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女人禁制の☆あみだん☆開始!
14 部会へ 2
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「よ!行こうぜ」
「鳴海君、待っててごめんね。一緒に行きたくって……えへへ」
教室から出ると二人がすぐ俺の方に寄って来た。
素っ気ない言葉ながら俺の顔を見てすぐ顔を背けるところなんか、相沢君はちょっぴり照れてるんだと思えた。
朔田君はいつもながら俺に気遣いを見せながら笑顔で俺を迎えてくれる。
こんな感じで部活に向かうのは……初めての事で俺を少しばかり浮かれさせた。
三人で理科室へ向かい、ドアを開けるとそこには先客が二人いた。
ドアが開く音に座ってる場所から後ろを振り向いたのが名塚恒生君で、その前に座っていたのが坂口君だった。坂口君は俺たちに両手いっぱい手を振ってくれていた。
俺はカバンを持っていない方の手を振ってそれに応えた。
「久しぶり!鳴海君、今日は特別な日になるね。僕も今日はその日を立ち合いたくって……。 まだそんなに来てないけど、本格的に始動したら、なるべく欠かさず来るからね!」
名塚君がそう笑顔で話してくれた。名塚君の目標はセーター。
俺もいつかは編んでみたいと密かに思っている。
だってマフラー専門みたいにそれ以外編んだ事がない。……ことになっている。
最近、違うものを編んでたし……。
「ごめんね!嬉しくって先に名塚君に話しちゃった!同好会だけど部活として活動出来るって……ね!」
嬉しそうに話す坂口君は本当に同好会でも活動出来るのを心待ちにしてくれていたみたいだ。
坂口君は彼女とペアでマフラーが目標なんだもんね。なんかそういうのって、羨ましいよね……あ、違う。微笑ましいだよね、うん。
俺はちょっと不安になっていることを皆に話してみた。
「あ、あのね……。皆に聞いてもらいたいことがあるんだ……」
俺は壇上へ向かい、そこで話をし始めた。
俺の声はちょっと震える。
大丈夫だとは思うけど、言っておいた方がいいと思ったんだ。
後で『話が違う!』って事になったら……困惑するだろうし……。
皆の目が俺に注目する。
朔田君と相沢君が名塚君と坂口君の隣にいつの間にか座っていた。
「部会で同好会として編み物部が認可されることにはなっているんだ。五人集まれば大丈夫だと上級生が教えてくれたからね。でも……男子だけの編み物部として認可されるかどうかは、ちょっとわからなくって……ごめん」
知らない上級生が『あみだん』男子編み物部としてそう呼んでくれたから大丈夫のような気はするけど、生徒会の部会でそれが通るのかどうかは俺にはわからない。部会のシステムを知らない俺にとっては、何が起こってもどうすることも出来ないのだから。
「……男子だけで、したい……。ぼ、僕……恥ずかしいよ……」
朔田君が俯いてぽつりと言葉を零す。ショックが大きすぎて今にも泣きそうな表情だ。
「んー?恥ずかしいことなんか、何も無いよ!大丈夫、皆がいれば怖くないって!たぶん、鳴海君がなんとかしてくれるって、任せたらいいよ!」
隣に座っている名塚君が朔田君の背中をバシバシ叩いて顔を覗き込んでいた。頼もしい部員である。
あ、いや……だから、予防線張ってるのに、『なんとかしてくれる』って何をしてくれるんだよ?俺はー!って、無理だと思うんだけど。
「女?いや、五人でいいだろ?部員増えなくっても同好会で活動出来るんだったらさぁー」
俺も女子が入るより男子だけで同好会でもいいから男子だけで編み物したいんだよね。それが通るのか否かは……部会に懸かってる。
「頑張ってね!同好会の認可、無事に終えるといいね!もし、男子部が叶わなくなっても、編み物は出来るんだから……そこを重視しようよ、ね?」
坂口君が優しく俺に伝えてくれる。大丈夫だって、編み物部が出来ることが一番重要なんだって。
そう……だよね。
男子だけの編み物部が理想だけど、まずは編み物部が同好会としてでも発足出来ることを喜ばなきゃ、いけないんだ。
「うん!ありがとう……」
俺の涙腺は……決壊しそうだよ……。
「あ、鳴海君……」
「うわぁ……やべっ!」
「鳴海君?ど、どうしたの?」
「……君って、案外感情豊かなんだね。最初の印象とは全然違うなぁー」
頬を伝う雫が、止められない!
