかも知れないが、席は離して欲しかった。
彼はリデルをふったことなどなかったかのように、しれっとした顔で話し掛けてくるので、シェリーの言う、
「もう遅いと思い知る」状態だとは、とてもじゃないが思えないし。
もうひとりのシーナは、今日はこれまで顔もまともに見ていないので、同じくシェリーが予想した、
「敗北の涙を流している」のか、席が離れ過ぎていて、よく見えない。
結局、美しく変身した自分を見せて、後悔させるとか、負かすとか。
そんなのは小説の中だけの話で、やはり現実のわたしはヒロインにはなれなかった。
これでは、あんなに尽力してくれたエラ達に
「あのふたりを見返す事が出来たよ」と報告するのは無理だ、とリデルは結論付けた。
それにしても、とにかくクラークが鬱陶しくて仕方ない。
あんたと話す事は何もない、と分からせるために背中を向けても、
「なぁリデル、リデル」としつこく肩を叩くのが、馴れ馴れしくて気持ちが悪い。
リデルが右隣のジョイス先輩と、お互いが勤める治療院の問題点について確認し合っているのに、何故か口を挟んでくる。
それも
「ここで、今する話?」と言いたくなるような、今夜どこかのお店で食べたい夕食の話とか、明日の予定とか。
それを聞き流しながら、仕方なく適当に、ええとか、そうとか、相槌を打っているだけのリデルに、クラークは気付いていないのだろうか。
もう付き合っていないのだから、
「あんたの予定を、わたしが知る必要はない」とはっきり言ってやりたいが、ここはお祝いの場で。
あまりギスギスするのも、おめでたい雰囲気を壊す。
以前から聞きたいことがあった、中央治療院に治療士見習いとして働くジョイス先輩とは話が出来たし。
レジーナとキャロルにも口約束だが、結婚式に招待をされた。
リデルにとって、会うべき人と会い、するべき事は終わった。
後はシェリーやご家族に、結婚の御祝いとお先に失礼する挨拶をするだけ。
「いい女は、いつまでも残ったりせず、誰よりも先に帰るの。
余韻を残すのは、大事」
ドレスのフィッティング担当のレイカに、出掛ける前にリデルは教えられた。
そんな勝手な事を、いい女達はいつもしているのだろうか。
そこに加わったのが、エラの母エルザだ。
「大丈夫、大丈夫。
綺麗な女が多少失礼な事をしても大抵は、仕方ない、で許されるものよ」
「……わかりました」
今まで、いい女や綺麗な女になった事がないリデルには理解不能なルールが存在するらしい。
その道の先輩方が言うことは素直に聞く彼女は、ジョイス先輩とその向こうに座っているキャロルに声を掛けて、席を立った。
それはエラと約束した、迎えの馬車が到着する時間から逆算しての行動だ。
クラークには挨拶は要らない、と特に何も言わずに立ったリデルに、慌てて彼も立ち上がる。
「君は、もう帰るの?」
……今日はずっと、おとなしく彼の話に相槌を打ってきた。
だけど、もういいだろう。
「君? わたしの事はお前じゃないの?」
「えっ、何?」
何、って何だ。
この男は無意識に、その時その時の相手へ向ける感情で、君やお前と言ってただけだったのか。
そんな無神経な男の。
そんな意味の無い単なる言葉に、わたしは意味を探して、傷付いて。
馬鹿みたい、と自分を笑い。
それをそのまま、クラークに向けた。
「ずっと一生、お前でいいよ。
あんたに君なんて、呼ばれたくないから」
◇◇◇
リデルは会場を出る前に、マーティンとシェリーの家族席へ行き、挨拶をした。
「もう帰るのか、用事があるなら仕方ない」
シェリーの父のオドネル氏はリデルと視線を合わせないようにして頷いただけだったが、マーティンの父ガイルズ氏は、エルザが言っていた通りに
「仕方ない」で、済ましてくれた。
やはり、その道の先輩が教えてくれる事に、嘘はない。
ガイルズ夫人とオドネル夫人は2人揃って、リデルのドレスに触れた。
「これが、あのドレス?
