18 / 18
出会編
18.幸せな魔法
しおりを挟む
話は後でとはぐらかされた。私はいま、ノイエさんに餌付けされている。串から一つ肉を齧りとって飲み込むと次は野菜。
私が想像していたのと違う……。あーん♡がやってみたかったのに。
「あの、ノイエさん」
「もう少し食べるだろう」
頰を寄せ、髪や首の匂いを嗅がれると食事に集中できない。
「そうではなくて」
「食べさせてくれるなら、頼む」
あんぐりと口を開けて待っている。確かにこれがしたかった。新しい串をとってノイエさんの口の中に差し込む。奥行きが深くて肉と野菜は四つも入った。これが男女差かと感心してしまう。
「うまい」
噛んだ肉を飲み込んで、ノイエさんが笑った。合図なくキスが始まる。ノイエさんの舌や唇からは香ばしいタレの味がする。私はレモンや塩の味だと思う。
「んっ、もっと」
離れて行く唇が寂しくて追いかける。息を吸い込む音がした。
「興奮させないでくれ」
今日はしたくないと意思表示したからだろう。ノイエさんは我慢している。お尻には硬いものが当たっていた。
「質問に答えてくれたら頑張ります」
「いいのか……? 」
仕事に穴をあけられないし、手抜きはできない。でも、甘い時間も味わいたい。離れないとわかっても、恋しさは変わらない。
「どうやって家に入ったんですか」
私は寝ていて鍵を開けたはずはない。
「大家さんが下さった」
話の合間にもキスを繰り返す。いたわる優しいキスから、快楽のために弱い場所狙われ始めている。
「どう、んっ、どうして」
「同棲には許可がいるだろう」
この人は根回、外堀を埋めるのを得意とする。気がつかない間にさまざまな準備がされているのだろう。
「ずっと一緒にいたいです」
「死んでもあなたのそばにいるよ」
ノイエさんならしてくれる。出会えてよかったと、心から思う。
「ベッドに連れて行ってください」
「もちろん」
今日は身を任せたい気持ちが強い。それを察したのかノイエさんは私の顔中にキスして、服を脱がせてくれる。
「はぁ……」
「愛している」
甘いため息がとめられない。期待が高まって、ノイエさんがショーツを剥ぎ取った時には糸を引いていた。
「いやらしいな」
「やっ、恥ずかしいです」
糸が出た部分に視線を感じる。恥ずかしくて、静かにしていられない。手で隠すと、指の間から舐めるのだ。
「やっ、そんないきなり」
「ぐちゃぐちゃに濡れてるのに」
体に力が入らなくなる。音を立てて激しく舐められ、いきなり指を二本も突き立てかき混ぜてくる。
「なんっで、もっと、もっと優しく」
「すまない。止められない」
ノイエさんはかなり興奮している。吐く息がずっと荒い。話しながらも指は止まらず、少し折り曲げて浅い部分を徹底的に刺激してくる。
「すぐいっちゃうからぁ」
「何度でも高めるよ」
言葉の通り、私はすぐにいってしまった。潮がシーツを濡らして、泣きそうになる。
「やだ……こんな……」
「俺は嬉しい」
私の懇願に、やっと指での責めをやめてくれた。ほっとしたのも束の間で、足を大きく開かされた。潤った部分にノイエさんの剛直が触れる。
「も、入れるんですか」
「すぐ欲しい」
「まだ脱いでなっんっ」
抗議の声は唇で塞がれ止まってしまう。私だけが裸なんて恥ずかしかったのに。
「んんんんう」
キスで気を逸らし、ノイエさんは奥まで一気に入ってきた。落ち着く時間をもらえず抽送が始まる。
これまでの二回とは違う。余裕がなくて、性急な動きで。
「ぁ、な、なんんん」
なんでと聞きたい。言葉に出そうとすると動きが激しくなって喘ぐしかできない。
「気持ちいい、か」
「は、いぃ。あぁぁぁぁ」
