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一章
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しおりを挟む「アイドルかぁぁぁぁぁ!!」
俺はとても緊張しながら天照さんの部屋で脱力した感じで寝転がる。それを天照さんはニヤニヤして俺を見守っている。「というか絶対この顔アイドルと言うよりは別の事で俺を見てるな!」と思うのも一瞬。またこれからのことについて考える。
「お主らしくないのう。」
さっきまでニヤニヤしていた天照さんもあまりにも静かな俺に心配したのだろうか。それともいつもふざけてる俺が悩むのが物珍しいのか。
「天照さんならこんなスケールのでかい活動するとなったらどうする?」
「わからんのう。じゃが、一緒に歌っていた時のお主はとても見た事のない笑顔を浮かべていたぞい」
「そうか」
ふと俺はシャウトをしている。ロックスターを見てそれに憧れているところを思い出す。
「ウジウジしても仕方ねぇな!!佐々木先生のそばにいられる利点はデケェし!! 天照さん!よーく聞け!」
「ん?」
「俺は佐々木先生の事が好きだぁぁぁぁぁ!!!」
俺が叫ぶと同時に佐々木先生本人が居酒屋に来店した…のだ。
一瞬で俺は気まずくなった。
「ま、ま、ま、ま、ま、嘘だろ! 佐々木先生…」
俺は顔を赤くした。
彼女を見るだけで胸の中がドキドキしていく。
「そっか…。」
「どうなんですか…? 佐々木先生…。」
佐々木先生は俺の頭を優しく撫でてくれる。
「えへへへ…」
「ごめんねー。私、結婚してるんだぁ」
「分かってました。先生可愛いもん…。」
佐々木先生は連絡先を俺のスマホに入れる。
スマホのSNSアプリRainに入った新しい友達には佐々木七瀬と新しく追加される。素直に喜べないや。
それにしても結婚してたんだな…。ははっ…そいつは相当かっこいい人なんだろうな…。
俺は大泣きしたい気持ちを抑えかわりにその分大笑いする。
佐々木先生が俺を抱きしめる。
「にしし、泣くのは我慢するもんじゃないよ!」
佐々木先生が優しくそう言うと心の中の感情が全て爆発した。
「うわぁぁぁぁぁぁん!!」
大泣きしてる間は佐々木先生がずっとギュッと抱きしめてくれたのか早く落ち着く。
「…スッキリしました。」
「にしし、それは良かった。っと三人でアイドルする事がマネージャーさんから許可貰えたよ!」
「そうですか! じゃあ、頑張りましょう!佐々木先生!」
「にしし、学校の外では七瀬で良いよ! 頑張ろうね!」
それにしても…柔らかくてなんか良かったなぁ。何がとは言わんぞ!!これは俺の中でとどめるぞ!
そして佐々木先生が居酒屋から去った後の出来事。
「お主は失恋の立ち直りが早いのう。驚いたわい」
「なーに!たしかに喪失感はデカかったがそれでも七瀬がとても可愛いという事実には変わらん!」
「そうかいそうかい」
七瀬、俺は失恋したとしても俺の気持ちは揺るぎはしないぞ。しつこく追いかけたりはしないけど。失恋後でも思ってる感情を歌詞で例えさせてもらうわ。
たった一つたしかな事があるとするのならば
「君は綺麗だ。」
(Pretender 歌ってる人Official髭男dism)より
これは心でとどめておこう。天照さんや本人に聞かれたら恥ずかしいからな。
続く
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