恋×愛

ALICE

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Love.1

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肌寒い屋上。
もう少しで冬。
「うぅ、寒い………。風邪ひくって中入ろうぜ」
彼は体を縮こませながら、扉の方へ歩き出した。
変えられてしまったら困る。
今日は、一世一代の決心をしているのだから。
「ちょっと待って!」
「何だよ、別に毎日来てるけど意味ねぇだろ?」
そう、確かに毎日意味も無く屋上へ来ている。
でも、今日だけは、今日だけは違うの。
「あのね、空斗そらと
「ん?」
面倒くさそうに振り向いた少年は、怪訝そうな顔をした。
それにしても、風が冷たいな。
そう、心の中で誤魔化した。
本当に私は弱いな。
土壇場で怖気づくなんて。
「私ずっと空斗のことが……。」
バンッ
タイミング悪く風が吹き、開けっ放しにしていた扉が閉まる音でかき消された。
もしかしたら、聞こえていたかも。
そんな期待も虚しく、
「ごめん、聞こえなかった」
と言われてしまった。
ボッ
顔が発火した。
馬鹿、何で聞いてないのよ。
一日に二回も言う度胸は、残念ながら私には持ち合わせていない。
「ううん。何でもない。さ、風邪をひく前になかにはいろ」
「それ、お前が言うか?」
「うるさい、馬鹿」
「はぁ?お前って情緒不安定だな」
はぁぁぁぁ………。
また、今日も駄目だったな。

   ○☆○☆○☆
   あとがき的な
ALICEです。
今回の挨拶は簡潔にw
(詳しくは、→平成文化大論争へw)
ギャグ系から一変今回は、恋愛へ!!
なんと、この話お風呂で1部だけ考え、それを書きたいがためにストーリーを作りましたw
羽衣ちゃんと空斗くんは幼馴染。
お互い両思いなのに……。的な展開です。
多分w
男子って本当鈍いんですよねーww
もっと乙女心を理解して欲しいです!
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