腰を掴んで、何度も打ち付けてきた。その度に粘着質な音と肌が合わさる音で余計に興奮する。
「もう、イク」
ノイエさんにイクと言われると体の中に快楽が広がるのを感じる。私も快楽に集中して高みへと昇って行く。
「リリー、イクよ」
「あぅ、あぁん」
耳元で囁かれしゃぶられ、私の方が先に達した。ノイエさんは私の体の痙攣を押さえつけ、かき抱いた。
「はっはぁ」
「あ……ノイエ……さ」
顔中にキスの雨が降ってくる。話そうとするのに、口を開くと舌を差し込み舐め吸ってくる。
「やっ、待って」
「もう一度。今度は感じさせる」
ノイエさんの目は獣のようだった。もう逃げられないと肌で感じる。それが嬉しいのだから、私はどうかしている。
「私も、そうしたいです……」
ずっと、心の穴を埋めたいと願っていた。抱きしめて、信じる幸せを噛みしめていたい。ノイエさんと永遠に続く愛を信じている。魔法にかかったみたいに、二人は変わらないとわかるの。
私が想像していたのと違う……。あーん♡がやってみたかったのに。
「あの、ノイエさん」
「もう少し食べるだろう」
頰を寄せ、髪や首の匂いを嗅がれると食事に集中できない。
「そうではなくて」
「食べさせてくれるなら、頼む」
あんぐりと口を開けて待っている。確かにこれがしたかった。新しい串をとってノイエさんの口の中に差し込む。奥行きが深くて肉と野菜は四つも入った。これが男女差かと感心してしまう。
「うまい」
噛んだ肉を飲み込んで、ノイエさんが笑った。合図なくキスが始まる。ノイエさんの舌や唇からは香ばしいタレの味がする。私はレモンや塩の味だと思う。
「んっ、もっと」
離れて行く唇が寂しくて追いかける。息を吸い込む音がした。
「興奮させないでくれ」
今日はしたくないと意思表示したからだろう。ノイエさんは我慢している。お尻には硬いものが当たっていた。
「質問に答えてくれたら頑張ります」
「いいのか……? 」
仕事に穴をあけられないし、手抜きはできない。でも、甘い時間も味わいたい。離れないとわかっても、恋しさは変わらない。
「どうやって家に入ったんですか」
私は寝ていて鍵を開けたはずはない。
「大家さんが下さった」
話の合間にもキスを繰り返す。いたわる優しいキスから、快楽のために弱い場所狙われ始めている。
「どう、んっ、どうして」
「同棲には許可がいるだろう」
この人は根回、外堀を埋めるのを得意とする。気がつかない間にさまざまな準備がされているのだろう。
「ずっと一緒にいたいです」
「死んでもあなたのそばにいるよ」
ノイエさんならしてくれる。出会えてよかったと、心から思う。
「ベッドに連れて行ってください」
「もちろん」
今日は身を任せたい気持ちが強い。それを察したのかノイエさんは私の顔中にキスして、服を脱がせてくれる。
「はぁ……」
「愛している」
甘いため息がとめられない。期待が高まって、ノイエさんがショーツを剥ぎ取った時には糸を引いていた。
「いやらしいな」
「やっ、恥ずかしいです」
糸が出た部分に視線を感じる。恥ずかしくて、静かにしていられない。手で隠すと、指の間から舐めるのだ。
「やっ、そんないきなり」
「ぐちゃぐちゃに濡れてるのに」
体に力が入らなくなる。音を立てて激しく舐められ、いきなり指を二本も突き立てかき混ぜてくる。
「なんっで、もっと、もっと優しく」
「すまない。止められない」
ノイエさんはかなり興奮している。吐く息がずっと荒い。話しながらも指は止まらず、少し折り曲げて浅い部分を徹底的に刺激してくる。
「すぐいっちゃうからぁ」
「何度でも高めるよ」
言葉の通り、私はすぐにいってしまった。潮がシーツを濡らして、泣きそうになる。
「やだ……こんな……」