俺はここにいる皆の優しさに頭を下げ、ただただ感謝した。
「鳴海君、待っててごめんね。一緒に行きたくって……えへへ」
教室から出ると二人がすぐ俺の方に寄って来た。
素っ気ない言葉ながら俺の顔を見てすぐ顔を背けるところなんか、相沢君はちょっぴり照れてるんだと思えた。
朔田君はいつもながら俺に気遣いを見せながら笑顔で俺を迎えてくれる。
こんな感じで部活に向かうのは……初めての事で俺を少しばかり浮かれさせた。
三人で理科室へ向かい、ドアを開けるとそこには先客が二人いた。
ドアが開く音に座ってる場所から後ろを振り向いたのが名塚恒生君で、その前に座っていたのが坂口君だった。坂口君は俺たちに両手いっぱい手を振ってくれていた。
俺はカバンを持っていない方の手を振ってそれに応えた。
「久しぶり!鳴海君、今日は特別な日になるね。僕も今日はその日を立ち合いたくって……。 まだそんなに来てないけど、本格的に始動したら、なるべく欠かさず来るからね!」
名塚君がそう笑顔で話してくれた。名塚君の目標はセーター。
俺もいつかは編んでみたいと密かに思っている。
だってマフラー専門みたいにそれ以外編んだ事がない。……ことになっている。
最近、違うものを編んでたし……。
「ごめんね!嬉しくって先に名塚君に話しちゃった!同好会だけど部活として活動出来るって……ね!」
嬉しそうに話す坂口君は本当に同好会でも活動出来るのを心待ちにしてくれていたみたいだ。
坂口君は彼女とペアでマフラーが目標なんだもんね。なんかそういうのって、羨ましいよね……あ、違う。微笑ましいだよね、うん。
俺はちょっと不安になっていることを皆に話してみた。
「あ、あのね……。皆に聞いてもらいたいことがあるんだ……」
俺は壇上へ向かい、そこで話をし始めた。
俺の声はちょっと震える。
大丈夫だとは思うけど、言っておいた方がいいと思ったんだ。
後で『話が違う!』って事になったら……困惑するだろうし……。
皆の目が俺に注目する。
朔田君と相沢君が名塚君と坂口君の隣にいつの間にか座っていた。
「部会で同好会として編み物部が認可されることにはなっているんだ。五人集まれば大丈夫だと上級生が教えてくれたからね。でも……男子だけの編み物部として認可されるかどうかは、ちょっとわからなくって……ごめん」
知らない上級生が『あみだん』男子編み物部としてそう呼んでくれたから大丈夫のような気はするけど、生徒会の部会でそれが通るのかどうかは俺にはわからない。部会のシステムを知らない俺にとっては、何が起こってもどうすることも出来ないのだから。
「……男子だけで、したい……。ぼ、僕……恥ずかしいよ……」
朔田君が俯いてぽつりと言葉を零す。ショックが大きすぎて今にも泣きそうな表情だ。
「んー?恥ずかしいことなんか、何も無いよ!大丈夫、皆がいれば怖くないって!たぶん、鳴海君がなんとかしてくれるって、任せたらいいよ!」
隣に座っている名塚君が朔田君の背中をバシバシ叩いて顔を覗き込んでいた。頼もしい部員である。
あ、いや……だから、予防線張ってるのに、『なんとかしてくれる』って何をしてくれるんだよ?俺はー!って、無理だと思うんだけど。
「女?いや、五人でいいだろ?部員増えなくっても同好会で活動出来るんだったらさぁー」
俺も女子が入るより男子だけで同好会でもいいから男子だけで編み物したいんだよね。それが通るのか否かは……部会に懸かってる。
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そう……だよね。
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「うん!ありがとう……」
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「あ、鳴海君……」
「うわぁ……やべっ!」
「鳴海君?ど、どうしたの?」
「……君って、案外感情豊かなんだね。最初の印象とは全然違うなぁー」
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俺はここにいる皆の優しさに頭を下げ、ただただ感謝した。
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