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子猫の雨月と男の子の雨月2
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車窓を眺めていると不意に帰宅途中にホームセンターへ行きたかったことを思いだし、渡辺さんに寄ってもらえるか尋ねてみることにした。理由を聞かれて梅雨時期だから子猫の雨月が濡れないようにこのケージが入る大きさのバックを購入しようと思っていたと伝えたら、それじゃあと知人が経営しているペットショップへ連れていってくれることになった。
着いた場所は隣町でピンク色の可愛らしいお店だった。
店には駐車場がなく渡辺さんは店の前に車を止めて私のシートベルトを外してくれてから車を降り、助手席までわざわざ来てくれてドアを開け私が降りやすいように子猫の雨月のケージを持ってくれた。
店内に入ると可愛らしい女性の声が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ……なんだ、渡辺さんかぁ……。冷やかしですか?」
「真美ちゃん違うから。お客さんが見えないのかな?」
「えっ?……あ、ごめんなさい。いらっしゃいませ。どんな子がご要望ですか?」
「先走りすぎ。子猫のケージを見に来たんだよ。雨でも大丈夫なのってある?あ、それから店の前に車置かしてもらってるから」
「いつものことでしょ?夜だから大丈夫だと思うけど、駐禁気を付けてよ。私責任持てませんからね」
「わかってるって。気遣ってくれてサンキューなー」
わ、渡辺さんが、可愛い女性と仲がいいだなんて……い、意外でした!
「ね、ね、渡辺さん、この可愛らしい女性は?」
好奇心がウズウズして聞いてしまった。
二重で栗栗のお目々に縦ロールのゆるゆるの柔らかい栗色の髪。
柔らかい口調がまた彼女の魅力を惹き立てているようだった。
「あ?大学の先輩の妹。動物好きで単なる此処の従業員」
そんな会話をしている間、真美ちゃんと呼ばれていた女性は奥の倉庫から二つほどケージを持ってきてくれた。
「こちらは肩掛け用のキャリーバッグです。ファスナーで開けるタイプで横からペットを入れるんです。両サイドの横面の上部がメッシュになっているんですよ。もうひとつの方は手持ち用のキャリーバッグで、あ、そのケージのように上部開閉なんです。片方の全面がメッシュになっていてどちらもビニール製なので濡れることはありませんから。撥水加工も施されていますからどちらも安心ですよ」
とても親切丁寧に教えてくれた真美さん。
私は迷うことなく肩掛け用のキャリーバックを選択した。三種類の色があったので、子猫の雨月と同じ瞳の水色を私は選んだ。
着いた場所は隣町でピンク色の可愛らしいお店だった。
店には駐車場がなく渡辺さんは店の前に車を止めて私のシートベルトを外してくれてから車を降り、助手席までわざわざ来てくれてドアを開け私が降りやすいように子猫の雨月のケージを持ってくれた。
店内に入ると可愛らしい女性の声が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ……なんだ、渡辺さんかぁ……。冷やかしですか?」
「真美ちゃん違うから。お客さんが見えないのかな?」
「えっ?……あ、ごめんなさい。いらっしゃいませ。どんな子がご要望ですか?」
「先走りすぎ。子猫のケージを見に来たんだよ。雨でも大丈夫なのってある?あ、それから店の前に車置かしてもらってるから」
「いつものことでしょ?夜だから大丈夫だと思うけど、駐禁気を付けてよ。私責任持てませんからね」
「わかってるって。気遣ってくれてサンキューなー」
わ、渡辺さんが、可愛い女性と仲がいいだなんて……い、意外でした!
「ね、ね、渡辺さん、この可愛らしい女性は?」
好奇心がウズウズして聞いてしまった。
二重で栗栗のお目々に縦ロールのゆるゆるの柔らかい栗色の髪。
柔らかい口調がまた彼女の魅力を惹き立てているようだった。
「あ?大学の先輩の妹。動物好きで単なる此処の従業員」
そんな会話をしている間、真美ちゃんと呼ばれていた女性は奥の倉庫から二つほどケージを持ってきてくれた。
「こちらは肩掛け用のキャリーバッグです。ファスナーで開けるタイプで横からペットを入れるんです。両サイドの横面の上部がメッシュになっているんですよ。もうひとつの方は手持ち用のキャリーバッグで、あ、そのケージのように上部開閉なんです。片方の全面がメッシュになっていてどちらもビニール製なので濡れることはありませんから。撥水加工も施されていますからどちらも安心ですよ」
とても親切丁寧に教えてくれた真美さん。
私は迷うことなく肩掛け用のキャリーバックを選択した。三種類の色があったので、子猫の雨月と同じ瞳の水色を私は選んだ。
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