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第1章~無能な勇者~
第3話Part.3~フエーナ狩り~
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俺は心の中で彼女にすまないと謝る。危険だと言って彼女を静止したのはよかったが結局苦戦して怪我をしている彼女に無理をさせてしまう。自分の不甲斐なさと考え無しで戦いを仕掛けたことを恥じた。
「何だァ?おいおい、カワイ子ちゃん連れてるじゃねえかァ。また自分は勇者サマとか言ってたぶらかしたのか?」
「俺は勇者だ。かならず魔王を倒す。」
「アンタ、コイツは最低だぞぉ?アンタもきっと使い倒される。自分の名前のためになァ。俺たちと来ねえか?こんな雑魚より俺たちと冒険者やろうぜ。」
俺を救ったミリアを見て、自分たちのように自分は勇者だと名乗ってたぶらかしてきたのかとバカにし、そして彼女を勧誘し始めたフエーナ野郎。この男は女と見れば見境が無い。そしていかに俺が勇者足り得ないか、必ず酷い目に遭うぞと彼女に懇々と説いた。
「黙ってください。私はあなたなんかより、ブレイドさんを信じます。」
「やめとけって。ホントにこんなエセ勇者サマについて行っても無駄だぜぇ?」
「ラ・ブレーズ!」
「この女ぁ!俺が親切で言ってやってるのに。そうかよ。じゃあやってやんよぉ……。エリサ、あの女は任せたぜ。あぁ、殺すなよ?」
「はいはい。」
だがミリアは俺の方を信じてくれた。その言葉を聞いてもまだ言うフエーナ野郎の足元に閃光魔術を飛ばすミリア。青筋を立てて怒り始めたコイツは勧誘を諦めたようだ。そしてエリサにミリアを攻撃するよう命令する。これで俺への攻撃の圧力は少し和らぐが、ミリアの事が少し心配だった。
しかしそんな心配は杞憂に終わる。ミリアはそこから一歩も動かず、エリサと魔術を撃ち合ったが完全に彼女が押していた。むしろエリサの方が左右に避けざるを得ない状況だ。どうやらミリアは応用魔術のイメージ力はまだまだだが、基本の魔術なら速射できるようだ。
俺も負けてはいられない。俺は2人の剣と魔術の攻撃を防ぎながら好機を窺う。避けながら少しずつ距離を詰めて、俺は男の近くまで行く。奴の長剣は間合いは広いが詰められればその長さが邪魔になってくる。そして援護のマリーはさっき奴に魔術をぶつけてしまい激怒させてしまったため、俺が近くで戦い始めるとロクに魔術を放てなくなった。
最早実質1対1での戦いのような状態になっている。俺は再び奴の顔面に拳の一撃を入れた。
「ラ・ブレーズ!ラ・ブレーズ!」
「ラ・ブレーズ!邪魔をするな。」
男を吹っ飛ばしたことで影になることも無くなり、マリーは閃光魔術を連続で放ってきた。俺は盾で弾いてから閃光魔術を撃ち返す。彼女の足元に炸裂させて彼女に尻もちをつかせる。
そして俺は奴の胸倉を掴んでねじり上げてから彼女の前まで投げて
「さっさとコイツを連れて帰ってくれ。そのダーシャ使えるだろう。」
俺はそう言うとミリアが戦っていたエリサの様子を見る。彼女も避け切れずに尻もちをつき、足元に何発か魔術を撃ち込まれていて降参していた。どうやら俺の戦いに横槍を入れさせないようにずっと見張ってくれていたようだ。
「もう終わったよ。ありがとう。」
「はい!」
「足は大丈夫か?」
「大丈夫です。あ、大丈夫じゃないですけど。」
「そうか……そうだよな。戻るか。ギルドになら誰か回復魔術を使える人も居るだろう。」
「そうですね。あの、お願いします。」
「あぁ。行こう」
俺はミリアにこちらの戦闘が終わったことを告げ、イングジャミに飛び乗って彼女の足を見ながら足の方は大丈夫かと尋ねた。まあ元々大丈夫ではなかったので大丈夫だけど大丈夫じゃないという返答だった。
