私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

文字の大きさ
205 / 280
男の子?の雨月はイチャイチャしたがる

168

しおりを挟む
 その後、私は悪夢をみることになる。

 調子に乗った渡辺さんが笑うのをやめて雨月に話しかける。

「雨月ちゃん、さっきのお話しようか?」

 雨月は渡辺さんの方にくるっと向いて、お手々を私の胸にペタって掴むように置いた。

「ぷにぷに?」

「そ、ぷにぷに……プッ」

 おさない雨月はぱっと笑顔を見せ、渡辺さんは口元を隠してる。笑いを堪えきれてない。

 もう!
 どうしてそんな話を雨月に振るのよ!

「ぷにぷに、だいちゅきなのー!はーちゃのぷにぷにきもちいーの!」

 おさない雨月は嬉しそうにぷにぷに話を始めた。
 お手々は……私の両胸に軽くもみもみしてくるのはどうしてなのよぉ!

「ひゃん……」

 思わず声が出ちゃった……は、恥ずかしい!

「ね?はーちゃもきもちいーよね?でもね、はーちゃのぷにぷに……ここ、ちゅくないの。ぼくのちゅきなのはねー」

「どこかなー?」

「おちぃ」

「雨月!」

 私は慌てて叫んじゃってた。これ以上渡辺さんとおさない雨月に話をさせちゃってたら……『おしり』の話になっちゃいそうで。かなり必死に止めたの。

「あ……ごめんなちゃい……いっちゃ、めって……やくちょくちてた……」

 シュンとするおさない雨月の抱きしめて頭を優しく撫でた。

「わかってくれたらいいのよ。大声出しちゃって、ごめんね。雨月……」

「うん……」

「チッ……失敗したか……」

 渡辺さんから悪態ついてる声が聞こえ、私は思わず噛みついた。

「純情な子供になんてことを言わせるのよ。渡辺さんのエッチ!」

 暫しそのまま聞いていた二人が思わず出てしまった私のその言葉に反応しちゃった。

「渡辺さんってムッツリだったんですか?意外……」

「いつからこの子と仲良くしちゃってるんですぅ。私、聞いてませんよ。隠し子の噂だって部署中に流れてたのに……なにも言わずに知らんぷりしてたじゃないですかぁ!知ってたのなら教えてくれたっていいでしょう!」

「面白かったんで……つい……」

 美樹ちゃんの怒った口調にものらりくらりとヘラヘラ笑って手を振りながら誤魔化している。渡辺さんの十八番である。

 渡辺さんがピンチだと思ったのか、おさない雨月が突然叫び出した。

「わーちゃをいじめちゃ、めなのぉ!わーちゃはぼくの、みーかーたー、なのぉ!」

「『わーちゃ』って渡辺さんのこと?え、私……いじめてないですよ……」

 プイッ……「ちらい……」

 おさない雨月が呟いてそっぽ向いたことに少しばかり傷ついたのか、美樹ちゃんが私に泣きついてきた。

「ねぇ、葉月先輩。なんとか言ってくれませんかぁ!私、悪くないですよね?こんなちっちゃい子に嫌われるの……嫌ですぅ!」

 私に言われても……
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...