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ドルト村編
第124話 牧場へ行こう 前編
翌日、ギルドカウンターに行ってみる。珍しく掲示板に貼られていた依頼は新人二人のためのものらしく、薬草採取だった。依頼人はレベッカだから、また薬かポーションを作るんだろう。
カウンターに行って依頼があるか聞こうとしたら、ヴィンが近寄ってくる。はて、今度はどんな無理難題を言われるんだと身構えつつ、朝の挨拶を交わした。
「指名依頼だ」
「おうふ。どんな依頼なの?」
「端的に言えば護衛だな。コッコを買いに行く村人たちの護衛だ」
「なるほど、それなら問題ないわ。新人はどうするの?」
「護衛依頼ができるランクじゃねえから連れていけないぞ?」
「ああ、そっか。護衛依頼はCランクからだものね」
「ああ」
前回はレベリングするからと連れていったが、今回は違うものね。しかも私に対する指名だから連れていけない。
彼らとパーティーを組んだとしても彼らと私とではランク差がありすぎるし、通常の討伐依頼や薬草採取依頼ならともかく、護衛依頼となるとギルマスとしてもOKを出さないだろう。
王都にいたなら面倒って言ってただろうし、本来は掲示板に貼ってあるから私は請けない。村人の護衛だからね~。もちろんOKさ!
出発は今日の昼ごろで、行くメンバーは飼育担当の兄さん二人とヘラルド、ゲレオンの四人。御者に関してはヘラルド以外の三人で担当するんだって。
その時にヘラルドも御者を覚えたいとのことなので、二人並んで座るみたい。
まあイデアはとてもお利口さんだから、すぐに御者をできるようになるんじゃないかな?
もう十月も過ぎたしね。冬ごもり用に糸や毛糸や布、綿や羊毛を多めに買ってきたいらしい。そのために商業ギルドにも行くそうだ。
「いきなり行ってそんな大量に買えるもんなの?」
「そこはランツがどうにかするんじゃねぇか? 朝から何やら連絡してたみてえだし」
「なるほど」
イデアが馬車を引くから、帝都まで三日。ゆっくり行ったとしても四日。先にコッコを買ってから帝都で一泊し、帰りに商業ギルドに寄ってランツが発注したものを受け取ってくるという。
ギルドを出たら市場に寄り、村では採れない野菜を買って帰ってくるんだとさ。
場合によっては中を拡張しないとなあ……と思いつつ、昼までの間に食料や調味料を用意しておこうかと一回ヘラルドのところへ行くと、ヘラルドが用意するというので任せた。
肉は途中で狩ればいいしね。
その間に私も従魔たちを集めて依頼に行くことを説明、庭の手入れをしているとジルが傍に寄ってきた。珍しいことに私に甘えるよう、頭をこすりつけてくる。
「ジル、どうしたの?」
<……たまには、我の背中に乗ってほしい……>
「あら。乗って大丈夫なの?」
<大丈夫だ。もっと大きくなれるし>
「ほほう……」
甘えてくると思ったらそういうことか。いつもリコに乗ってるから、羨ましくなったんだろう。愛いやつじゃ!
わしゃわしゃと鼻づらや耳のうしろ、首や背中を撫でたりかいたりしてやると、気持ちよさそうに目を細めるジル。尻尾も元気よく振られている。
おっと、ジルを愛でている場合じゃない。
どれくらい大きくなれるのか聞いたところ、実践してくれた。
「おお、妖怪姫様の狼と同じ大きさかー」
ポニーかな? ってくらいの大きさだけれど、私が乗っても大丈夫そうだ。試しに乗せてもらうともふっとしてて気持ちいい!
