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ドルト村の冬編
第134話 冬目前
村への道中は特に何もなく、従魔たちやヤミンとヤナが喜々として襲ってきた魔物たちを殲滅。私だけじゃなく、ランツとヴィンも顔を引きつらせつつ、特に問題もなく村へと帰ってきた。
ギルドへ行って護衛の報酬を三等分してもらい、それぞれが全額貯金。その後、当面はゆっくりしようとヤミンとヤナに告げで解散したあと、自宅へ戻ってきた。
種はランツが渡してくれると言っていたので、任せてある。
「みんな、ゆっくりしてきていいわよ」
<<<<<やった!>>>>>
それぞれやりたいことがあるだろうからと従魔たちに告げ、家中の窓を開けて換気しつつ、囲炉裏の火を熾す。それからリュミエール像を一番最初に掃除したあとで家中を掃除し、お供えする。
ここのところ連続して護衛依頼をしていたし、商業ギルドのことがあったから精神的に疲れてしまった。まあ、契約関連はもう残っていないだろうから、あとはランツに丸投げしてしまえ。
持って帰ってきた玩具に関しては、あとでヴィンとランツの子どもたちに渡そうと思う。
掃除が終われば、庭の手入れ。夏場ほどではなくとも、雑草が生えるわけで。草むしりでもするかと畑に行けば、ノンとジルが楽しそうに草むしりをしていた。
「ノン、ジル。ありがとう」
<うん!>
<親父殿と一緒に作業をするのが楽しいしな>
<ノンもジルと一緒にやるのは楽しいのー>
キャッキャウフフと戯れるノンとジル。楽しそうで何よりだ。
そんな二匹に交じって草むしりをしたり食べられそうな果物を採取したり。こっちもそろそろ終わりだなあ。
残りは鳥たちや、たま~に来るおとなしいリス型の魔物のためにそのままにしておこう。
野菜もぼちぼち終わりに近いので、種の収穫のためにも放置する。いつの間にかノンが採取して、瓶に種を摘めておいてくれるからね~。本当にありがたい。
庭と畑の手入れが終わると、後回しにしていた洗濯。本来は魔法があるからする必要がないんだけれど、気分的な問題っていうのかな。なんとなく洗濯したい気分になるのだ。
お天気がいいし、ついでに布団も干してしまえとベランダの手すりに干して、とりあえず家事は終了。あとは縁側でたくあん作りの用意。
久しぶりだからうろ覚えだったが、なんとかなった。縁側の屋根から大根が吊るされているのは、某アイドルがやっていた農作業のようで、なんとも懐かしい。
そんなことをしているとお昼になったので、ご飯。明日豆腐を作れるようにと大豆を水に浸しておくことも忘れない。
そのころになると従魔たちが帰ってきたので魔法で綺麗にし、先にリュミエールにお供えしてからいただきます。
昼は畑仕事を手伝ってくれたノンとジルのリクエストだ。ノンはマカロニを使った料理、ジルはチーズを使った料理。
それならばとコッコやほうれん草、玉ねぎとキノコが入ったマカロニグラタンと、一番シンプルだからとマルゲリータにしてみた。もちろん、チーズは何種類かたっぷり使った、わりと贅沢な一品。
リュミエールも気に入ったのか、いつのまにか供えていたものがなくなっていた。なので、おかわりとしてポテトグラタンとピザトーストも供えたら、瞬時に消えたのには笑ってしまった。
夜はピオとエバ、リコのリクエストを聞いて作るつもり。そうじゃないと拗ねるからね、どの従魔たちも。なので、必ず全員のリクエストを聞くようにしている。
ちなみに、ピオは魚介を使った料理、エバが米料理、リコがトマトを使った料理。なので、魚介たっぷりなパエリアとブイヤベースに決めた。
名前は違うけれど、近い料理があるからね、この世界に。だから簡単に作れる。
ただ、魚介の処理が面倒なだけで。
どのみち従魔たちは、エビくらいだと殻ごと食べてしまうから、髭と足さえ取ってしまえば問題ない。貝類の殻は、私が剥き身にすればいいだけの話で、それくらいの手間ならそんなに面倒ではないのだ。
矛盾してるって? いいんだよ、従魔のためなんだから。
午後は牧場に行って、イデアやウルフたちと遊びながら訓練してくるというので見送り、簡単に魚介を処理し終えたころだった。
「アリサーいるかー?」
