フィクションですか?いえ、ノンフィクションです。

みーくん

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それでも恋人たちは

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 優しくベッドに下ろされて、空の腕に包み込まれる。


「愛斗。いい?」
「・・・いいよ。」


 ここまで来て断る事なんて出来ない。

 離れてたのは二日程度なのに何年も離れていた恋人たちが再開したような、甘くも切ない感覚が胸を締め付ける。


「空。そら・・・キスしていい?」
「いいよ・・・おいで。」


 空の首に手を回し、頭を引き寄せ柔らかく啄むように唇を触れ合わせる。慣れた唇の感触が嬉しくて何度も何度も繰り返す。

 この唇は俺だけのものだ。


「空。もっとしていい?」
「ふふっ・・いいよ。」


 何度か軽く合わせると、肉厚で蕩けるように熱い舌が唇を割り入り込んでくる。その熱に思わず舌を引っ込めると、すかさず逃がすまいと激しく絡めとられ、もうどちらのものか分からない程に唾液が溢れる。頬に零れたそれをペロリと舐めとられ唇が離れた。


「愛斗・・・。」
「うん。」

 空の手が肌に触れ全身を愛撫してくる。

「んんっ・・・」
「声を聞かせて、我慢しないで。」
「ふぁ・・・んっ・・・ん・・・」

 空のせいで完全に性感帯となった胸の先端を摘ままれ甘い吐息が漏れると、嬉しそうに目をランランとさせる恋人が恨めしい。

 「ああもう!俺ばっかり!俺も触る!!」

 そして手を伸ばすと、空のソレは既にガチガチに大きく主張していた。

 「あっ・・おっおっきい・・・・」

 張りつめているモノをそろりと撫でると上から「んぐぅ」と唸り声が聞こえ、再び激しく口付けられ愛撫し扱かれる。

「あっ・・はっ、んん・・・あ、まって・・でるっ!えっ・・なんで?」

 限界に達したはずなのに白濁は吐き出されず、行き場のない熱だけが籠っていく感覚に訳が分からなくなり混乱する。空の手が俺の根元をギュッと握っているのだ。

「あっ・・なんで、出ないっ・・なんで」
「何回もイったら愛斗が辛くなるだろ。」
「あっ、やだ!イキたい!はなっしてっ!!ヤダ!」
「今はこのまま・・・な。」
「はっ・・んん・・・あぁっ」
「後ろは風呂で解かしたから。入れるよ。」
「ん。きて。」

 一気に入ってきた肉棒の感覚に、これから与えられる快楽を覚えている身体が歓喜に震える。

「あっ・・おっき・・・んふ・・・」
「愛斗・・・愛斗・・・」
「あぁぁそこばっか!んん・・ぁ」

 中まで知り尽くしている空は、俺のイイところを何度も何度も突いてくるから、上も下も分からなくなるほどの暴力的な快感に襲われてしまえば成す術はない。

「あっ・・もう!もうイかせ・・てっ・・・ああ」
「一回イクか?」
「そぉ・・らっ・・・きもちっ・・・イキたいっ・・・」

 次の瞬間、先ほどから溜まりに溜まったモノを思い切り吐き出した。

「あ、ちょっと、まって・・今イッたから・・あぁ」
「ごめん・・・俺・・・まだだから・・・」
「あぁぁ・・・っ」

 それから何度も何度も体位を変えながら、半泣きで「もう出ない」と訴えてもなお愛され続け、この日初めて愛斗は意識を飛ばした。
 



 次に目を開けた時には、外はすっっかり明るくなっており、横に空の温もりは無かった。

 あれ?今何時だ?空は?携帯を探そうと起き上がると腰に鈍い痛みが走る。

 うん分かってる。やり過ぎた。疲れてると言いつつも何だかんだで盛り上がり過ぎた。

 腰を擦りながら起き上がりテーブルを見ると空からの置手紙を発見した。どうやら今日は早朝からの撮影だったらしい。

『愛斗へ。
 先に家を出るね。起こそうと思ったけど
 可愛い顔でスヤスヤ寝てるから起こしません。
 愛斗に会えたし、セックスしたから
 俺は元気いっぱいです。ありがとう!
 離れたくないけど、仕事頑張る。
 愛斗も頑張ってね!
 何かあったらメッセージお願い。
 何もなくてもメッセージして欲しい!
 愛斗、外を歩くときは気を付けてね。 
 電車とかはなるべく一人で乗らないで欲しい。
 痴漢とか誘拐とか嫌だし。
 そうそう、顔は隠すんだよ!顔バレしてるんだから!
 それじゃあ、行ってきます。愛してる。』


 ・・・・長い!書置きが長文!!
 

 は?あれだけヤッたのに空は無傷なの?・・・理不尽。運動量からすれば絶対に空の方が動いているはずなのに!!出す回数の違いか?・・・いや、何をとは言わないけど。はっ!昨日空が言っていた「何回も出すと愛斗がキツイ」とはこの事なのか!?


 まるで高尚な哲学について考えているような雰囲気を醸し出す愛斗だが、所詮は夜の情事について下世話な事を考えているに過ぎない。


 久し振りのアヒル歩きで洗面台に向かいながら、今日の夜は絶対に何もせずに寝ようと心に誓う愛斗だが

・・・それでも恋人たちは交わるのだろう。





 のんびり朝食をとりながら携帯をタップする。

  ■■■■■■■■■
 未読メッセージ 118件
  ■■■■■■■■■


 一度画面を消し、再びホームボタンを押す。


  ■■■■■■■■■
 未読メッセージ 119件
  ■■■■■■■■■
 

 見間違いじゃない!しかも増えた!何だこの数!


 恐る恐るメッセージアプリを開き確認すると、昨日の会見を見た友達たちが一斉にメッセージを送ってきたようだ。

 その中に秋好のメッセージもある。

『愛斗。頑張ったな!俺は何があっても味方だ。』

 会見の前にも公表する事を伝えておいた。その時も『テレビの前で見守ってるから頑張れ』と言ってくれたのだ。嬉しい。

 健介君たちと作ったグループにも

『愛斗君が蒼??蒼が愛斗君???いやいやいや夢??・・・もしかして俺たちと友達辞めちゃうの?言わない!絶対言わないからぁぁぁ!!愛斗君が好きだからぁぁ!蒼じゃなくて愛斗君が好きだからあぁぁぁぁ    圭直コンビより』

『愛斗君テレビ観たよ!ビックリだけど、これって空さんの為だよね??珀斗と一緒に観たよ。かっこよかった。またゆっくり遊ぼうね。』


 嬉しさで胸がいっぱいになる。

 他のメッセージも開いていくと『サインくれぇ』『何故か愛斗がテレビに!!』『久し振り~元気みたいでよかった』『彼女にフラれたから慰めて』『蒼!神!』『愛斗が蒼!!もう抱いて!』と、こんな感じの内容とスタンプで溢れていた。

 そう、基本みんなイイ奴なのだ。基本的には。

 メッセージを見ていると公表したという実感が湧いてくる。これからは外でも気を抜かず、恥ずかしくない行動を心掛けなくてはいけない。これからは何かあれば俺も撮られるがわの人間になるのだから。

 そして今日は、蒼としての初仕事である漫画大賞の授賞式が待っている。初っ端から失敗しないようにしないと!

 気合を入れ直し、腰をスリスリ仕事場へ向かう。


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