「ジル、慣れないと大変だろうから、ちょっと歩いてみて」
<わかった>
<ノンも乗るー>
ジルが歩き出そうとしたらノンが跳ねてぴょーんとジルの頭の上に乗る。<親父様を乗せるのも久しぶりだ>とジルも楽しそうだ。
そうかい……ノンは常に頭に乗ってたんかい……。リコやイデアの時も、必ず頭にいるもんね、ノンは。
ノンの行動を可愛いと思いつつも、歩くジルの様子を見る。ちょっと歩きづらいらしく、さらに二回り大きくなってイデアよりも小さいかな? ってくらいの大きさになったジルは、これなら大丈夫そうだとご機嫌だ。
「よし。今回はジルに乗って行き来しよう。リコもそれでいい?」
<ああ。たまには俺も、ピオとエバのように先行してみたい>
「なるほど。いいよ」
<やった!>
リコも先行したかったのかと苦笑したあと、特に鞍も必要ないからそのまま歩く練習と軽く走る練習をするジル。私を乗せて走るのが嬉しいみたいで、耳がピコピコと動いている。
そんなことをしていると出発準備が整ったと呼びにきたので、ジルに乗ったまま移動する。御者台には兄さんのうちの一人――ルイスとヘラルドが座っていた。
イデアもしっかり繋がれていて、いつでも出発できそうだ。
「お待たせ」
「大丈夫ですよ。では、出立!」
ヘラルドの合図で馬車が動き始め、私と従魔たちがその横につく。まだ村の中なのでピオとエバは私の肩にいるし、リコもジルと並走している。
村人たちに見送られ、私たちは村を出た。
***
なんだかんだで出発してから四日後、帝都近くまで来た。もう一人の兄さんであるボリスによると、帝都の西側に放牧場があるらしい。
そこはイデアを売ってくれた店が管理しているところのひとつなんだそうだ。
そんなにやり手なのか、あの店主。凄い。
ピオとリコが先行して魔物や盗賊を警戒し、エバが馬車にとまって結界を張っている。今はエバがいるけれど、ピオの時もあった。
どうやら従魔たちは自分たちで役割を決め、護衛をしてくれているみたい。本当にいい子たちで助かるし、癒される。
そこはヘラルドやゲレオン、兄さんたちも感心していて、ゲレオンに至っては鳥型の従魔が欲しいとずっと言っている。もしかしたら、帝都で買うかもしれない。
マップを確認し、牧場が近くなってきたので馬車とジルのスピードを落とす。道中のジルはずっと機嫌がよく走っていた。
牧場に着くとお土産も売っている建物に入る。交渉するのはヘラルドで、コッコを見るのは兄さんたちのようだ。
「こんにちは」
「おお、ヘラルドさん! 久しぶりですね!」
「はい、久しぶりです」
「今日はどういったご用件でしょう?」
「コッコを二十羽欲しいのです。もし足りないようであれば、何回かに分けてでも構いません」
「コッコですか? それはうちとしても助かります」
ヘラルドと牧場主と思われるおっさんが握手をしながら話をしている。ただ、最後のおっさんの言い方が微妙だったようで、ヘラルドが首を傾げている。
「何かありましたか?」
「実は……」
深刻そうな雰囲気になったおっさんに内心首を傾げつつも話を聞く。
現在、牧場にいるコッコは百二十羽。本来はそこまでいることはないが、つい一ヶ月前に五十羽この牧場に引き取ってきたという。
その原因は貴族だそうだ。
「ああ……もしかして、例の伯爵家の?」
「ええ。とうとう資産を手放さなければならないほど、内情がひっ迫しておいでのようで……。陛下も頭が痛いことだと嘆いておりましたよ」
「ああ、そうでしょうね。金もないのに散財ばかりしていたら、そうなりますね」
おおう……会社でいうなら倒産したってか。え? 貴族なのに?
