続ラスボスの日常

フリーで楽しむマン

文字の大きさ
1 / 11

前世の前世の友達。

しおりを挟む
アリスはなんやかんや色々あって帰る家もないのでもしも太郎の家というか秘密基地みたいな拠点で居候することになった。その拠点では街1つ分の広さで一人一人に部屋があるのだがもしも太郎曰くメンバーは5人らしい。普段はヒーロー活動をしているが平和なのでやることはありません。
 アリスは退屈なのでその拠点から出て外を歩き回ることにした。
 「アリスって勝手に呼ばれるけど全然気に入ってねぇし…ムカつくなぁ!あのエロガキ!名前がない…から別に人の区別として呼ばれるからまだわかりやすいだろうけど…どっかの記憶からか男で真琴やバニラって呼ばれてた記憶があったりするな。あー、ムカつく!」
 アリスは少し嬉しそうに無自覚にるんるんと歩きながらそう呟く。
 ドカッ!
金髪の女性?が走っていてアリスと曲がり角でぶつかってしまった。
 「ごめんなさい、Eおんのバーゲンが始まりそうで急いでいますので!」
 「はぁ?ちょっと待て!怪我ねぇか?」
 「うん…」
 「急いでるんだろ?連れてってやる!」
アリスは金髪の女性?をおぶるとマッハのスピードで走り走って数秒後でEおんに着いたのである。
 「ふぇぇぇ…」
 金髪の女性?はびっくりした様子で腰を抜かせていた。
 「何、ビビってんだ?早よ行け!遅れるだろう?」
 「速いですよ…すごい身体能力ですね…」
 「そうだな、じゃ、さよなら」
 金髪の女性はアリスの手を強く握り引き止めた。
 「あぁん?なんだぁ?」
 「卵、1人3点限りだからそのお姉さんも一緒に買ってくれませんか?お金なら渡します!」
 「はぁっ!?馬鹿か!んなもん、ダメに決まってるだろ!私はそんなに優しくない!」
アリスは金髪の女性?の手を振り解こうとするが金髪の女性?は泣きそうな目でこちらを見つめるのでアリスは断ることはできなかった。
 「わーったよ!手伝ってやるよ!くそったれめ…んで、お前、名前はなんだ?」
「バニラ・ホワイトです!」
「へぇ」
 アリスはその名前にとても深い思い出がある事を知っていた。自分にとってとても縁のある名前。そのような気がした。アリスは自分の記憶の中で思い出した名前を訪ねた。
 「突然聞くけどよ、三澤真琴って知っているか?」
 バニラはびっくりした。
 「なんで、真琴くんの事を…真琴くんはえーと…昔の僕でして…」
 アリスは無性にバニラが成長してるのがとても嬉しく、やはり自分はホワイト家に縁があると確信しじーっとバニラの顔を見つめた。
 「僕の顔に何か付いていますか?」
 「そうでもないけどな、お前の家族は幸せか?」
 「うん!」
バニラは笑顔で頷いた。アリスはその笑顔が少しムカついたので弱めにデコピンした。
 「痛いよぉ!」
 「ったく、相変わらず弱虫だな、バーゲンだろ?早く行くぞ!とことん手伝ってやる!」
アリスはバニラの手を引っ張ってバーゲン会場まで猛ダッシュで向かった。
 「あの、どうして真琴くんの事を知ってるんですか?」
 「んなことよりも、とことん買うぞ!お前のことだからカレーの材料だろ!」
 「えぇぇぇぇぇぇっ!?」
そして、アリスとバニラは材料と卵を買い終えた。
 「あのぅ…ありがとうございます…。でもどうしてカレーが好きだってわかったんですか?」
 「私の好物だからだ!それでカレーのうまさをお前に布教するつもりだったんだよ!」
アリスはことを済ませると帰ろうとしたがバニラはアリスを手を掴んで引き止める。 
「あの…!」
「あん?」
 「あなたは昔の僕だったりしますか?僕…昔の記憶全然無いんです!」
アリスは首を横に振った。
 「僕、昔の自分に励まされて今ここで生きていられてるんです。真琴くんに僕、全然お礼が言えないまま…」
 「馬鹿か……そんなの天に祈って本人に伝えりゃ良い!まっ、どっかで生まれ変わっていないかもだけどな気が変わった、家まで送ってやるよ!」
 バニラは恥ずかしそうな表情をして「僕、もう35歳だよぅ…」と小声で呟いた。アリスは黙ってバニラと一緒にバニラの家まで歩いていった。
 バニラの家に着いた、アリスはバニラを送り終えると無言で立ち去ろうとしたがバニラの家の前で女性がいた事に気付いた。
 「あら、真琴くんかしら?」
 「…誰だ?」
 「ショコラ・ホワイトよ」
 女性が自己紹介するとアリスの脳裏にその名乗られた名前が刻まれているのか知っていた。
 「生きてたんだな」
 「えぇ。すっかり妖魔という亡霊になってしまったけどね。それより、ホワイト家には戻らないのかしら?記憶、ほとんど思い出せてるのでしょう?真琴くん。」
 「私には帰るところがあるから、お前らのところには帰らんがいずれ遊びに来るから」
 アリスはそう言うとゆっくりとクールに立ち去っていく後ろ姿だったが本当は死ぬほど嬉しくて号泣してた。叫びたくとも必死に声を抑えていく帰り道だったのだ。
 続く
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんとの親子丼をちょっと書きたくなっただけです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...