たった半日で、ここまで仕上げたの?」
「信じられないわ。
あなた、これを何処の工房で手直しなさったの?
是非紹介してくださらない?」
昨日の昼まで、このドレスが店舗に飾られていた事を知るシェリーの母は、少しばつが悪そうに見えたが。
洋品店のマダムであるガイルズ夫人の食い付きが凄くて、押し切られそうになったが、流されやすいリデルも、流石に本邸の名は出せないのが分かっていたので、
「内緒です」と曖昧に微笑んだ。
揃って苦笑いを返してきたおふたりの関係は、シェリーが匂わせていたよりも良好なのだろう。
その後新婚のガイルズ夫妻にも挨拶をして、会場からホールの玄関に向かうリデルを、追いかけてきたのは、またクラークだった。
もう後がないクラークの事情など知らないリデルは、彼のしつこさにげんなりした。
「今夜は一緒に、食事する約束をしただろ、守れよ!」
今夜、と言われて、リデルは思い出そうとした。
クラークと約束なんかするわけがない。
確か、彼が今夜の夕食の話をしていたので、適当にそうと相槌を打っただけ。
あれがお誘いで、わたしが受けた事になってるの?
「いいえ、行きません。
行く訳がないでしょう?
わたし達は終わりました。
他の人を誘ってください、ライナーさん」
「……ライナーさん?」
リデルがもう無関係なんだと敢えて家名で呼び、冷たく断ると、一瞬クラークはカッと目を見開いた。
その様子とその目が。
こんなにも必死にしつこく縋る、彼の危うさのようなものを宿しているように見えて、リデルはぞっとした。
リデルには、そうとは思えない。
彼女側の出席者が足りない、と聞いていたのに。
披露宴の途中からの席の移動が始まってから、リデルは覚え切れない程の、シェリーの親戚を名乗る老若男女から自己紹介を受けていた。
果たして今回、シェリーはリデルにドレスを貸してまで、出席させる必要があったのだろうか。
加えて、『あのふたりを見返す』だ。
それは本当に、どうでもよくなっていたから、別に構わないのだが。
クラークは何故か、リデルの左隣の席に座っていて。
これもシェリーの、見返す計画の一環なのかも知れないが、席は離して欲しかった。
彼はリデルをふったことなどなかったかのように、しれっとした顔で話し掛けてくるので、シェリーの言う、
「もう遅いと思い知る」状態だとは、とてもじゃないが思えないし。
もうひとりのシーナは、今日はこれまで顔もまともに見ていないので、同じくシェリーが予想した、
「敗北の涙を流している」のか、席が離れ過ぎていて、よく見えない。
結局、美しく変身した自分を見せて、後悔させるとか、負かすとか。
そんなのは小説の中だけの話で、やはり現実のわたしはヒロインにはなれなかった。
これでは、あんなに尽力してくれたエラ達に
「あのふたりを見返す事が出来たよ」と報告するのは無理だ、とリデルは結論付けた。
それにしても、とにかくクラークが鬱陶しくて仕方ない。
あんたと話す事は何もない、と分からせるために背中を向けても、
「なぁリデル、リデル」としつこく肩を叩くのが、馴れ馴れしくて気持ちが悪い。
リデルが右隣のジョイス先輩と、お互いが勤める治療院の問題点について確認し合っているのに、何故か口を挟んでくる。
それも
「ここで、今する話?」と言いたくなるような、今夜どこかのお店で食べたい夕食の話とか、明日の予定とか。
それを聞き流しながら、仕方なく適当に、ええとか、そうとか、相槌を打っているだけのリデルに、クラークは気付いていないのだろうか。
もう付き合っていないのだから、
「あんたの予定を、わたしが知る必要はない」とはっきり言ってやりたいが、ここはお祝いの場で。
あまりギスギスするのも、おめでたい雰囲気を壊す。
