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七夕の旅行計画
しおりを挟む卒業式が終わり私の友人らはあちこちへと自分のやりたいことに向かって地域より遠いところへと引っ越していったにゃ。私は…何も決まらず働いて地域で過ごすことを選んだ。友人と会わなくなりごく平凡な生活を過ごすようになった。
私は村雲ブラン。一日中外に出たりひなたぼっこしたり、スマホをポチポチするバスの運転手の猫にゃ。
普段は人であるが私は周りからしたら良い子ちゃん。猫でいる方が気が楽でいつも散歩をしてるにゃ。
「そういえば今日は七夕だったにゃ!だから願い事を書かなきゃにゃ!」
そして…
「何故、私の家に来たんですか?」
彼女はココア。私の友達にゃ。見た目的に12歳だが実年齢は80歳にゃ。
「ココアさん、お願いにゃ!これ以上は寂しいにゃ!やっと9999フォロワーが達成したのに全然あの時みたいに楽しかった青春がないにゃ!悲しいにゃ!」
「ふぅん…それで情緒が不安定になっていくのね。」
私は首を縦に振る。
「それってやっぱりスマホだけであの頃の青春を取り戻そうとしてるからじゃない?やっぱりもっと行動するべきだと思うわ。」
「ほぇ?というと?」
「つぶやいったーの文字だけのやり取りではリアリティには勝てないわ。ほら、私だって本で読んだ時に得た知識と実際に見たり触ったりした時に得た知識では面白みが違うわ。だから思い切って新幹線に乗って会いに行ってみてはどうかしら?」
「ココアもついていって欲しいにゃ!1人は心細いにゃ!」
「そうね。私も久しぶりに七瀬のところに遊びに来るのも悪くないかもしれないわ。」
ココアは話しながら読んでいる本のページを閉じると自分の財布を取り出した。
「2万5千円ね…キャッシュカードも念のために持つ必要があるわね…。着替えてくるから待っててちょうだい。」
「にゃ」
物知りのココアがいれば安心にゃ。新幹線なんて人生乗ったことなんてにゃいから本読みのココアが頼りにゃ。
「ネットのオフ会や遊びに行くって経験は最初はワクワクするわね。想像力が働いて少しイケメンかもしれないし美女かもしれないとかそんなことがあるわ。」
ココアはゴスロリのドレスを着て髪をポニテールにしてる姿でメガネをクイっと上げて登場したにゃ。かなり意外にゃ!いつもの私服はただ、「昼寝常習犯」や「白血球」だけ書いてるシャツを選ぶほどセンスが悪いのに珍しく良いにゃ。似合い過ぎて心が奪われるにゃ。ココアはそんな姿で日本地図を広げ今私たちが住んでる神戸を指差す。
「まずはここの三ノ宮駅に乗り新逢坂駅で降りるわ。ここで難しいけどホーム25番の新逢坂駅に乗り東京駅で降り20番ホームの東京駅に行くわ。そしてその東京駅にある新幹線で雪城駅行きに行くわけよ。さて、行きましょう。」
そう長々と説明を終えるとココアは私の手を引っ張り、かなり乗り気で駅まで歩いていきそのまま新幹線に乗ってしまった。私とココアは隣同士で座りココアはクールな表情で外を見ている。本当に行くとは思わなかったにゃ…。それにしても沈黙が続いてるから何か話さなきゃにゃ!
「今日は七夕にゃんだね。ココアはなんて書いたのかにゃ?」
「そろそろ、司書の資格が欲しいと書いたわ。あなたこそ何を書いたの?」
「ココアと話してこうする前は新幹線に乗って学生時代の友人に会いに行きたいと書いたにゃ」
ココアはふーんと頷くと再び窓の外を見る。やっぱり話が続かないにゃ…。
「そうそう、旅行ぐらいは仕事着なんて脱いで。後でホテルに着いた際は私の持ってきた服を着てもらうわ」
そういうとココアはニコッと微笑んでまた外を見る。話が続かないから私も窓の外を見るにゃ…
窓の外を見るとひたすら見たことのない景色が見えてくる。新幹線の速さで次々と映画のコマ送りのように景色は変わっていきまるで旅行へ出かけてる気分。タクシーの運転で見える景色とは全く差があるにゃ。さて、スマホで撮影にゃ!
私は景色を撮影をした。そして編集アプリを起動するとマッチョの男2人がイチャイチャしてる広告が流れ、私は凄く気分を悪くしていく。わずか30秒だが私の体感時間では30分に感じるある意味濃い時間にゃ。それを乗り越え編集を終えるとネコ丸というつぶやいったーのアカウントを開き「旅行にお出かけ中にゃ!」の文字を打ち込んで編集した写真を載せ、それを投稿する。
「来たにゃ!東雲さんからコメントにゃ!なになに、「綺麗だな!おわははははは!」変な笑い方にゃ…とりあえずいいねを押すにゃ」
「あら、噂のつぶやいったーかしら?」
ココアは私のセリフに気付きさっきまで寝てたのかアイマスクを外し私のスマホの覗き込む。
「にゃっ!恥ずかしいにゃ。」
「彼氏のRainかしら?」
「友達にゃ!?でも、久しぶりお話ししに行く予定にゃ。」
「それならその日のみ1人で買い物しとくわ。」
ココアはクールな顔でそう宣伝した。
「次は泉駅です。」
そうアナウンスがなり電車の扉が開いた私からしたらそれは新世界の扉が開いたように見えた。
「ここが泉市にゃ…景色が全く違うにゃ…。」
「想像以上ね…本で読んだのと全く違うわ。と、その前にその格好じゃ堅苦しいから着替えてきなさい。」
ココアに服の入ってる中の見えない袋を渡され私は言われるがままに駅のお手洗いでで着替えた。そして鏡で自分の服装を再確認するとデニムのホットパンツに白のトップスを着ていておまけにヘッドホンがついていた。ちょっとこんな目立った格好じゃ恥ずかしいにゃ…
「おわははは!!見ない顔だな!こんなところに観光に来るとは珍しいな。」
「にゃんで知ってるにゃ、そして君は誰にゃ?」
話しかけたのは白髪ツインテールで伊達眼鏡をかけていてノースリーブにショートパンツを着てる感じの普通に喋り方には見合わず可愛い女の子にゃ。
「俺様は東雲八千代だ!外でロリッ子が待ってるぞ!俺のことは君から話してくれ!暇だから案内するぜ」
「随分と上から目線にゃ」
「す、すまんな…こんな口調だからよ…とりあえずここから出てロリッ子と会ってからまた詳しく案内するぜ!」
私はうなずき小生意気な少女八千代と共にお手洗いを後にした。
続く
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