私が拾ったのは仔猫なんですけど?そして私は男じゃない!【再編集版】

わらいしなみだし

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1 出合う

 鏡の中の自分を見る。

 私は朝の身支度をしているところ。

 襟はちょっと小さめの可愛らしい小花が散りばめられたレースの白いブラウス。
 今日はスカイブルーのスーツを着る。ちょっと派手目かな?
 タイトスカートはギリギリ膝上。身長が高めの私は膝上数センチのタイトスカートだと人目が気になる。私はこれでも四捨五入で言えばまだギリギリ二十歳なのよね。パンツスタイルの方が似合うかもしれないけど、まだスカートが履きたい年頃。

 うん。バッチリ!
 
 メイクはナチュラルメイクだけど、拘りがあると言えば……口紅だったりする。
 オレンジ系の口紅が好きなのだ。気分が高揚してる日はラメをうっすらわからない程度に重ねたり。ちょっとしたことを楽しんでいる。

 髪はポニーテールに纏めて跳ねた毛先はピンで左右二本ずつ留めている。
 本当なら髪は下ろしても大丈夫なのだけど、気持ちの問題?
 このようにしていると気合いが入るから好き。

 壁に掛けてある木目調の時計はもうすぐ仕事に行かなきゃダメだよ……って言う場所の針を指し示していた。

 あ、行かなきゃ!

 三十分程余裕をもって職場へ行くのが私のポリシーだったりする。
 気持ちに余裕がないと仕事だって捗らないし、仕事がスムーズにいけば充実したオフを楽しめるから。

 窓の方に歩いてカーテンを少し開けて外を見上げる。ちょっと雲行きが怪しいみたい。念のために折りたたみ傘を鞄に入れることにした。

 玄関でベージュのヒールを履く。ヒールの高さもせいぜい三センチ。ハイヒールを履いてみたいんだけど、きっと叶わないんだと思う。

 扉を開いて外に出る。
 目を空に向けて胸の中に大きく息を吸ってゆっくり吐き出す。
 出かける時の私のルーティン。
 そして、一歩踏み出した。

 私の住んでいる五階建てのペット可の賃貸マンションは築二十年は軽く超えている。もしかしたら私と同じ年齢かもしれない。二階在住の私はエレベーターを使わず階段を使う。
 
 会社は割と近くて駅から徒歩五分で一駅足らず。一駅だけの通勤距離だと残念ながら交通費は支給されない。私的には徒歩三十分なら歩くのも健康的で悪くない。むしろ好き。
 
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