「俺は嬉しい」
私の懇願に、やっと指での責めをやめてくれた。ほっとしたのも束の間で、足を大きく開かされた。潤った部分にノイエさんの剛直が触れる。
「も、入れるんですか」
「すぐ欲しい」
「まだ脱いでなっんっ」
抗議の声は唇で塞がれ止まってしまう。私だけが裸なんて恥ずかしかったのに。
「んんんんう」
キスで気を逸らし、ノイエさんは奥まで一気に入ってきた。落ち着く時間をもらえず抽送が始まる。
これまでの二回とは違う。余裕がなくて、性急な動きで。
「ぁ、な、なんんん」
なんでと聞きたい。言葉に出そうとすると動きが激しくなって喘ぐしかできない。
「気持ちいい、か」
「は、いぃ。あぁぁぁぁ」
腰を掴んで、何度も打ち付けてきた。その度に粘着質な音と肌が合わさる音で余計に興奮する。
「もう、イク」
ノイエさんにイクと言われると体の中に快楽が広がるのを感じる。私も快楽に集中して高みへと昇って行く。
「リリー、イクよ」
「あぅ、あぁん」
耳元で囁かれしゃぶられ、私の方が先に達した。ノイエさんは私の体の痙攣を押さえつけ、かき抱いた。
「はっはぁ」
「あ……ノイエ……さ」
顔中にキスの雨が降ってくる。話そうとするのに、口を開くと舌を差し込み舐め吸ってくる。
「やっ、待って」
「もう一度。今度は感じさせる」
ノイエさんの目は獣のようだった。もう逃げられないと肌で感じる。それが嬉しいのだから、私はどうかしている。
「私も、そうしたいです……」
ずっと、心の穴を埋めたいと願っていた。抱きしめて、信じる幸せを噛みしめていたい。ノイエさんと永遠に続く愛を信じている。魔法にかかったみたいに、二人は変わらないとわかるの。
13
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
愛しいあなたは竜の番
さくたろう
恋愛
前世で無惨に処刑された記憶を持つ少女フィオナは、今世では幼い頃から番である竜族の王に保護されて塔の中で大切に育てられていた。
16歳のある日、敵国の英雄ルイが塔を襲撃しにきたが、なんとフィオナは彼に一目惚れをしてしまう。フィオナを人質にするために外へと連れ出したルイも、次第に彼女に離れがたい想いを感じ始め徐々に惹かれていく。
竜人の番として育てられた少女が、竜を憎む青年と恋に落ちる物語。
※小説家になろう様に公開したものを一部省略して投稿する予定です。
※全58話、一気に更新します。ご了承ください。
「愛想がなく可愛くない」と捨てられた私、最強の竜騎士に拾われる。「その美しさに僕だけが狂わされたい」と、愛の重さでベッドから下ろしてくれない
唯崎りいち
恋愛
夜会の最中、王子に「愛想がなくて可愛くない」と婚約破棄された無表情令嬢。
だが彼女の美しさに一目惚れした隣国最強の竜騎士に連れ去られ、
「君はもう僕のものだ」
と毎晩愛の重さでベッドから下ろしてくれない生活が始まる——。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
行き遅れ王女、重すぎる軍団長に肉で釣られる
春月もも
恋愛
25歳、独身、第四王女システィーナ。
夜会でも放置されがちな行き遅れ王女の前に、ある夜突然現れたのは、ローストビーフを差し出す重すぎる第三軍団長だった。
形のない愛は信じない。
でも、出来立ての肉は信じてしまう。
肉に釣られ、距離を詰められ、気づけば下賜され、そして初夜へ。
これは、行き遅れ王女が重たい愛で満たされるまでの、ちょっとおかしなお話。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる