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二章
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しおりを挟む「先生…?」
俺はかなり驚愕した。宇治宮先生がらしくないことを言った。なんだろう、かっこいい…。
「宇治宮先生?今からどこに行くんだ?」
「クロさん、君の家に行くんですよ。クロはこの子に何か事情があるとは思いませんか?」
「わかんね…子供の私には難しい事はわからないけど。この子は私そっくりだから生き別れの姉妹だったりしてな!」
クロ…多分漫画を見て生き別れとか難しい言葉を知ったんだろうな…少年漫画が好きそうだしよ!
「ねぇ…そこまでするんですか…下ろしてください!こんなに優しくされても私は…ふっ…」
俺はこちょこちょした。
「なにする…でひゅか!…あはははは!」
「おわははは、最近流行りのツンデレかな?そうだ可愛いからほっぺたすりすりしてやるー!」
横でクロが鼻で笑いかたを叩いてきた。
「わたしも混ぜろ!このこの!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
クロの抱きしめる力めちゃくちゃ強いぞ!普通だったら全身粉砕骨折してる!ってアリスも意外と無事だし今までの表現は俺の大袈裟な表現だったかもな!と安心してるとアリスの抵抗する力も強かった。その勢いで俺とクロは引き剥がされた。
「いててて……強いじゃん…」
「そうだそうだ!普通だったらこの車ごと爆破する勢いだぞ…」
「ごめんなさい…わたしの力が制御出来ないあまり…というか、2人とも無事なんて…車も無傷…」
宇治宮先生は苦笑いをしながら小声で「後で車の外傷があるか確認しよっと」と呟いた。そしてクロはアリスの強さに一目惚れをしてた。
「すげぇ力持ってるんだな…!」
「別にいらないです。なんせ、私は昔の伝説の怪物の生まれ変わりだったとか言われてますし…そんな力があるからみんなが離れて悪い人が利用しようとくるんですよ。この世界を滅ぼしても知りませんよ?」
「わかってないなぁ……私の好きな漫画のセリフで「力とは弱き者を守る為にある」みたいなことを言ってるんだからその力、人助けとかに使ったら良いんじゃないか?」
アリスは「そういう事じゃない」と言おうとしたが言うのを途中でやめて黙った。そして車の中は沈黙に包まれた。そしてクロの家に着いた。そこは…完全にヤクザの総本部だった。
「ひぃ!?」
宇治宮先生は声に出して驚いてしまう。そんな俺たちを黒服の人たちがお出迎えする。
「お嬢!この人達はご友人でしょうか!」
「1人は先生だ、後1人はライバルでもう1人は訳ありだ。父上に合わせてくれ」
早々と黒服の1人が俺たちを組長室へと案内する。
そして、組長室の中に入るとそこには眼帯をつけていてまるで某喧嘩の漫画みたいな身体付きのおっさんが座っていた。更にオーラが恐ろしい
「とっちゃん!私から頼みがあるんだ」
「その、クロそっくりの奴を養子にしてくれの頼むのであろう?断る。養子はペット感覚ではない。この子が捨てられたから拾うそんな感覚であろう?」
「流石、とっちゃん…私の考えることがお見通しのようだな…でもペット感覚じゃないんだよ!それに…同じ天王寺家の人だし…」
クロの親父はそれでも首を縦に振らない。そして親父はアリスにゆっくり近づく。
「ひぃっ…!私の事は良いから…クロさんも私はさっきの道路で野宿しときますから…二人で争おうなんて考えないで下さい…」
「アリスと申したか。」
「はぃぃ…。煮るなり焼くなり!利用するなり!」
親父はクロをギロッと睨む。
「クロ、君が責任持って最低でも自分の身を守れるぐらいまでこいつを仕込む事が出来るなら養子として受け入れる。俺にはわかる。こいつは強い。」
「ありがとう!とっちゃん!良かったな!アリス」
アリスはずっと下を俯いているだけだった。そしてアリスはこう告げる。
「私はいずれ…この世界自体滅ぼすかもしれないですよ…。捨てたお父さんが私は明治にこの世界を飲み込もうとした黒い化け物の生まれ変わりだって!だから…」
アリスがなんか言ってる途中だが俺はアリスに飛びついた!!
「うぉぉぉぉ!!可愛いぞぉぉぉぉ!ほら!ほっぺたすりすりさせろー!!俺はロリコンじゃないがお前、めちゃくちゃ可愛いからよぉぉぉ!!」
「やぁぁっ!八千代さん!」
「素直にならない弱虫アリスはこちょこちょしてやるぅぅぅぅぅぅ!!うぉわぁぁぁ」
俺はクロに後ろから思いっきり殴られた。
「まっ…そういう訳だ…私の部屋に案内するから行こっか…」
クロはアリスを連れて自分の部屋へ帰っていった。
俺らは親父に一礼をしてクロの家を後にした。
さて、黒い化け物って言葉が気になってきた…
「宇治宮先生、先の事だが何か嫌な予感がするぞ…」
「そう…ですね。私も佐々木先生に話してみますので八千代さんはもうそろそろ遅いし早く帰って冬休みを楽しんできて」
「ありがとうございました!宇治宮先生」
俺は時速60キロのスピードで走って自分の家に帰った。
つか、俺アリスのこと好きになったかもしれん!!!
続く
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