「いるよー」
珍しくハビエルが家に来た。すぐに外に出ると、なにやら道具箱を抱えている。
「どうしたの、それ」
「ヘラルドがそろそろ温室の温度を確かめたいって言い出してな」
「なるほど。夜はかなり気温が下がってきたものね」
「ああ。だから、早めになんとかしておこうと思って、以前アリサが言っていたものを作ってみたんだが……」
そこで渋い顔をするハビエルに首を傾げる。話を聞くと、どうやらあの小屋の暖房としては優秀でも、温まった空気を温室に流すことに失敗している、とのことだった。
「あ~、なら、いっその事温室自体に魔石をくっつけて、風を送って巡回する形で温める?」
「そのほうがいいだろうな」
「となると、魔石は火属性と風属性のが必要よね」
「それはたくさんあるからこちらで用意するが、錬成はアリサがしてくれるか?」
「いいわ」
作ったのは私だもんね。そこはしっかり協力しますとも。
そんなわけでハビエルと一緒に温室へと行き、エアコンもどきを作ってあちこち配置してみた。あくまでも〝もどき〟なので温風を室内に流すだけが、それでも数か所にあるからか、実験段階では成功していた。
あとは毎日魔石に魔力を貯めてもらうか、空気中に漂っている魔力の素である魔素を取り込むかの方法を取り、装置を作るだけ。それはハビエル自身が培ってきた技術でカバーしてくれるというので、丸投げ。
二週間ほど試運転と実験をして、問題がなければそのまま温室に設置。小屋のストーブは単なる薪ストーブだけとなったので、空気を送るため用に開けていた穴は、温室のものだけ塞いだ。
小屋のやつは薪ストーブの煙突を通すのに使ったので、塞ぐことはしなかった。
それから二週間。村周辺は魔素が濃いこともあり、結局周囲から魔素を取り込む形で魔石を半永久的に使える温風機にし、スイッチひとつでオン・オフの切り替えができるものを作り上げたハビエル。
試運転も実験も特に問題なかったことから、そのまま運用となった。
試運転と並行して帝都で買ってきた種が蒔かれていたのか、青々をした芽が出ている一方で、いつの間にか増えていた学校方式の水田には五十センチほどに伸びた稲が、すくすくと伸びている。
今のところ病気になってはいないけれど、それでも初の試みだからと、毎日監視しつつ世話をしているという。
世間の季節はとうに十一月になり、日中と夜の気温差がなくなってきている。
「あと半月もすれば、この辺りは初雪が降りますよ」
「そうなのね。なら、今のうちに食料の買い溜めでもしておく?」
「それは大丈夫です。アリサとヤミンのおかげで、今年はひもじい思いをしなくて済みそうですし」
「それに貯蔵庫もあるもの。問題ないわ」
「そっか」
雪が降る前の、最後の村人総出の魔物狩り。ヘラルドとレベッカと話しながら歩く。
魔物たちも冬ごもりの支度をしているようで、食料を集めている魔物もいた。食料が充分にあることから、襲って来ない限りはこっちから仕掛けることはないので、基本的に放置だ。
「よし。そろそろ村へ戻りましょう」
山の日暮れはとても早い。今は午後二時を過ぎたばかりだけれど、村に着くころには薄暗くなっている可能性が高い。
今回は見回りが目的だったし、魔物自体も襲ってくることがなかったからなのか、肉や素材はあまりない。それでも村人たちの顔は、とても明るい。
今までは肉や魚はあっても、野菜が少なかった。それに、ここ数年は魔物自体も少なくて、ちょっとだけひもじい思いをしていたという、ドルト村。
豆腐建築だったからということもあり、そんなに食料を溜め込むことができなかったらしい。
だけど、今年は私と従魔たち、そしてギルマスになった二人の家族と、ヤミンとヤナが加わった。今までは狩りと畑に分かれていたけれど、専門職である私たち冒険者三人の他に、ランツの息子たちも冒険者になったことで、畑に専念できる人が増えた。
狩りに行くことがなければ畑の人手が増え、その分手入れが行き渡るから食材も増える。肉は冒険者である私たちに依頼すればいい。
村長であるヘラルドからしてみれば正のスパイラルができたわけで、いいことづくめなのだ。
「今年は途中で狩りに行かなくてすみそうです」
万感の想いが込められたその言葉に、村人たちは深く頷いていた。
