41 / 52
第三章 【迷宮 紅蓮の洞窟】
第十一節 【意味】
しおりを挟む
そして一通りの予定を片付けたルーンたちは、日も落ちてきたのでそのまま宿へと向かった。
夕食時に次の日の予定を立てつつ、楽しげに雑談をしながらその日は就寝した。
次の日、一日ぶりに迷宮へと行くことに決めたルーンたちはその日も朝早くに出発することにした。
剥ぎ取りした素材などは基本的にあまり動くことの無いゴートや後衛が分けて持つことにしていたのだが、アイテムポーチを使用するにあたってそのようなことは考える必要が無くなり、さらに行動が楽になっていた。
攻略を進め、九階層を楽々と突破し十階層から下の攻略に移るとまた更に攻略のスピードが上がった。
理由としてはまず,ゴートが火属性耐性の装飾品を身につけているおかげでリオの負担が軽減したのだ。
そのおかげでリオは他の事に手がまわせるし、昨日買った装飾品の効果もあり全てにおいて効率が良くなっていた。
そのまま攻略を続け、昼前には十八層へと到着した。
攻略の方法は前回と変わらす、何事も無くサラマンダーの討伐には成功した。
サラマンダーの素材は他のものと比べ少々重いのだがアイテムポーチは中身の重さは関係なく、とても軽い状態で持ち運びが出来る。
そして十九階層への攻略へと移った。
ここからの敵は完全に火属性の敵だけになっていて、人型の魔物が持っている武器の強さも向上していた。
そしてこの層から竜人種であるリザードマンが現れるようになっていて、身体的能力が人間よりも高く知能も高いリザードマンに始めはルーンたちも苦戦した。
だが徐々にリザードマンの動きを覚えてきてすぐに適応することが出来るようになった。
こうして順々に攻略し、二十三階層まで降りてくると前に感じたことのある違和感を感じた。
魔物の姿が見えず死体だらけ、謎の青年がここに居るのだ。
全員がそれに気づいているが何も言わない、全神経を使って警戒しているのだ。
しばらく歩いていると、思ったとおり反対側から青年が歩いてきた。
例によって全身が魔物の血で汚れていて、やはりずっと戦闘を繰り替えしているようだった。
警戒しつつ横を通ろうとすると、すれ違いざまに一言、
「なにかが起こる、気をつけろ」
と感情のこもっていない声でルーンたちに告げ、そのままルーンたちが歩いてきた方向へと歩いていった。
「なんなんだよ、あれ」
カインが疑問をもったが、気にすることなくそのまま攻略を続け、二十五階層まで進んだ所でこの日の攻略は終わった。
外に出ると既に夕方で、宿に戻る頃には日は落ちていた。
ルーンが見た夕焼けには雲が掛かっていた。
夕食時に次の日の予定を立てつつ、楽しげに雑談をしながらその日は就寝した。
次の日、一日ぶりに迷宮へと行くことに決めたルーンたちはその日も朝早くに出発することにした。
剥ぎ取りした素材などは基本的にあまり動くことの無いゴートや後衛が分けて持つことにしていたのだが、アイテムポーチを使用するにあたってそのようなことは考える必要が無くなり、さらに行動が楽になっていた。
攻略を進め、九階層を楽々と突破し十階層から下の攻略に移るとまた更に攻略のスピードが上がった。
理由としてはまず,ゴートが火属性耐性の装飾品を身につけているおかげでリオの負担が軽減したのだ。
そのおかげでリオは他の事に手がまわせるし、昨日買った装飾品の効果もあり全てにおいて効率が良くなっていた。
そのまま攻略を続け、昼前には十八層へと到着した。
攻略の方法は前回と変わらす、何事も無くサラマンダーの討伐には成功した。
サラマンダーの素材は他のものと比べ少々重いのだがアイテムポーチは中身の重さは関係なく、とても軽い状態で持ち運びが出来る。
そして十九階層への攻略へと移った。
ここからの敵は完全に火属性の敵だけになっていて、人型の魔物が持っている武器の強さも向上していた。
そしてこの層から竜人種であるリザードマンが現れるようになっていて、身体的能力が人間よりも高く知能も高いリザードマンに始めはルーンたちも苦戦した。
だが徐々にリザードマンの動きを覚えてきてすぐに適応することが出来るようになった。
こうして順々に攻略し、二十三階層まで降りてくると前に感じたことのある違和感を感じた。
魔物の姿が見えず死体だらけ、謎の青年がここに居るのだ。
全員がそれに気づいているが何も言わない、全神経を使って警戒しているのだ。
しばらく歩いていると、思ったとおり反対側から青年が歩いてきた。
例によって全身が魔物の血で汚れていて、やはりずっと戦闘を繰り替えしているようだった。
警戒しつつ横を通ろうとすると、すれ違いざまに一言、
「なにかが起こる、気をつけろ」
と感情のこもっていない声でルーンたちに告げ、そのままルーンたちが歩いてきた方向へと歩いていった。
「なんなんだよ、あれ」
カインが疑問をもったが、気にすることなくそのまま攻略を続け、二十五階層まで進んだ所でこの日の攻略は終わった。
外に出ると既に夕方で、宿に戻る頃には日は落ちていた。
ルーンが見た夕焼けには雲が掛かっていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる