君に捧げる物語

わらいしなみだし

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2023/12/27  「どうして...」

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ある話を聞いてから
自分だけの宝物が欲しくて
台本をはじめてねだった。

人に台本をお願いするなんてはじめてで
自分が読むのが不得手だと理解しつつも
どうしてもほしかった。

冒頭だけ、見せてくれた。
即興で、書いてくれた。

いつか出来上がる、私だけの台本。
もしかしたら完成しない、台本。

それでも、あの冒頭の言葉だけでも
涙が出るほど、嬉しくて、
私だけの宝物だと、言いきれるんだ。


どうして......
何度も思った言葉。

それぞれの顔を思い浮かべて......

乗り越えていけると、信じながら。
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