それから半月後の十二月。
ドルト村に、初雪が降った。
ギルドへ行って護衛の報酬を三等分してもらい、それぞれが全額貯金。その後、当面はゆっくりしようとヤミンとヤナに告げで解散したあと、自宅へ戻ってきた。
種はランツが渡してくれると言っていたので、任せてある。
「みんな、ゆっくりしてきていいわよ」
<<<<<やった!>>>>>
それぞれやりたいことがあるだろうからと従魔たちに告げ、家中の窓を開けて換気しつつ、囲炉裏の火を熾す。それからリュミエール像を一番最初に掃除したあとで家中を掃除し、お供えする。
ここのところ連続して護衛依頼をしていたし、商業ギルドのことがあったから精神的に疲れてしまった。まあ、契約関連はもう残っていないだろうから、あとはランツに丸投げしてしまえ。
持って帰ってきた玩具に関しては、あとでヴィンとランツの子どもたちに渡そうと思う。
掃除が終われば、庭の手入れ。夏場ほどではなくとも、雑草が生えるわけで。草むしりでもするかと畑に行けば、ノンとジルが楽しそうに草むしりをしていた。
「ノン、ジル。ありがとう」
<うん!>
<親父殿と一緒に作業をするのが楽しいしな>
<ノンもジルと一緒にやるのは楽しいのー>
キャッキャウフフと戯れるノンとジル。楽しそうで何よりだ。
そんな二匹に交じって草むしりをしたり食べられそうな果物を採取したり。こっちもそろそろ終わりだなあ。
残りは鳥たちや、たま~に来るおとなしいリス型の魔物のためにそのままにしておこう。
野菜もぼちぼち終わりに近いので、種の収穫のためにも放置する。いつの間にかノンが採取して、瓶に種を摘めておいてくれるからね~。本当にありがたい。
庭と畑の手入れが終わると、後回しにしていた洗濯。本来は魔法があるからする必要がないんだけれど、気分的な問題っていうのかな。なんとなく洗濯したい気分になるのだ。
お天気がいいし、ついでに布団も干してしまえとベランダの手すりに干して、とりあえず家事は終了。あとは縁側でたくあん作りの用意。
久しぶりだからうろ覚えだったが、なんとかなった。縁側の屋根から大根が吊るされているのは、某アイドルがやっていた農作業のようで、なんとも懐かしい。
そんなことをしているとお昼になったので、ご飯。明日豆腐を作れるようにと大豆を水に浸しておくことも忘れない。
そのころになると従魔たちが帰ってきたので魔法で綺麗にし、先にリュミエールにお供えしてからいただきます。
昼は畑仕事を手伝ってくれたノンとジルのリクエストだ。ノンはマカロニを使った料理、ジルはチーズを使った料理。
それならばとコッコやほうれん草、玉ねぎとキノコが入ったマカロニグラタンと、一番シンプルだからとマルゲリータにしてみた。もちろん、チーズは何種類かたっぷり使った、わりと贅沢な一品。
リュミエールも気に入ったのか、いつのまにか供えていたものがなくなっていた。なので、おかわりとしてポテトグラタンとピザトーストも供えたら、瞬時に消えたのには笑ってしまった。
夜はピオとエバ、リコのリクエストを聞いて作るつもり。そうじゃないと拗ねるからね、どの従魔たちも。なので、必ず全員のリクエストを聞くようにしている。
ちなみに、ピオは魚介を使った料理、エバが米料理、リコがトマトを使った料理。なので、魚介たっぷりなパエリアとブイヤベースに決めた。
名前は違うけれど、近い料理があるからね、この世界に。だから簡単に作れる。
ただ、魚介の処理が面倒なだけで。
どのみち従魔たちは、エビくらいだと殻ごと食べてしまうから、髭と足さえ取ってしまえば問題ない。貝類の殻は、私が剥き身にすればいいだけの話で、それくらいの手間ならそんなに面倒ではないのだ。
矛盾してるって? いいんだよ、従魔のためなんだから。
午後は牧場に行って、イデアやウルフたちと遊びながら訓練してくるというので見送り、簡単に魚介を処理し終えたころだった。
「アリサーいるかー?」
「いるよー」
珍しくハビエルが家に来た。すぐに外に出ると、なにやら道具箱を抱えている。
「どうしたの、それ」
「ヘラルドがそろそろ温室の温度を確かめたいって言い出してな」
「なるほど。夜はかなり気温が下がってきたものね」
