あみdan

わらいしなみだし

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『編み物男子部』?ができるまで。

82 土曜日デス! 1

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 土曜日はサッカー部は部活がある。でも編み物部は土曜日はまだ活動していない。
 部が存在出来るかどうか、猶予はもうほとんど残されていなかった。

 あと五人なんて……無理だよ。

 弱音を吐きたくないけど、現実は厳しかった。

 俺は用意した鞄に先ほど作っておいたはちみつ漬けレモンを二つのタッパーに入れ、スポーツドリンクと氷を二個水筒に入れた。それらをスポーツタオルと一緒にして神崎川の分だけ専用にしている袋に入れ、神崎川の分と智さんの分を鞄にしまい込んだ。

 今日は相沢君にちょっと相談してみようかな?
 お金を出して貰うんだもん。おむすびの具って何がいいのか聞いてみたいし。

 今日はA組に来てくれるかな?
 B組に行く勇気はちょっとないんだけど……。



 鏡で自分の姿を映す。
 見たくないけど、首をしっかり見る。

 スゴい痕がまだ健在だ。
 前回みたいに二、三日で消えるような痕ではないことは俺にでもわかる。

 両親は何も言わなかったが、弟の颯汰が大変だった。

「兄ちゃんがけがされたぁ……!」って大声で叫んでは泣きまくって……。
 
 汚されてないからって、心も身体も汚されてないからって何度言っても颯汰には信じてもらえなかった。




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