そんな疑問が顔に出ていたらしく、「貴族だからこそ、散財する金額が桁違いになるんです」と、目の笑っていない笑みを浮かべ、ヘラルドがそう言いきった。しかも、そういう輩ほど自分の妻や娘の躾けに失敗しているか、甘やかした結果だと。
「貴族は『高貴さは強制する』を尊重しないと。財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うんです。だからこそ、領民や国民を大事にしなければ」
「民の血税で暮らしているものね、貴族は」
「ええ。見栄もあってある程度着飾りますが、それは領民なり民なりに金を還元し、経済を回す行為でもあるのです」
だからこそ、税の徴収以上の金は使ったらダメだし、税金を上げるのはもっての外だそうだ。貴族の中には雇用を増やすために事業を展開したり産業を起こしたりする人もいるそうで、そこは領内の状態によりけりなんだとか。
……うん、言っている意味はわかるけれど、私には領地経営なんて無理。それが国になるともっと面倒だもんね。
ヘラルドたちが面倒だと言った意味がわかった瞬間だった。
まあ、そんなお貴族様事情はともかく。
散財しまくって家を傾け、政略といえど次期領主の妻や、散財するとわかっている家の娘を娶ろうとするような貴族はいない。ついでに不正も発覚し、爵位を剥奪したうえで、平民に落としたそうだ。
当然だが財産も没収されていて、その中のひとつがコッコがいた建物だった。要は養鶏場のようなことをしていたらしいんだけれど、建物内の環境が最悪だわ、飼育の仕方がなってないわ、経営も杜撰だわでこれ以上コッコの負担になるはダメだと判断。
二百羽いたコッコを手分けして牧場に買い取ってもらった。そのうちの五十羽が、この牧場に来たんだそうだ。
「そういう事情でしたら、引き受けますよ」
「いいのですか?」
「ええ。ただし、多くても三十だけです。それ以外は雪解けになってからですね」
「それでもいいです、ヘラルドさん。助かります!」
太っ腹だなあ、ヘラルドは。最終的には五十羽まで増やすと道中に聞いていたとはいえ、いきなり三十を引き受けるだなんて。
立ち話もなんだからと牧場内に入れてくれたおっさんは、コッコがいる建物に案内してくれる。その途中で放牧されているのを見たけれど、牛と羊、ヤギもいるし、コッコも何かを啄んでいる。
いつか村の風景もこうなるのかと思いつつ、従魔たちは中に入れないというので外で待機させ、コッコがいる建物の中へ入った。
カウンターに行って依頼があるか聞こうとしたら、ヴィンが近寄ってくる。はて、今度はどんな無理難題を言われるんだと身構えつつ、朝の挨拶を交わした。
「指名依頼だ」
「おうふ。どんな依頼なの?」
「端的に言えば護衛だな。コッコを買いに行く村人たちの護衛だ」
「なるほど、それなら問題ないわ。新人はどうするの?」
「護衛依頼ができるランクじゃねえから連れていけないぞ?」
「ああ、そっか。護衛依頼はCランクからだものね」
「ああ」
前回はレベリングするからと連れていったが、今回は違うものね。しかも私に対する指名だから連れていけない。
彼らとパーティーを組んだとしても彼らと私とではランク差がありすぎるし、通常の討伐依頼や薬草採取依頼ならともかく、護衛依頼となるとギルマスとしてもOKを出さないだろう。
王都にいたなら面倒って言ってただろうし、本来は掲示板に貼ってあるから私は請けない。村人の護衛だからね~。もちろんOKさ!
出発は今日の昼ごろで、行くメンバーは飼育担当の兄さん二人とヘラルド、ゲレオンの四人。御者に関してはヘラルド以外の三人で担当するんだって。
その時にヘラルドも御者を覚えたいとのことなので、二人並んで座るみたい。
まあイデアはとてもお利口さんだから、すぐに御者をできるようになるんじゃないかな?
