『小さき巨人』は今日も明日もカッコいい。

わらいしなみだし

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球技大会始まる

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 ゴールデンウィークが終わった五月の中頃、球技大会が始まる。
 
 競技種目は「サッカー」「バスケ」「バレー」の三種目。同じ部活でも参加可能という、同種目部員が多いほど有利という不公平な球技大会だと思ってる。
 それなのに全員参加というありがたくないシステム。
 運動音痴でも最低十分は参加するというルールなので、ある意味それがハンデといえばハンデになるだろうが。
 そのハンデになるのが僕だったりする。僕だけではないからそこんところはありがたい。独りだと針のむしろだ。

 奏くんは「バレー」
 快くんは「バスケ」
 僕は「サッカー」

 きれいにというかなんというか。皆バラバラになった。

 奏くんは中学時代バレー部で活躍していたという理由から白羽の矢が立った。自分から立候補したのではなく、同じ学校の数人からの意見で本人は「バレー」に拘りがなかったみたい。「他の競技でもよかったんだけどさー」そんなこと言ってた。

 快くんの場合は身長が高いからと運動神経も悪くないから。「バレー」と「バスケ」で快くんは取り合いになったけど本人が「痛いのは嫌」とボソッと言った一言で「バスケ」になった。確かにバレーボールはレシーブ痛そうだもんね。

 僕の場合は、人数が多いから「サッカー」になったらしい。運動音痴だから仕方ないんだけど、不参加は許されてないから仕方ないんだけど、「あまりボールにかかわらなくていいよ」という言葉。「あまり」という言葉に嫌みと優しさが含まれてる気がして、申し訳なく思った。戦力に思われないのは仕方ない。本当に戦力にはならないと思うから。
 壁になったとしてもボールが飛んできたら、蹴った方がいいのだろうか?

 悩みはつきない球技大会のはじまりだった。 
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