☆あ・み・だ・ん☆

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

67 早とちり

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 受話器を置いて部屋に戻った俺は早速編み物を開始した。

 糸はさっき眺めていたオリーブ色。
 かぎ針で鎖編みを編んで土台を作っていく。

 編むものはもちろんこの前じょうちゃんに渡した肩掛けカバン。
 
 俺を勝手に専属のマネージャーにしてタオルやらスポーツドリンクやらはちみつ漬けレモンを要求し、俺もせっせと作っては用意してその肩掛けカバンに入れて部活終わりのじょうちゃんに渡している。

 傍若無人だと思うけど、じょうちゃんが願うような一緒の部活に入って青春なんか出来っこない。

 先程の電話の内容を思い出す。

「なななな……で、デートって?」

 俺はデートって普通にデートって捉えたんだけど、どうやら早とちりだった。

 ……恥ずかしい!

 思い出すだけで赤面して爆発しそうだ。

 中学時代はそもそも友達なんかいなかったし、人と距離を置いて遮断していたから学生時代とやらのノリなんか俺にわかるわけもなく……。

 恥ずかしい思いをしてしまった。

「『デート』ってのはなぁー、ダチと一緒に出掛けることを『デート』っていうんだぜ。知らなかったのかよー。中学時代よく仲間とつるんで『デートしよっか?』なんて言ったもんだぜ」

 そ、そんな軽いノリでいうものだったんだ……。

 その言葉……破壊力ありすぎて俺には……困るんだけど。

 勘違いしそうだもん。

 じょうちゃんは女の子が好きだし、彼女だっていたし。
 今は別の学校なのか、彼女の面影は全然見えないけどまだ別れてないかもしれない。

 わかってる……。

 ちゃんとフラれるためにマフラーを編んで渡すって決めて……
 じょうちゃんを追いかけてこの学校へ進んだんだから……。

 俺は間違えない。

 うん。

 でも……違うってわかってても『デートしようぜ!』という言葉をついつい脳内で再生しまくってしまう。

「間に合うといいなぁ」

 練習試合を観に行くときに、いつものものを入れて渡したいな……。

 時々顔を緩ませながら俺はかぎ針をせっせと動かした。
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感想 1

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