もう十月も過ぎたしね。冬ごもり用に糸や毛糸や布、綿や羊毛を多めに買ってきたいらしい。そのために商業ギルドにも行くそうだ。
「いきなり行ってそんな大量に買えるもんなの?」
「そこはランツがどうにかするんじゃねぇか? 朝から何やら連絡してたみてえだし」
「なるほど」
イデアが馬車を引くから、帝都まで三日。ゆっくり行ったとしても四日。先にコッコを買ってから帝都で一泊し、帰りに商業ギルドに寄ってランツが発注したものを受け取ってくるという。
ギルドを出たら市場に寄り、村では採れない野菜を買って帰ってくるんだとさ。
場合によっては中を拡張しないとなあ……と思いつつ、昼までの間に食料や調味料を用意しておこうかと一回ヘラルドのところへ行くと、ヘラルドが用意するというので任せた。
肉は途中で狩ればいいしね。
その間に私も従魔たちを集めて依頼に行くことを説明、庭の手入れをしているとジルが傍に寄ってきた。珍しいことに私に甘えるよう、頭をこすりつけてくる。
「ジル、どうしたの?」
<……たまには、我の背中に乗ってほしい……>
「あら。乗って大丈夫なの?」
<大丈夫だ。もっと大きくなれるし>
「ほほう……」
甘えてくると思ったらそういうことか。いつもリコに乗ってるから、羨ましくなったんだろう。愛いやつじゃ!
わしゃわしゃと鼻づらや耳のうしろ、首や背中を撫でたりかいたりしてやると、気持ちよさそうに目を細めるジル。尻尾も元気よく振られている。
おっと、ジルを愛でている場合じゃない。
どれくらい大きくなれるのか聞いたところ、実践してくれた。
「おお、妖怪姫様の狼と同じ大きさかー」
ポニーかな? ってくらいの大きさだけれど、私が乗っても大丈夫そうだ。試しに乗せてもらうともふっとしてて気持ちいい!
「ジル、慣れないと大変だろうから、ちょっと歩いてみて」
<わかった>
<ノンも乗るー>
ジルが歩き出そうとしたらノンが跳ねてぴょーんとジルの頭の上に乗る。<親父様を乗せるのも久しぶりだ>とジルも楽しそうだ。
そうかい……ノンは常に頭に乗ってたんかい……。リコやイデアの時も、必ず頭にいるもんね、ノンは。
ノンの行動を可愛いと思いつつも、歩くジルの様子を見る。ちょっと歩きづらいらしく、さらに二回り大きくなってイデアよりも小さいかな? ってくらいの大きさになったジルは、これなら大丈夫そうだとご機嫌だ。
「よし。今回はジルに乗って行き来しよう。リコもそれでいい?」
<ああ。たまには俺も、ピオとエバのように先行してみたい>
「なるほど。いいよ」
<やった!>
リコも先行したかったのかと苦笑したあと、特に鞍も必要ないからそのまま歩く練習と軽く走る練習をするジル。私を乗せて走るのが嬉しいみたいで、耳がピコピコと動いている。
そんなことをしていると出発準備が整ったと呼びにきたので、ジルに乗ったまま移動する。御者台には兄さんのうちの一人――ルイスとヘラルドが座っていた。
イデアもしっかり繋がれていて、いつでも出発できそうだ。
「お待たせ」
「大丈夫ですよ。では、出立!」
ヘラルドの合図で馬車が動き始め、私と従魔たちがその横につく。まだ村の中なのでピオとエバは私の肩にいるし、リコもジルと並走している。
村人たちに見送られ、私たちは村を出た。
***
なんだかんだで出発してから四日後、帝都近くまで来た。もう一人の兄さんであるボリスによると、帝都の西側に放牧場があるらしい。
そこはイデアを売ってくれた店が管理しているところのひとつなんだそうだ。
そんなにやり手なのか、あの店主。凄い。
ピオとリコが先行して魔物や盗賊を警戒し、エバが馬車にとまって結界を張っている。今はエバがいるけれど、ピオの時もあった。
どうやら従魔たちは自分たちで役割を決め、護衛をしてくれているみたい。本当にいい子たちで助かるし、癒される。
そこはヘラルドやゲレオン、兄さんたちも感心していて、ゲレオンに至っては鳥型の従魔が欲しいとずっと言っている。もしかしたら、帝都で買うかもしれない。
