7 / 23
どこ? 誰?
しおりを挟む
体育館の二階は両サイド三列席がある。片方の席は応援しているクラスの生徒が座で応援していて、もう片方の席は誰もいない。どうしてだろう?コートの周辺はあんなに人だかりなのに。
「どうして二階はこんなに空いてるの?」
「俺も思った」
「顔が見たい女子ばかりだからだろ?試合の経過なんて、どうでもいいってやつ?試合を見るなら断然、こっち。快も光輝も上から試合見たことないだろ?」
「ない」
「興味なかったから」
「だと思った!」
奏くんのしてやったり顔を見て、試合の方に集中した。
(彼、どこだろう?)
キャーキャー騒がれていた彼はベンチに座っている。
どうして下がったのだろう?あのスパイクからしても大活躍してる気がするんだけど?
僕が気になった彼もいないんだけど?
「光輝、その顔は解説してほしい顔か?」
「うん、そうかな?」
なぜバレる。
「光輝は顔に出る方じゃね?」
「確かにそう思うわ。では、軽めに」
コホンとわざとらしく咳払いをした奏くんは答えてくれた。
「この球技大会ではサッカーは前半戦二十分、ハーフタイム十分、後半戦二十分で約一時間。バスケも同じかな?バレーボールはタイム制ではなく得点制なのは知ってるよね?」
「それくらいは、うん」
「普通は二十五点制の三セットマッチなんだけど、この球技大会では十五点制の三セットマッチ。いつもならリベロがいるんだけどナシなんだよね」
「リベロ?」
「レシーブ専門。で、全員参加だから、一人がずっと出られないんだ。光輝もサッカーでは十分は参加だろ?」
「あ......」
忘れていたわけではない。運動音痴であれバツグンの運動能力を持っているものも関係なく参加だった。それも最低十分。
「成宮先輩って言うんだけどアタックしてた人ね、その先輩と誰かが交代したからベンチに下がっただけだよ。あ、沖先輩も下がってるわー。二人も下げるか?あ。藤堂先輩がいるから問題ないか!」
「藤堂先輩?」
ダン!
一段と大きな音がした。そして歓声。また、誰かが決めたみたい。
「今、アタックで決めたあの人が藤堂先輩。アタックしたボールを一番受けたくない人物。ボールの威力が半端ねーからさー」
経験者だからなのだろう。とても嫌そうな顔をして身震いする仕草までつけてくれる。
ちゃめっけたっぷりの奏くん。
「三年生のクラスと二年生のクラスなのに、圧倒的に二年生が有利だねー」
ウンウンと頷きながら皆で試合の続きを観戦した。
三人の名前が奏くんから出てきた。出てきたけど......。
(成宮先輩と藤堂先輩は誰かわかったけど、沖先輩って......誰?)
「どうして二階はこんなに空いてるの?」
「俺も思った」
「顔が見たい女子ばかりだからだろ?試合の経過なんて、どうでもいいってやつ?試合を見るなら断然、こっち。快も光輝も上から試合見たことないだろ?」
「ない」
「興味なかったから」
「だと思った!」
奏くんのしてやったり顔を見て、試合の方に集中した。
(彼、どこだろう?)
キャーキャー騒がれていた彼はベンチに座っている。
どうして下がったのだろう?あのスパイクからしても大活躍してる気がするんだけど?
僕が気になった彼もいないんだけど?
「光輝、その顔は解説してほしい顔か?」
「うん、そうかな?」
なぜバレる。
「光輝は顔に出る方じゃね?」
「確かにそう思うわ。では、軽めに」
コホンとわざとらしく咳払いをした奏くんは答えてくれた。
「この球技大会ではサッカーは前半戦二十分、ハーフタイム十分、後半戦二十分で約一時間。バスケも同じかな?バレーボールはタイム制ではなく得点制なのは知ってるよね?」
「それくらいは、うん」
「普通は二十五点制の三セットマッチなんだけど、この球技大会では十五点制の三セットマッチ。いつもならリベロがいるんだけどナシなんだよね」
「リベロ?」
「レシーブ専門。で、全員参加だから、一人がずっと出られないんだ。光輝もサッカーでは十分は参加だろ?」
「あ......」
忘れていたわけではない。運動音痴であれバツグンの運動能力を持っているものも関係なく参加だった。それも最低十分。
「成宮先輩って言うんだけどアタックしてた人ね、その先輩と誰かが交代したからベンチに下がっただけだよ。あ、沖先輩も下がってるわー。二人も下げるか?あ。藤堂先輩がいるから問題ないか!」
「藤堂先輩?」
ダン!
一段と大きな音がした。そして歓声。また、誰かが決めたみたい。
「今、アタックで決めたあの人が藤堂先輩。アタックしたボールを一番受けたくない人物。ボールの威力が半端ねーからさー」
経験者だからなのだろう。とても嫌そうな顔をして身震いする仕草までつけてくれる。
ちゃめっけたっぷりの奏くん。
「三年生のクラスと二年生のクラスなのに、圧倒的に二年生が有利だねー」
ウンウンと頷きながら皆で試合の続きを観戦した。
三人の名前が奏くんから出てきた。出てきたけど......。
(成宮先輩と藤堂先輩は誰かわかったけど、沖先輩って......誰?)
20
あなたにおすすめの小説
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
先輩アイドルに溺愛されて、恋もステージもプロデュースされる件 <TOMARIGIシリーズ>
はなたろう
BL
TOMARIGIシリーズ③
進路に悩む高校三年生の戸塚ツバサ。憧れの先輩は今や人気アイドルグループ【TOMARIGI】の浅見蒼真。
同じ事務所の、候補生としてレッスンに励む日々。「ツバサ、まだダンス続けてたんだな」再会した先輩は、オレのことを覚えていてくれた。
ある日、ライバルと息の合ったダンスを疲労すると、蒼真は嫉妬を剥き出しにしに💜先輩という立場を利用してキスを迫る。
友情と、憧れと、そして胸の奥に芽生え始めた恋。「少しだけ、こうしてて」ライブ前夜、不安を打ち明けてくれた先輩。
完璧なアイドルの裏の顔。その弱さに、俺は胸が締めつけられる。この夏、俺たちの関係は、もう後戻りできない…
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
不幸連続コンボからの、猫と隣人に拾われてます
まと
BL
気付けば「不幸」が当たり前になっていた。
貴重な休みの日には、ベランダにふてぶてしい猫が。
ブラック企業気味の職場では、罪を押し付けられクビになり。
住んでいたアパートは火事になり。
本気で人生詰みました。
……けれど。
手を差し伸べてくれたのは、美しい隣人だった。
導かれるように始まった同居生活。
孤独で不器用なオレの人生は、拾われ、甘やかされ、そして――??
感想、コメントなどとても励みになります。いつもありがとうございます。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる