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第二章 【都市リグレット】
第十二節 【初討伐】
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動けるようになったルーンは戦闘に戻る。
ルーンが回復魔法を使うコボルトを倒したので、アイリスとカムイが残ったコボルトをほとんど倒すことができていた。
「ごめん、おまたせ」
ルーンが二人に声をかける。
するとカムイが微笑んで、
「大丈夫ですよ、ルーンがあのコボルトを倒してくれたのでもう取り巻きは倒せそうです」
と言って、一気に全てのコボルトを魔法で燃やし尽くしてしまった。
「危ねぇじゃねぇか!」
コボルトの近くに居たカインたちは、魔法に当たりそうになりカムイに文句を言った。
カインたちも本気で怒っているようではないのだが、カムイは泣きそうになりながら、
「ご、ごめんなさいっ!」
とカインたちに向けていった。
取り巻きを全て倒したルーンたちはカインたちの援護をするべくボスに目を向けると、ボスの体には傷一つ無かった。
カインたちが攻撃を与えるとボスの体についた傷はすぐになくなってしまっている。
ボスは【再生】の技能が使えるらしく多少の攻撃ではすぐに回復してしまうみたいだ。
そうなれば、ルーンたちが加勢したとしても倒すまでにとても長い時間が掛かることだろう。
「皆、合図したらそれぞれ技能と魔法を叩き込んでくれ!」
カインは一撃でボスを倒すことを選んだ、アイリスとルーンが加入したことで全体の火力が上がったから出来た判断である。
ボスの相手はゴートに任せて残りの六人はそれぞれ技能と魔法を打つ準備をする。
「今だ!」
カインの声にあわせてそれぞれ技能を放った。
後衛職とは時間差があるので先に後衛職が技能と魔法を使用する。
「第五節、ダイヤモンドレイン」
「ファイヤーランス!」
「乱れ撃ち!」
「雷瞬花」
アイリス、カムイ、ルーン、そして普段攻撃はすることの無いリオがそれぞれの魔法と技能を放つ。
すかさずカインとレキがボスの懐にもぐりこみ、
「バスタースラッシュ!」
「デッドリーポイズン!」
と叫びながら技能を放つ。
流石にボスに効いたようで、一瞬ひるむような姿を見せたがすぐに戦闘体勢に入ってしまった。
「くそっ、駄目か」
カインがそう言った瞬間、突如ボスの体が凍り始めた。
動けなくなったボスはそのまま顔色が悪くなり、苦しそうにしている。
横を見ると、アイリスとレキが満足げな顔をしていた。
「ダイヤモンドレインは触れた相手を徐々に凍りつかせる効果があるんです、なのでそれで再生を遅らせようとしたのですが」
「僕が使ったデッドリーポイズンの効果で毒状態になっちゃんたんだよね、だから多分そろそろ」
話しているうちにボスの動きが止まり、ボスは絶命した。
「うん、毒が回って倒れちゃったんだろうね。元々そんなつもりは無かったんだけど結果的には良かった」
と、レキは満足そうに言った。
「でも、アイリスの魔法がなきゃ倒せなかったからね。アイリスには感謝だよ」
レキがそう言うとアイリスは頬を赤らめる。
カインが既に氷が解けたボスに近寄り絶命を確認する。
「皆良くやってくれた、とりあえず剥ぎ取りとボス部屋にある宝箱を探そう」
カインの指示通り剥ぎ取りをスタートし、宝箱もすぐに見つかった。
レキに罠の確認をしてもらい開封、中からは装備品がいくつかと宝石が出てきた。
「お、地龍のレザーグローブじゃねぇか。龍の装備は貴重だからな、誰に使わせようか」
カインは少し考え込んで、顔を上げると、
「よし、じゃあレキに持たせるか。基本的に軽装備しか使えないレキにはちょうどいいからな」
そう言うと、グローブをレキに渡した。
「良いのかよ僕が使って。やったー」
レキが喜んでいると、剥ぎ取りがおわったようで、ゴートたちがカインたちの所へ歩いてきた。
「じゃあ時間もあるし迷宮攻略に戻ろうか、準備をしてくれ」
カインに言われた通り、ルーンたちはボス戦で傷ついた武器を軽く整備する。
その後、ルーンたちは十層への階段を降りた。
ルーンが回復魔法を使うコボルトを倒したので、アイリスとカムイが残ったコボルトをほとんど倒すことができていた。
「ごめん、おまたせ」
ルーンが二人に声をかける。
するとカムイが微笑んで、
「大丈夫ですよ、ルーンがあのコボルトを倒してくれたのでもう取り巻きは倒せそうです」
と言って、一気に全てのコボルトを魔法で燃やし尽くしてしまった。
「危ねぇじゃねぇか!」
コボルトの近くに居たカインたちは、魔法に当たりそうになりカムイに文句を言った。
カインたちも本気で怒っているようではないのだが、カムイは泣きそうになりながら、
「ご、ごめんなさいっ!」
とカインたちに向けていった。
取り巻きを全て倒したルーンたちはカインたちの援護をするべくボスに目を向けると、ボスの体には傷一つ無かった。
カインたちが攻撃を与えるとボスの体についた傷はすぐになくなってしまっている。
ボスは【再生】の技能が使えるらしく多少の攻撃ではすぐに回復してしまうみたいだ。
そうなれば、ルーンたちが加勢したとしても倒すまでにとても長い時間が掛かることだろう。
「皆、合図したらそれぞれ技能と魔法を叩き込んでくれ!」
カインは一撃でボスを倒すことを選んだ、アイリスとルーンが加入したことで全体の火力が上がったから出来た判断である。
ボスの相手はゴートに任せて残りの六人はそれぞれ技能と魔法を打つ準備をする。
「今だ!」
カインの声にあわせてそれぞれ技能を放った。
後衛職とは時間差があるので先に後衛職が技能と魔法を使用する。
「第五節、ダイヤモンドレイン」
「ファイヤーランス!」
「乱れ撃ち!」
「雷瞬花」
アイリス、カムイ、ルーン、そして普段攻撃はすることの無いリオがそれぞれの魔法と技能を放つ。
すかさずカインとレキがボスの懐にもぐりこみ、
「バスタースラッシュ!」
「デッドリーポイズン!」
と叫びながら技能を放つ。
流石にボスに効いたようで、一瞬ひるむような姿を見せたがすぐに戦闘体勢に入ってしまった。
「くそっ、駄目か」
カインがそう言った瞬間、突如ボスの体が凍り始めた。
動けなくなったボスはそのまま顔色が悪くなり、苦しそうにしている。
横を見ると、アイリスとレキが満足げな顔をしていた。
「ダイヤモンドレインは触れた相手を徐々に凍りつかせる効果があるんです、なのでそれで再生を遅らせようとしたのですが」
「僕が使ったデッドリーポイズンの効果で毒状態になっちゃんたんだよね、だから多分そろそろ」
話しているうちにボスの動きが止まり、ボスは絶命した。
「うん、毒が回って倒れちゃったんだろうね。元々そんなつもりは無かったんだけど結果的には良かった」
と、レキは満足そうに言った。
「でも、アイリスの魔法がなきゃ倒せなかったからね。アイリスには感謝だよ」
レキがそう言うとアイリスは頬を赤らめる。
カインが既に氷が解けたボスに近寄り絶命を確認する。
「皆良くやってくれた、とりあえず剥ぎ取りとボス部屋にある宝箱を探そう」
カインの指示通り剥ぎ取りをスタートし、宝箱もすぐに見つかった。
レキに罠の確認をしてもらい開封、中からは装備品がいくつかと宝石が出てきた。
「お、地龍のレザーグローブじゃねぇか。龍の装備は貴重だからな、誰に使わせようか」
カインは少し考え込んで、顔を上げると、
「よし、じゃあレキに持たせるか。基本的に軽装備しか使えないレキにはちょうどいいからな」
そう言うと、グローブをレキに渡した。
「良いのかよ僕が使って。やったー」
レキが喜んでいると、剥ぎ取りがおわったようで、ゴートたちがカインたちの所へ歩いてきた。
「じゃあ時間もあるし迷宮攻略に戻ろうか、準備をしてくれ」
カインに言われた通り、ルーンたちはボス戦で傷ついた武器を軽く整備する。
その後、ルーンたちは十層への階段を降りた。
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