Little Which

妖魔篇

妖魔篇4.5

　
　家族の皆様へ
七瀬さんは帰ってきているでしょうか。それとももうお亡くなりになっているでしょうか。
　もし、お亡くなりになられたらこの手紙の先は読まないでそのまま処分するようにお願いします。




　
　お久しぶりです。生きていてとても嬉しいです。
　きっと、それを読んでいるときあなたは堅苦しいっ！と怒っているところでしょう。
　最近八重さんが言っていましたが僕の為に悪魔と契約したと聞きました。そのときはあなたも僕と同じ病にかかっていましたね。僕はあなたがいなくなってから突然身体が良くなって、病院から退院することができました。
　あなたはどうでしょうか、もう6年間もあなたの姿を見ていません。
　とても心配しました。
最近は高校でなんとか頑張れていけています。
　変な話、まだ彼女は出来ずにいます。友達はまずまずと言う感じで部活は帰宅部です。
　すみません。どうでも良い情報でしたね。
　あなたは自分よりも先に相手を優先するお人だからきっと、僕は病気から救われたかと思います。そうとしか考えられません。だから、あなたにはたくさん感謝しています。
　そして、僕は今でもあなたが生きていると思っています。もし、久しぶりにお会いしたら僕の気持ちを伝えたいと思います。
　明日に会いに行きます。
　
　オズワルド・リオネットより