以前から聞きたいことがあった、中央治療院に治療士見習いとして働くジョイス先輩とは話が出来たし。
レジーナとキャロルにも口約束だが、結婚式に招待をされた。
リデルにとって、会うべき人と会い、するべき事は終わった。
後はシェリーやご家族に、結婚の御祝いとお先に失礼する挨拶をするだけ。
「いい女は、いつまでも残ったりせず、誰よりも先に帰るの。
余韻を残すのは、大事」
ドレスのフィッティング担当のレイカに、出掛ける前にリデルは教えられた。
そんな勝手な事を、いい女達はいつもしているのだろうか。
そこに加わったのが、エラの母エルザだ。
「大丈夫、大丈夫。
綺麗な女が多少失礼な事をしても大抵は、仕方ない、で許されるものよ」
「……わかりました」
今まで、いい女や綺麗な女になった事がないリデルには理解不能なルールが存在するらしい。
その道の先輩方が言うことは素直に聞く彼女は、ジョイス先輩とその向こうに座っているキャロルに声を掛けて、席を立った。
それはエラと約束した、迎えの馬車が到着する時間から逆算しての行動だ。
クラークには挨拶は要らない、と特に何も言わずに立ったリデルに、慌てて彼も立ち上がる。
「君は、もう帰るの?」
……今日はずっと、おとなしく彼の話に相槌を打ってきた。
だけど、もういいだろう。
「君? わたしの事はお前じゃないの?」
「えっ、何?」
何、って何だ。
この男は無意識に、その時その時の相手へ向ける感情で、君やお前と言ってただけだったのか。
そんな無神経な男の。
そんな意味の無い単なる言葉に、わたしは意味を探して、傷付いて。
馬鹿みたい、と自分を笑い。
それをそのまま、クラークに向けた。
「ずっと一生、お前でいいよ。
あんたに君なんて、呼ばれたくないから」
◇◇◇
リデルは会場を出る前に、マーティンとシェリーの家族席へ行き、挨拶をした。
「もう帰るのか、用事があるなら仕方ない」
シェリーの父のオドネル氏はリデルと視線を合わせないようにして頷いただけだったが、マーティンの父ガイルズ氏は、エルザが言っていた通りに
「仕方ない」で、済ましてくれた。
やはり、その道の先輩が教えてくれる事に、嘘はない。
ガイルズ夫人とオドネル夫人は2人揃って、リデルのドレスに触れた。
「これが、あのドレス?
たった半日で、ここまで仕上げたの?」
「信じられないわ。
あなた、これを何処の工房で手直しなさったの?
是非紹介してくださらない?」
昨日の昼まで、このドレスが店舗に飾られていた事を知るシェリーの母は、少しばつが悪そうに見えたが。
洋品店のマダムであるガイルズ夫人の食い付きが凄くて、押し切られそうになったが、流されやすいリデルも、流石に本邸の名は出せないのが分かっていたので、
「内緒です」と曖昧に微笑んだ。
揃って苦笑いを返してきたおふたりの関係は、シェリーが匂わせていたよりも良好なのだろう。
その後新婚のガイルズ夫妻にも挨拶をして、会場からホールの玄関に向かうリデルを、追いかけてきたのは、またクラークだった。
もう後がないクラークの事情など知らないリデルは、彼のしつこさにげんなりした。
「今夜は一緒に、食事する約束をしただろ、守れよ!」
今夜、と言われて、リデルは思い出そうとした。
クラークと約束なんかするわけがない。
確か、彼が今夜の夕食の話をしていたので、適当にそうと相槌を打っただけ。
あれがお誘いで、わたしが受けた事になってるの?
「いいえ、行きません。
行く訳がないでしょう?
わたし達は終わりました。
他の人を誘ってください、ライナーさん」
「……ライナーさん?」
リデルがもう無関係なんだと敢えて家名で呼び、冷たく断ると、一瞬クラークはカッと目を見開いた。
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