「ああ。だから、早めになんとかしておこうと思って、以前アリサが言っていたものを作ってみたんだが……」
そこで渋い顔をするハビエルに首を傾げる。話を聞くと、どうやらあの小屋の暖房としては優秀でも、温まった空気を温室に流すことに失敗している、とのことだった。
「あ~、なら、いっその事温室自体に魔石をくっつけて、風を送って巡回する形で温める?」
「そのほうがいいだろうな」
「となると、魔石は火属性と風属性のが必要よね」
「それはたくさんあるからこちらで用意するが、錬成はアリサがしてくれるか?」
「いいわ」
作ったのは私だもんね。そこはしっかり協力しますとも。
そんなわけでハビエルと一緒に温室へと行き、エアコンもどきを作ってあちこち配置してみた。あくまでも〝もどき〟なので温風を室内に流すだけが、それでも数か所にあるからか、実験段階では成功していた。
あとは毎日魔石に魔力を貯めてもらうか、空気中に漂っている魔力の素である魔素を取り込むかの方法を取り、装置を作るだけ。それはハビエル自身が培ってきた技術でカバーしてくれるというので、丸投げ。
二週間ほど試運転と実験をして、問題がなければそのまま温室に設置。小屋のストーブは単なる薪ストーブだけとなったので、空気を送るため用に開けていた穴は、温室のものだけ塞いだ。
小屋のやつは薪ストーブの煙突を通すのに使ったので、塞ぐことはしなかった。
それから二週間。村周辺は魔素が濃いこともあり、結局周囲から魔素を取り込む形で魔石を半永久的に使える温風機にし、スイッチひとつでオン・オフの切り替えができるものを作り上げたハビエル。
試運転も実験も特に問題なかったことから、そのまま運用となった。
試運転と並行して帝都で買ってきた種が蒔かれていたのか、青々をした芽が出ている一方で、いつの間にか増えていた学校方式の水田には五十センチほどに伸びた稲が、すくすくと伸びている。
今のところ病気になってはいないけれど、それでも初の試みだからと、毎日監視しつつ世話をしているという。
世間の季節はとうに十一月になり、日中と夜の気温差がなくなってきている。
「あと半月もすれば、この辺りは初雪が降りますよ」
「そうなのね。なら、今のうちに食料の買い溜めでもしておく?」
「それは大丈夫です。アリサとヤミンのおかげで、今年はひもじい思いをしなくて済みそうですし」
「それに貯蔵庫もあるもの。問題ないわ」
「そっか」
雪が降る前の、最後の村人総出の魔物狩り。ヘラルドとレベッカと話しながら歩く。
魔物たちも冬ごもりの支度をしているようで、食料を集めている魔物もいた。食料が充分にあることから、襲って来ない限りはこっちから仕掛けることはないので、基本的に放置だ。
「よし。そろそろ村へ戻りましょう」
山の日暮れはとても早い。今は午後二時を過ぎたばかりだけれど、村に着くころには薄暗くなっている可能性が高い。
今回は見回りが目的だったし、魔物自体も襲ってくることがなかったからなのか、肉や素材はあまりない。それでも村人たちの顔は、とても明るい。
今までは肉や魚はあっても、野菜が少なかった。それに、ここ数年は魔物自体も少なくて、ちょっとだけひもじい思いをしていたという、ドルト村。
豆腐建築だったからということもあり、そんなに食料を溜め込むことができなかったらしい。
だけど、今年は私と従魔たち、そしてギルマスになった二人の家族と、ヤミンとヤナが加わった。今までは狩りと畑に分かれていたけれど、専門職である私たち冒険者三人の他に、ランツの息子たちも冒険者になったことで、畑に専念できる人が増えた。
狩りに行くことがなければ畑の人手が増え、その分手入れが行き渡るから食材も増える。肉は冒険者である私たちに依頼すればいい。
村長であるヘラルドからしてみれば正のスパイラルができたわけで、いいことづくめなのだ。
「今年は途中で狩りに行かなくてすみそうです」
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それから半月後の十二月。
ドルト村に、初雪が降った。
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※小説家になろうさんにも投稿しています。