俺は再びギルドへ向かうためイングジャミの身体を引き、ロデードの町へ歩みを進めた。
「何だァ?おいおい、カワイ子ちゃん連れてるじゃねえかァ。また自分は勇者サマとか言ってたぶらかしたのか?」
「俺は勇者だ。かならず魔王を倒す。」
「アンタ、コイツは最低だぞぉ?アンタもきっと使い倒される。自分の名前のためになァ。俺たちと来ねえか?こんな雑魚より俺たちと冒険者やろうぜ。」
俺を救ったミリアを見て、自分たちのように自分は勇者だと名乗ってたぶらかしてきたのかとバカにし、そして彼女を勧誘し始めたフエーナ野郎。この男は女と見れば見境が無い。そしていかに俺が勇者足り得ないか、必ず酷い目に遭うぞと彼女に懇々と説いた。
「黙ってください。私はあなたなんかより、ブレイドさんを信じます。」
「やめとけって。ホントにこんなエセ勇者サマについて行っても無駄だぜぇ?」
「ラ・ブレーズ!」
「この女ぁ!俺が親切で言ってやってるのに。そうかよ。じゃあやってやんよぉ……。エリサ、あの女は任せたぜ。あぁ、殺すなよ?」
「はいはい。」
だがミリアは俺の方を信じてくれた。その言葉を聞いてもまだ言うフエーナ野郎の足元に閃光魔術を飛ばすミリア。青筋を立てて怒り始めたコイツは勧誘を諦めたようだ。そしてエリサにミリアを攻撃するよう命令する。これで俺への攻撃の圧力は少し和らぐが、ミリアの事が少し心配だった。
しかしそんな心配は杞憂に終わる。ミリアはそこから一歩も動かず、エリサと魔術を撃ち合ったが完全に彼女が押していた。むしろエリサの方が左右に避けざるを得ない状況だ。どうやらミリアは応用魔術のイメージ力はまだまだだが、基本の魔術なら速射できるようだ。
俺も負けてはいられない。俺は2人の剣と魔術の攻撃を防ぎながら好機を窺う。避けながら少しずつ距離を詰めて、俺は男の近くまで行く。奴の長剣は間合いは広いが詰められればその長さが邪魔になってくる。そして援護のマリーはさっき奴に魔術をぶつけてしまい激怒させてしまったため、俺が近くで戦い始めるとロクに魔術を放てなくなった。
最早実質1対1での戦いのような状態になっている。俺は再び奴の顔面に拳の一撃を入れた。
「ラ・ブレーズ!ラ・ブレーズ!」
「ラ・ブレーズ!邪魔をするな。」
男を吹っ飛ばしたことで影になることも無くなり、マリーは閃光魔術を連続で放ってきた。俺は盾で弾いてから閃光魔術を撃ち返す。彼女の足元に炸裂させて彼女に尻もちをつかせる。
そして俺は奴の胸倉を掴んでねじり上げてから彼女の前まで投げて
「さっさとコイツを連れて帰ってくれ。そのダーシャ使えるだろう。」
俺はそう言うとミリアが戦っていたエリサの様子を見る。彼女も避け切れずに尻もちをつき、足元に何発か魔術を撃ち込まれていて降参していた。どうやら俺の戦いに横槍を入れさせないようにずっと見張ってくれていたようだ。
「もう終わったよ。ありがとう。」
「はい!」
「足は大丈夫か?」
「大丈夫です。あ、大丈夫じゃないですけど。」
「そうか……そうだよな。戻るか。ギルドになら誰か回復魔術を使える人も居るだろう。」
「そうですね。あの、お願いします。」
「あぁ。行こう」
俺はミリアにこちらの戦闘が終わったことを告げ、イングジャミに飛び乗って彼女の足を見ながら足の方は大丈夫かと尋ねた。まあ元々大丈夫ではなかったので大丈夫だけど大丈夫じゃないという返答だった。
俺は再びギルドへ向かうためイングジャミの身体を引き、ロデードの町へ歩みを進めた。
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