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贈り物と胡麻じゃない鼻
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🐾
ぼくね、かんがえたんだ。
たくさん贈り物をしたからね。
めずらしいものにしてあげようって。
でね、決めたの!
暑くなくなる贈り物をしよって!
ひんやりしてて、 たのしいもの。
ぼくは、雪山から氷を運んできたよ。
大きな氷を、何度も何度も運んだ。
みんなはこう言ってたよ。
「もういいでしょうー。手がひえひえです」
しっぽが冷たくなって、手袋の中までひんやりした。
でも楽しいよ、ぼく、楽しいってだいすき。
門の前にそっと置いて、しっぽをふりふりした。
「こんにちはー、王さまだよー」
ぼくはいつもどおり、門の前でジャンプした。
「ねずみさん、暑いでしょ?」
ねずみさんたちが、穴の奥からチラッと見てる。
ちっちゃくてとっても可愛いなぁ。
「ぼく、氷を取ってきたよ!門の前に置いておくね」
すごく冷たいよ、楽しんでほしいなぁ。
ぼくは、ちょっとだけ離れて見てたんだ。
しっぽがぴょんぴょんしてたけど、声は出さなかった。 さみしいけどね、がまんできるよ!
だってぼく王さまだもん!
🐾
ʢ•·̫•ʡ
あれが王さまです。
猫の国の王さまです。
わたしたちに贈り物をたくさんくれます。
今年は氷の贈り物です。
暑いのは苦手です。
蒸されるようですから。
わたしたちは相談しました。
門の外に出るかどうかを相談したんです。
王様を信じていいのかわかりません。
わかりませんが、私たちは出ることにしました。
冷たい……冷たくて気持ちがいいです。
手をのせると、じんわり冷たさが広がります。
耳のうしろにあてると余計にそうです。
つい、笑ってしまって 笑い声が広がります。
わたしたちは楽しくなってきました。
ʢ•·̫•ʡ
ねずみの国は暑い夏だった。王様は大きな氷を門の前に置き、しっぽをふりふりした。 ねずみたちは穴の奥からチラチラ覗き、若いねずみが氷に近づいた。 氷に手を置き、くすくす笑った。 耳の後ろに当て、ピクピク耳を動かした。 笑い声が風に乗り、門の前に響いた。
氷は日差しで溶け、水たまりになった。 小さな波がねずみたちの足元をさらった。 王さまはそっと近づいて、ぷかぷか浮くねずみたちを一匹ずつ抱き上げた。 しっぽがびしょびしょになっても気にしなかった。
王さまは最後に助けたねずみをじーっと見た。 その子は目をパチパチさせ、王さまを見つめ返した。
🐾
氷、気に入ってくれてうれしいな!
ねずみさんたち、楽しそうに遊んでた。
かわいい声がたくさん聞こえた。
ぼくね、ちゃんとできたんだよ。
みんなを助けたの、ヒーローみたいだった。
王さまなのにね 。
みんなふわふわしてたよ。
たくさん抱っこできちゃう。
お鼻がピンクで可愛かった。
🐾
ぼくね、かんがえたんだ。
たくさん贈り物をしたからね。
めずらしいものにしてあげようって。
でね、決めたの!
暑くなくなる贈り物をしよって!
ひんやりしてて、 たのしいもの。
ぼくは、雪山から氷を運んできたよ。
大きな氷を、何度も何度も運んだ。
みんなはこう言ってたよ。
「もういいでしょうー。手がひえひえです」
しっぽが冷たくなって、手袋の中までひんやりした。
でも楽しいよ、ぼく、楽しいってだいすき。
門の前にそっと置いて、しっぽをふりふりした。
「こんにちはー、王さまだよー」
ぼくはいつもどおり、門の前でジャンプした。
「ねずみさん、暑いでしょ?」
ねずみさんたちが、穴の奥からチラッと見てる。
ちっちゃくてとっても可愛いなぁ。
「ぼく、氷を取ってきたよ!門の前に置いておくね」
すごく冷たいよ、楽しんでほしいなぁ。
ぼくは、ちょっとだけ離れて見てたんだ。
しっぽがぴょんぴょんしてたけど、声は出さなかった。 さみしいけどね、がまんできるよ!
だってぼく王さまだもん!
🐾
ʢ•·̫•ʡ
あれが王さまです。
猫の国の王さまです。
わたしたちに贈り物をたくさんくれます。
今年は氷の贈り物です。
暑いのは苦手です。
蒸されるようですから。
わたしたちは相談しました。
門の外に出るかどうかを相談したんです。
王様を信じていいのかわかりません。
わかりませんが、私たちは出ることにしました。
冷たい……冷たくて気持ちがいいです。
手をのせると、じんわり冷たさが広がります。
耳のうしろにあてると余計にそうです。
つい、笑ってしまって 笑い声が広がります。
わたしたちは楽しくなってきました。
ʢ•·̫•ʡ
ねずみの国は暑い夏だった。王様は大きな氷を門の前に置き、しっぽをふりふりした。 ねずみたちは穴の奥からチラチラ覗き、若いねずみが氷に近づいた。 氷に手を置き、くすくす笑った。 耳の後ろに当て、ピクピク耳を動かした。 笑い声が風に乗り、門の前に響いた。
氷は日差しで溶け、水たまりになった。 小さな波がねずみたちの足元をさらった。 王さまはそっと近づいて、ぷかぷか浮くねずみたちを一匹ずつ抱き上げた。 しっぽがびしょびしょになっても気にしなかった。
王さまは最後に助けたねずみをじーっと見た。 その子は目をパチパチさせ、王さまを見つめ返した。
🐾
氷、気に入ってくれてうれしいな!
ねずみさんたち、楽しそうに遊んでた。
かわいい声がたくさん聞こえた。
ぼくね、ちゃんとできたんだよ。
みんなを助けたの、ヒーローみたいだった。
王さまなのにね 。
みんなふわふわしてたよ。
たくさん抱っこできちゃう。
お鼻がピンクで可愛かった。
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