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『編み物男子部』?ができるまで。
144 楽しい日曜日 ★神崎川side3
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駅前のスーパーに三人を連れ込み、せっせと食材をほり込んでいく。
野菜コーナーでキャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン、モヤシを買い物かごに入れていき、精肉コーナーでは豚肉の細切れを買い物かごへ。
三人は俺のスピードにただただ驚いているようだった。
「朔田、他に必要なものあっか?」
「す、すごい!手際いいんだね!ほとんど揃ってるよ。あ、どの味がいい?」
「筍ご飯の邪魔にならない方がいいから……塩だな」
朔田と会話している後ろで
「な、な、アイツら夫婦みてーな会話してるぜ」
「僕もそう思っちゃった」
あとでぜってーシメテやっからな!
覚えておけよ……
そんなことを思いながら朔田の話を聞く。
「ほとんどってことは、他に何がいるんだ?」
「僕、かつお節が欲しいんだ。何処かでかつお節のかかった焼きそばを食べてからその食べ方がお気に入りになっちゃって……」
「わかった。じゃあ、かつお節取ってきてくれ」
俺は朔田に指示をしてからなにもしていない二人に声をかける。
「テメーら、なにサボってんだ?」
「い、いや……べ、別に……」
「僕たち必要ないほど神崎川君が手際よく買い物してるからさぁ……」
「なぁ、手ぶらで鳴海んちに行くつもりじゃねーよな?」
俺は二人に鳴海に手土産を持って向かいたいことを脅迫めいた口調で促した。
二人は顔を見合わせて
「あ!」
と声を二人合わせて言ったと思ったら、仲良く一緒にスーパーから出ていった。
わかりやすい奴らだな……。
俺は顔を緩めてその先を見つめた。
野菜コーナーでキャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン、モヤシを買い物かごに入れていき、精肉コーナーでは豚肉の細切れを買い物かごへ。
三人は俺のスピードにただただ驚いているようだった。
「朔田、他に必要なものあっか?」
「す、すごい!手際いいんだね!ほとんど揃ってるよ。あ、どの味がいい?」
「筍ご飯の邪魔にならない方がいいから……塩だな」
朔田と会話している後ろで
「な、な、アイツら夫婦みてーな会話してるぜ」
「僕もそう思っちゃった」
あとでぜってーシメテやっからな!
覚えておけよ……
そんなことを思いながら朔田の話を聞く。
「ほとんどってことは、他に何がいるんだ?」
「僕、かつお節が欲しいんだ。何処かでかつお節のかかった焼きそばを食べてからその食べ方がお気に入りになっちゃって……」
「わかった。じゃあ、かつお節取ってきてくれ」
俺は朔田に指示をしてからなにもしていない二人に声をかける。
「テメーら、なにサボってんだ?」
「い、いや……べ、別に……」
「僕たち必要ないほど神崎川君が手際よく買い物してるからさぁ……」
「なぁ、手ぶらで鳴海んちに行くつもりじゃねーよな?」
俺は二人に鳴海に手土産を持って向かいたいことを脅迫めいた口調で促した。
二人は顔を見合わせて
「あ!」
と声を二人合わせて言ったと思ったら、仲良く一緒にスーパーから出ていった。
わかりやすい奴らだな……。
俺は顔を緩めてその先を見つめた。
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