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子猫の雨月と男の子の雨月
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私は男の子の雨月にオムライスのお皿をもとの位置に戻すように言った。
男の子の雨月はオムライスのお皿を大事そうに持って、ローテーブルの机の上のうげつと書いてあるオムライスのお皿の横に置いた。
私はスマホで二つ並んだオムライスのお皿を撮影。
それを終えたら私は定位置に座って、雨月にも座るように促す。
男の子の雨月はなかなか座らない。
私の膝にどうしても座りたいみたい。
でも、でもね。
最初はそうさせてあげたわよ。
男の子の雨月の体重なんか、考えもせずにただただ必死だったから。
今思うとよく膝の上に雨月を座らせたものだと自分を誉めたいところだもん。
「雨月ー!ここに来てちゃんと座って」
男の子の雨月は仕方なくとでもいうように拗ねた態度を見せながら渋々私の両足の間にちょこんと座った。
目がとっても嫌そう!
い、いいもんね。
そんなことでめげないもんね!
私はスプーンを手に持って自分の「うげつ」と書いたオムライスの方に……
それに気づいた男の子の雨月が私の右手を掴んで
「やっ!やっ!やっ!」
と言い出し私のスプーンを奪おうとした。
雨月は「すきっ」だけではなく「うげつ」という言葉も崩したくないみたい。
そ、そっか……
雨月にとっては「すきっ うげつ」という言葉は、私から雨月への目で見える愛情表現だもんね。
崩したり壊したくないんだよね!
「雨月の気持ちはとっても嬉しいけど、ねぇ雨月。それじゃあこのオムライスは食べられなくなっちゃうよ。嫌でもちゃんと見ててくれる?雨月が嫌だって思わないようにするから。『おねーさん』を信じてくれる?」
私は自分が閃いたことを実践しようと思い、男の子の雨月に信じてもらえることを願った。
内容は言わないままで。
男の子の雨月はオムライスのお皿を大事そうに持って、ローテーブルの机の上のうげつと書いてあるオムライスのお皿の横に置いた。
私はスマホで二つ並んだオムライスのお皿を撮影。
それを終えたら私は定位置に座って、雨月にも座るように促す。
男の子の雨月はなかなか座らない。
私の膝にどうしても座りたいみたい。
でも、でもね。
最初はそうさせてあげたわよ。
男の子の雨月の体重なんか、考えもせずにただただ必死だったから。
今思うとよく膝の上に雨月を座らせたものだと自分を誉めたいところだもん。
「雨月ー!ここに来てちゃんと座って」
男の子の雨月は仕方なくとでもいうように拗ねた態度を見せながら渋々私の両足の間にちょこんと座った。
目がとっても嫌そう!
い、いいもんね。
そんなことでめげないもんね!
私はスプーンを手に持って自分の「うげつ」と書いたオムライスの方に……
それに気づいた男の子の雨月が私の右手を掴んで
「やっ!やっ!やっ!」
と言い出し私のスプーンを奪おうとした。
雨月は「すきっ」だけではなく「うげつ」という言葉も崩したくないみたい。
そ、そっか……
雨月にとっては「すきっ うげつ」という言葉は、私から雨月への目で見える愛情表現だもんね。
崩したり壊したくないんだよね!
「雨月の気持ちはとっても嬉しいけど、ねぇ雨月。それじゃあこのオムライスは食べられなくなっちゃうよ。嫌でもちゃんと見ててくれる?雨月が嫌だって思わないようにするから。『おねーさん』を信じてくれる?」
私は自分が閃いたことを実践しようと思い、男の子の雨月に信じてもらえることを願った。
内容は言わないままで。
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