私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

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記憶の中へ……

195 真実の……行方……

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「ヤツをどうしてくれよう……まさか炎で死なんとは。明日には帝王が戻ってくる。それまでにはヤツを何とかしなければ……」

「こんなこと……バレてしまったら私たちは終わりです!どうするのです?」

「断頭しかあるまい……首さえ跳ねれば流石にヤツも……」

「ま、待ってください!流石にそのあとの処分はどうするのですか?銀髪魔法師の能力を私たちは何ひとつ知らないんですよ?」

「すぐに殺る」

「最上位魔法師様でも火炙りと断頭、一日に二度も処刑が執行となると民達に影響が……」

「火炙りの記憶を消せばいい……」

「記憶操作は……『禁忌魔法』になります!それをするとなると……普通の魔法師なら……体の機能の半分を失ってしまいます!誰がそんなことを率先してするのですか?」

「…………」

「火炙り以上の演出をすれば人々はそちらの方に意識を持っていくでしょう。そのように導くのは如何でしょうか?」

「大半の大人の民は処刑場にいるのだな?」

「はい」

「火炙りの処刑はまだ終わっていないのだな?」

「はい……」

「民たちの広場は?」

「誰もいないと思われます」

「わかった。そう言えば上級魔法師に執着している平の魔法師がいた筈だな?」

「素行が悪いためかなり腕がいい魔法師とはいえ上級には成れずにいる者の事でしょうか?」

「ああ。そいつを見つけて此処に呼べ」

「はい」

 転移魔法を使って消える。
 此処に残るのはただ一人……

「どんな手を使っても、コヤツを断頭台へ……首を跳ねてやる。今日中にな」


 何をするつもりなのだ?


『僕は断頭台で首を跳ねられた瞬間……消えた』


 どんな手を打ったのか、断頭台の処刑が執行されるところであった。

 後で両手を手錠で固定され断頭台に体を固定されている。
 頭に布は被されていない。何処までも罪人の扱いである。

 ギロチンが速い速度で首を狙って落ちる。

 首がころっと落ちかけた瞬間……青い光に包まれ……消えた。

「断頭台で首を跳ねられても意思を持つだなんて……本物の化け物だ……」

「なにか……喋ってた……の、呪われる……俺たち……呪われる……」

「もし帝王様にでも見つかったら……俺たちが処罰される……い、いやだーーー!」

「落ち着け。落ち着くのだ。上級魔法師だということを忘れたのか?」

「し、失礼しました!」

「このままの状態で転移魔法を使わせてはならぬ!時間魔法を使えるものはいるか?十秒でいい。一刻も早くヤツの時間を戻せ!あとはワシがする!」

「で、ですが……」

「体の一部分と命、天秤に掛ければわかるであろう?此処におる上級魔法師全員の命が掛かっておるのだ!」


 その十秒で……行われた魔法……


「醜い獣になれ。たとえ一縷の望みで此処に戻ってこようとも。二度と銀髪の魔法師には戻れないように忌み嫌う黒い獣の姿になって生きていくしかないモノになれ。そして僅かな命を醜く這いずって生きていくがいい!」





 真っ赤な……そして中央が赤黒いモノが光になり大きくなり、
 何処かへ……消えた……。





 からだのある一部を引き換えに禁忌魔法を発動させた……













 ひとりの青年がそっと魔法をその上に乗せた。

 誰にも気付かれないように……
 細心の注意を払って……

 その青年は「で、ですが……」と呟いた
 時間と愛の魔法を操る上級魔法師であった……。

 


 その魔法は……禁忌魔法……

 彼はそのまま……透明の光に呑み込まれた……。








「誰だ?小癪な真似を……普通には戻させぬ!二度と愛せないようにしてやる!」

 新たに魔法を追加されたが……
 その力は命をかけた魔法に書き消され、威力は半分となり……呑まれ吸収された。





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