☆あ・み・だ・ん☆

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

28 自己紹介 5

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「なぁ……あの二人、訳ありか?」

「さぁねー」

 田岡さんと戸神さんが二人の包容を見ながら首を傾げている。

 相沢君もその状態が気になったようだ。怒号が部屋中を響かせた。

「なななな……何いちゃこらしてんだ?テメェーはとっとと離れろー!坂口!腕絡ませて抱きしめんな!耳元で何囁いてんだ?はーなーれーろー!」

 立ち上がったかと思えばドカドカと教壇まで来た相沢君は俺と坂口君を無理矢理剥がした。

「鳴海は誰にでも抱きつくのか?」

「そうじゃないよ」

 なんか……怒って言ってる筈の相沢君だけどどうも拗ねてるように聞こえるのは……気のせいなのだろうか?

「だったら……お、俺にも……ハグは……あるのか?」

「して欲しかったの?」

 ま、まさか……そんなことを返されるとは思っていなかった。
 誰にでも抱きついたりはしないよ。
 坂口君は……ある意味特別なんだ。
 それを相沢君は知らないだけ。
 でも……相沢君だって……俺からしたらもう、同じ仲間であり友達の部類にはいると思う。
 普通にそんな言葉が出たのは、俺には「して欲しいと」言われたらしてもいいと思う……ただ、それだけなんだ。

「な?……ななな、ちげーよ……そそそ、そんなんじゃあ……」

 ほんのり赤くなりながら否定しているのが可愛く見える。

「なになに?相沢君は僕と鳴海君の仲を嫉妬したくせに自分はツンデレして素直になれないのかな?鳴海君に抱きしめて欲しいくーせーにー」

「ふっ……ざけんな!テメェは自己紹介終わったんだろ?さっさと席に戻れ。邪魔すんな!」

「はいはい、退散しますよ。鳴海君、本当にありがとう!」

 坂口君は笑顔のまま俺と相沢君に手をヒラヒラと振って自分の座っていた場所に戻った。

 俺は相沢君に自己紹介を促した。
 照れ臭そうな相沢君は頭をちょっと斜めにしてぶっきらぼうに言い出した。

「相沢大夢一年。誕生日は四月でもう過ぎてんだ。本当のところ、編み物には全っ然興味がなかったけど勢い?わかんねーけど入ったって感じ。部員、募集してる声聞こえてたし?男が編み物って、訳わかんなかったけど、なんか気になったし?何処かの部活には入部しようと思ってたし?気になったからっていうか、心のどっかに刺さったから?……たまたまそれが編み物?ってだけ。冷やかしに近いって言ったらそうなのかもしんねーけど?それでも俺はここに入ってよかったって思ってる。わかんないことでも俺みたいな冷やかしな奴にでも丁寧に教えてくれるし?まだ同じ大きさの目にはなってねーけど鎖編みだっけ?結構な長さ編めるようになったし?やってるとさー、……一本の毛糸から形が出来るっておもしれーじゃん?簡単にほどける?ってこともさー。だから……俺は同好会がなくっても放課後一緒にそーゆーのが出来たらって……思うようになってた。マジで。同好会……おめでとーな、鳴海!で、集まったみんな、こんな俺だけどよろしくな!」

 なんて素敵な言葉を君はくれるのだろう?

 相沢君の真摯な言葉を聞いた俺は棒立ちのまま……我慢できずに頬を濡らした。


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