マップを確認し、牧場が近くなってきたので馬車とジルのスピードを落とす。道中のジルはずっと機嫌がよく走っていた。
牧場に着くとお土産も売っている建物に入る。交渉するのはヘラルドで、コッコを見るのは兄さんたちのようだ。
「こんにちは」
「おお、ヘラルドさん! 久しぶりですね!」
「はい、久しぶりです」
「今日はどういったご用件でしょう?」
「コッコを二十羽欲しいのです。もし足りないようであれば、何回かに分けてでも構いません」
「コッコですか? それはうちとしても助かります」
ヘラルドと牧場主と思われるおっさんが握手をしながら話をしている。ただ、最後のおっさんの言い方が微妙だったようで、ヘラルドが首を傾げている。
「何かありましたか?」
「実は……」
深刻そうな雰囲気になったおっさんに内心首を傾げつつも話を聞く。
現在、牧場にいるコッコは百二十羽。本来はそこまでいることはないが、つい一ヶ月前に五十羽この牧場に引き取ってきたという。
その原因は貴族だそうだ。
「ああ……もしかして、例の伯爵家の?」
「ええ。とうとう資産を手放さなければならないほど、内情がひっ迫しておいでのようで……。陛下も頭が痛いことだと嘆いておりましたよ」
「ああ、そうでしょうね。金もないのに散財ばかりしていたら、そうなりますね」
おおう……会社でいうなら倒産したってか。え? 貴族なのに?
そんな疑問が顔に出ていたらしく、「貴族だからこそ、散財する金額が桁違いになるんです」と、目の笑っていない笑みを浮かべ、ヘラルドがそう言いきった。しかも、そういう輩ほど自分の妻や娘の躾けに失敗しているか、甘やかした結果だと。
「貴族は『高貴さは強制する』を尊重しないと。財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うんです。だからこそ、領民や国民を大事にしなければ」
「民の血税で暮らしているものね、貴族は」
「ええ。見栄もあってある程度着飾りますが、それは領民なり民なりに金を還元し、経済を回す行為でもあるのです」
だからこそ、税の徴収以上の金は使ったらダメだし、税金を上げるのはもっての外だそうだ。貴族の中には雇用を増やすために事業を展開したり産業を起こしたりする人もいるそうで、そこは領内の状態によりけりなんだとか。
……うん、言っている意味はわかるけれど、私には領地経営なんて無理。それが国になるともっと面倒だもんね。
ヘラルドたちが面倒だと言った意味がわかった瞬間だった。
まあ、そんなお貴族様事情はともかく。
散財しまくって家を傾け、政略といえど次期領主の妻や、散財するとわかっている家の娘を娶ろうとするような貴族はいない。ついでに不正も発覚し、爵位を剥奪したうえで、平民に落としたそうだ。
当然だが財産も没収されていて、その中のひとつがコッコがいた建物だった。要は養鶏場のようなことをしていたらしいんだけれど、建物内の環境が最悪だわ、飼育の仕方がなってないわ、経営も杜撰だわでこれ以上コッコの負担になるはダメだと判断。
二百羽いたコッコを手分けして牧場に買い取ってもらった。そのうちの五十羽が、この牧場に来たんだそうだ。
「そういう事情でしたら、引き受けますよ」
「いいのですか?」
「ええ。ただし、多くても三十だけです。それ以外は雪解けになってからですね」
「それでもいいです、ヘラルドさん。助かります!」
太っ腹だなあ、ヘラルドは。最終的には五十羽まで増やすと道中に聞いていたとはいえ、いきなり三十を引き受けるだなんて。
立ち話もなんだからと牧場内に入れてくれたおっさんは、コッコがいる建物に案内してくれる。その途中で放牧されているのを見たけれど、牛と羊、ヤギもいるし、コッコも何かを啄んでいる。
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