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第1章~無能な勇者~
第6話Part.4~寝起きも悪いミリアさん~
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「ふわぁ~」
「おはよう」
「おふぁようございまふ」
服を着替え終わった辺りで後ろから大あくびと衣擦れの音が聞こえてきた。どうやらミリアもお目覚めらしい。俺は振り向いてあいさつするが、どうやら彼女は目覚めもあまりよくないようだ。一応あいさつは認識したようだが、寝ぼけ眼にシャンとしない姿勢、だらしなく開いた口元などどう考えても寝ぼけている。
まだ半分眠っている様子のミリアに「おーい」と言葉を掛けてみるがあまり意味のある言葉は帰って来ない。それどころか彼女は急に「お着換えお着換え」と言って服を脱ぎ始める。
彼女の寝間着は上からすっぽりと被るもので彼女は下から捲り上げて脱ごうとしている。下の方は下着をつけているようだが上は何も着ていないようだ。そして捲り上げようとしているが、どうも彼女の豊かな胸が引っかかって脱げない様子。だが彼女の胸部の下側は見えており、これは止めようがないと思い後ろを向いて待つことにした。
「んみゅ……?え…………キャーッ」
彼女が完全に目を覚ましたようだ。そして今の自分の様子に気づいて甲高い叫び声を上げていた。そして後ろでは既に完全に脱いでいたのか、彼女が焦りながら服を着替えているような音が聞こえてくる。俺は振り向かない。何も答えない。すると後ろから肩を指で遠慮がちにつつかれた。
「どうした?」
俺は彼女の方へ向いて答えた。自分が裸になっていることに気づいて叫び声を上げたのだろうから、服は既に着たのだろうと思い振り向いた。思った通り彼女は服を着直していた。焦っていたからどうせ脱いだのなら冒険用の服に着替えようという方には頭は回らず寝間着姿だった。
「ぶ、ブレイドさん……」
彼女は泣きそうな顔で寝台に正座していた。顔を真っ赤にして涙を浮かべてプルプルと小刻みに震えている。そしてもう服を着ているのにも関わらず自分の豊かな胸を隠すように胸の前で両腕を交差している。
「わ、私、また寝ぼけて……。あの……見ましたか……?」
「……脱ぎ始めは。すまない」
「うぅ……。こんなはずじゃ……」
もしかして俺が脱がしたと勘違いされているのではと少し感じてしまうくらいの様子だったミリアだが、彼女は自分の寝起きの悪さに自覚があったようでそっちに関しては疑っていないらしい。俺は正直に脱ぎ始めを見てしまったと謝る。ミリアは俺の言葉を聞いて頭を抱えてこんなはずじゃなかったと消え入りそうな声で言った。
「私、寝相と寝起きが悪くて……。でも寝ぼけて脱ぐことは最近少なくなってきてたんですけど……」
「あ、あぁ……。俺は気にしていないが、君は……そうもいかないよな」
あの寝相だけでもそうだが、しかしよくこれで一緒の部屋で寝てもいいと言ったものだと思う。やはり今度からは別々の部屋を取った方が良いなと強く思った。
「と、とりあえず着替えます!」
「そうだな」
ミリアは寝間着から冒険用の服装に着替えると言ったので、俺は再び彼女に背を向けて彼女の着替えを待つ。
「着替え終わりました……。」
「それじゃあ行こうか」
「はい」
ミリアも寝間着からいつもの冒険用の服装に着替えて俺に声を掛けてきた。そうなればもうここに居る理由も無いので俺たちは宿を出ることにした。
「おはよう」
「おふぁようございまふ」
服を着替え終わった辺りで後ろから大あくびと衣擦れの音が聞こえてきた。どうやらミリアもお目覚めらしい。俺は振り向いてあいさつするが、どうやら彼女は目覚めもあまりよくないようだ。一応あいさつは認識したようだが、寝ぼけ眼にシャンとしない姿勢、だらしなく開いた口元などどう考えても寝ぼけている。
まだ半分眠っている様子のミリアに「おーい」と言葉を掛けてみるがあまり意味のある言葉は帰って来ない。それどころか彼女は急に「お着換えお着換え」と言って服を脱ぎ始める。
彼女の寝間着は上からすっぽりと被るもので彼女は下から捲り上げて脱ごうとしている。下の方は下着をつけているようだが上は何も着ていないようだ。そして捲り上げようとしているが、どうも彼女の豊かな胸が引っかかって脱げない様子。だが彼女の胸部の下側は見えており、これは止めようがないと思い後ろを向いて待つことにした。
「んみゅ……?え…………キャーッ」
彼女が完全に目を覚ましたようだ。そして今の自分の様子に気づいて甲高い叫び声を上げていた。そして後ろでは既に完全に脱いでいたのか、彼女が焦りながら服を着替えているような音が聞こえてくる。俺は振り向かない。何も答えない。すると後ろから肩を指で遠慮がちにつつかれた。
「どうした?」
俺は彼女の方へ向いて答えた。自分が裸になっていることに気づいて叫び声を上げたのだろうから、服は既に着たのだろうと思い振り向いた。思った通り彼女は服を着直していた。焦っていたからどうせ脱いだのなら冒険用の服に着替えようという方には頭は回らず寝間着姿だった。
「ぶ、ブレイドさん……」
彼女は泣きそうな顔で寝台に正座していた。顔を真っ赤にして涙を浮かべてプルプルと小刻みに震えている。そしてもう服を着ているのにも関わらず自分の豊かな胸を隠すように胸の前で両腕を交差している。
「わ、私、また寝ぼけて……。あの……見ましたか……?」
「……脱ぎ始めは。すまない」
「うぅ……。こんなはずじゃ……」
もしかして俺が脱がしたと勘違いされているのではと少し感じてしまうくらいの様子だったミリアだが、彼女は自分の寝起きの悪さに自覚があったようでそっちに関しては疑っていないらしい。俺は正直に脱ぎ始めを見てしまったと謝る。ミリアは俺の言葉を聞いて頭を抱えてこんなはずじゃなかったと消え入りそうな声で言った。
「私、寝相と寝起きが悪くて……。でも寝ぼけて脱ぐことは最近少なくなってきてたんですけど……」
「あ、あぁ……。俺は気にしていないが、君は……そうもいかないよな」
あの寝相だけでもそうだが、しかしよくこれで一緒の部屋で寝てもいいと言ったものだと思う。やはり今度からは別々の部屋を取った方が良いなと強く思った。
「と、とりあえず着替えます!」
「そうだな」
ミリアは寝間着から冒険用の服装に着替えると言ったので、俺は再び彼女に背を向けて彼女の着替えを待つ。
「着替え終わりました……。」
「それじゃあ行こうか」
「はい」
ミリアも寝間着からいつもの冒険用の服装に着替えて俺に声を掛けてきた。そうなればもうここに居る理由も無いので俺たちは宿を出ることにした。
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