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一話目 みんな王様が大好き
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🐾
ぼくは王さま。猫又なんだ。
とっても長生きした、特別な猫だよ。
しっぽは二つに割れて、くるんとカーブしてる。
先っぽは白くて、ふさふさ。
風にそよぐように揺れるんだ。すごくお気に入り。
右、左って動かすの、たのしい!
みんな「すごい!」って拍手してくれる。
ぼくはお歌も得意なんだ。
二つのしっぽとおててで、四つも煮干しを持ってね。
ぽんぽん投げて、キャッチしたんだ。
すてきな声で「にゃーっ」と鳴きながらだよ。
みんなすごく喜んでくれたよ。
そしたら「王さまになって!」って言うんだ。
たくさんお願いされた。
だから、ぼく、王さまになったの!
猫の国の、ちゃんとした王さま!
黒い毛並みは艶々で、ふかふか。
鳴き声は高くて、すっごくきれい。
みんな「さすが王さま!」って褒めてくれる。
猫の国じゃ、だれもがぼくを大好き。
広間に座ってるだけで、褒められる。
「王さま、今日も最高!」って声が聞こえる。
みんな、ぼくと遊びたい、話したいんだ。
だから、ぼく、いつもたのしいよ。
あのね、前のことなんだけどね。
お散歩してたら、すごいものを見つけた。
とってもすてきな国だよ。
みーんなちっちゃくて、コロコロしてる。
ぼくを見て、ちゅうちゅう可愛い声で鳴くの。
走るのが、すっごく早い!
ぼく、すぐに大好きになっちゃった。
どうしてもほしくて、考えたんだぁ。
それで、もらっちゃった!
見つけたときにぼくはすぐ言えたよ。
門の向こうのねずみさんたちに、大きな声でね。
「ぼくが王さまになりまーす!」
だれも「ダメ」って言わなかった。
だから、ぼくが王さま!やったね!
ねずみさんたちの国をもらったときのことだよ。
ぼくは、門の前に行ったんだ。
ママが言ってたの。自分のにはそうしなさいって。
体をぐいぐい擦りつけて、ぎゅーっとしたよ。
隅っこをなぞって頑張ったんだ。
ぜんぶに、ぼくの匂いをつけたよ!
「ぼくの国になったから、匂いをつけなきゃ!」
ぼくがそう言ったらね、ねずみさんたち鳴いてたよ。
ちゅうって声がかわいいんだ。
額も背中も、足も、ぜんぶ擦った。
ゴシゴシ、ぐいぐい、ぺたぺた!
角までぬかりなし!
「これで、ねずみさんたちも、わかるよね!」
ねずみさんたちは恥ずかしがってたみたい。
声は聞こえるのに、お顔がみえないんだ。
「ここはぼくの国だよ!」
ぼくが王さまになったから、猫の国かな?
猫の国?ねずみの国?……わかんない!いいや!
ねずみさんたちの国ってよぼう。
あたらしい国のことを話したくて急いでかえった。
みんな「すごい王さま!」って喜んでくれたよ。
猫の国に帰ってから、思ったんだ。
ぼくが会いに行けば、すぐ仲良くなれるはず!
だって、ぼく、みんなに好かれてるから!
うれしくって、体がふわっと揺れた。
ぼくはいそいで準備したよ。
また、ねずみさんたちの国へ向かったんだ。
たのしみだな!
🐾
ぼくは王さま。猫又なんだ。
とっても長生きした、特別な猫だよ。
しっぽは二つに割れて、くるんとカーブしてる。
先っぽは白くて、ふさふさ。
風にそよぐように揺れるんだ。すごくお気に入り。
右、左って動かすの、たのしい!
みんな「すごい!」って拍手してくれる。
ぼくはお歌も得意なんだ。
二つのしっぽとおててで、四つも煮干しを持ってね。
ぽんぽん投げて、キャッチしたんだ。
すてきな声で「にゃーっ」と鳴きながらだよ。
みんなすごく喜んでくれたよ。
そしたら「王さまになって!」って言うんだ。
たくさんお願いされた。
だから、ぼく、王さまになったの!
猫の国の、ちゃんとした王さま!
黒い毛並みは艶々で、ふかふか。
鳴き声は高くて、すっごくきれい。
みんな「さすが王さま!」って褒めてくれる。
猫の国じゃ、だれもがぼくを大好き。
広間に座ってるだけで、褒められる。
「王さま、今日も最高!」って声が聞こえる。
みんな、ぼくと遊びたい、話したいんだ。
だから、ぼく、いつもたのしいよ。
あのね、前のことなんだけどね。
お散歩してたら、すごいものを見つけた。
とってもすてきな国だよ。
みーんなちっちゃくて、コロコロしてる。
ぼくを見て、ちゅうちゅう可愛い声で鳴くの。
走るのが、すっごく早い!
ぼく、すぐに大好きになっちゃった。
どうしてもほしくて、考えたんだぁ。
それで、もらっちゃった!
見つけたときにぼくはすぐ言えたよ。
門の向こうのねずみさんたちに、大きな声でね。
「ぼくが王さまになりまーす!」
だれも「ダメ」って言わなかった。
だから、ぼくが王さま!やったね!
ねずみさんたちの国をもらったときのことだよ。
ぼくは、門の前に行ったんだ。
ママが言ってたの。自分のにはそうしなさいって。
体をぐいぐい擦りつけて、ぎゅーっとしたよ。
隅っこをなぞって頑張ったんだ。
ぜんぶに、ぼくの匂いをつけたよ!
「ぼくの国になったから、匂いをつけなきゃ!」
ぼくがそう言ったらね、ねずみさんたち鳴いてたよ。
ちゅうって声がかわいいんだ。
額も背中も、足も、ぜんぶ擦った。
ゴシゴシ、ぐいぐい、ぺたぺた!
角までぬかりなし!
「これで、ねずみさんたちも、わかるよね!」
ねずみさんたちは恥ずかしがってたみたい。
声は聞こえるのに、お顔がみえないんだ。
「ここはぼくの国だよ!」
ぼくが王さまになったから、猫の国かな?
猫の国?ねずみの国?……わかんない!いいや!
ねずみさんたちの国ってよぼう。
あたらしい国のことを話したくて急いでかえった。
みんな「すごい王さま!」って喜んでくれたよ。
猫の国に帰ってから、思ったんだ。
ぼくが会いに行けば、すぐ仲良くなれるはず!
だって、ぼく、みんなに好かれてるから!
うれしくって、体がふわっと揺れた。
ぼくはいそいで準備したよ。
また、ねずみさんたちの国へ向かったんだ。
たのしみだな!
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