勇者ブレイドの冒険~無能な勇者(リーダー)呼ばわりで皆脱退?!でもかわいい女の子たちとハーレムパーティー組んだんで戻りたいと言っても遅い!

三浦ウィリアム

文字の大きさ
33 / 35
第2章~新たなる旅立ち~

第3話Part.3~ん?間違ったかな……?~

しおりを挟む
 少女が取ったまさかの行動に俺が一瞬反応が遅れた時には彼女の唇が俺の唇に軽く触れた。これが俺の初めての口づけとなってしまったのだが、そんな思考に至る前に彼女は俺の口の周りをペロペロと舐めてきたのだ。
 最早何が何だか分からないが害意は無いどころか彼女の表情はうれしそうでもあり、当然のことをしているような感じも受ける。
 だがこれを間近で見せられているミリアとアンは「ひゃっ!」と声を上げて顔を真っ赤にしている。特にアンの方は目を両手で覆ってこちらを見えないようにしているように見えるが、指と指の間が開いていて明らかにこちらが見えているだろうという姿だった。

 ひとしきりこちらを舐めた後、彼女は俺から顔を離す。まるで2人の繋がりが決まったかのように俺の唇と彼女の唇に唾液が糸を引く。
 俺はよく分からない状況に呆けてしまい、ただただぼーっと彼女を見るしかなかったが、当の彼女は目を閉じてこちらに柔らかそうな、いやさっき実際に触れたが非常に柔らかかった。そのぷっくりとした唇を突き出して待っている。これは明らかに俺も同じようにしろと言っている。
 当然俺には躊躇いがあって視線が落ち着かずウロウロする。その最中にミリアとアンと目が合うのだがどうしたら良いかなど分からず視線を逸らされた。

「ミュ……しよ?」
「そ、それは……」
「ダメ、なの……?ミュ……」

 いつまで経っても俺が返してくれないので業を煮やしたのか彼女は目を開いて俺を見つめて、同じことをしてほしいと言う。邪気の全く感じられない澄んだ瞳で見つめられる。
 俺は躊躇ってそれは歯切れの悪い返事を返すしかなかった。すると彼女の方は瞳を潤ませて悲しみ、そして絶望すら見えるような目を向けてくる。

 この行為はおそらく彼女の生きてきた社会では非常に重要なことらしい。それが何かは分からない。だが俺は彼女を拒絶したいわけではない。他に方法はあるかもしれないが、彼女の気持ちを尊重する以上のことがあるだろうか?俺は意を決し、彼女を抱きしめて彼女の口の周りを舐めた。

 彼女の口の周りはさっき食べたマッサオの香りとその味、そして砂や泥にまみれてきたのだろう、少しザラザラとしていたが、舌でそれを舐めとると柔らかく滑らかな肌だと分かってくる。
 少しすると彼女も再び舌を突き出してきた。お互いの舌と舌が絡まり、唇と唇がしっかりと重なって彼女の舌が俺の口内に侵入してきた。自然と俺の舌も彼女の口内へ。口と口が繋がって中で彼女と唾液を交換する。
 (いや、これは明らかに違うだろう)と俺は慌てて彼女から顔を離した。するとさっきよりもたくさんの唾液がしっかりと糸を引いてタラリと垂れていき、彼女のお腹に着いた。

 俺は妙なことになってしまった彼女の顔に目を向けると俺の目に飛び込んできたのは、頬を紅潮させながら目を潤ませそのウルウルとした瞳から少し雫が零れた姿。目の焦点は全くと言っていいほど合っておらず、俺の唾液で口の周りをテラテラと光らせながら小さく痙攣している少女の姿だった。
 彼女の口は閉じられることなくだらしなく開かれており、新たに自身から分泌された唾液が口から垂れ出ていた。
 おそらく俺は完全に間違えてしまったらしい。

「ミュ……もっと、もっと……」

 半ば意識が無かった様子の少女が意識を取り戻したようで、もっとして欲しいと俺に抱き着きながら舌を突き出しておねだりをしてくる。最早完全に趣旨が変わってしまっている。
 だがお腹が膨らみ、そして安心したのか眠気が来たようで俺に抱き着いたまま眠りに落ちてしまった。

「ふぅ……一時はどうなることかと……」
「ぶ、ブレイドさん!ルーゲに入って何を……!?」
「え?外で寝かせたら風邪引くかもしれないし、中で寝かせてあげた方がいいだろう?」
「えっ!?あ、そ、そうですよね……」

 俺はとりあえず一安心。眠ってしまった少女を抱きかかえてルーゲの方へ歩き始める。するとミリアが慌てた様子で俺を止める。両手をバタバタと動かしながら止める様子はひどく滑稽に見えるが、彼女は彼女なりに心配しているのが伝わる。何と言ってもコトがコトなのでこういった反応になるのは致し方がない。
 俺は彼女が風邪などひいたりしないようにルーゲの中で寝かせてやろうと思っただけだった。それを聞いたミリアはさっきよりも顔を真っ赤にしてしまい、「私、何言ってるんだろ……。そ、そうですよね」と両手で顔を覆って下を向いてしまった。

「アン、俺のマントを持って一緒に付いて来てくれるか?」
「は、はい!了解であります」

 俺はこんな様子のミリアには頼みごとを出来なさそうなので、アンに俺のマントを持って一緒にルーゲの中に来てほしいと言う。彼女の方も少し困惑していたようで、俺に急に名前を呼ばれていつもの歯切れの良い返事ではなく一瞬言葉に詰まっていた。
 ルーゲの中に入り、少女を端で寝かせる。そして彼女に俺のマントを掛け布代わりに掛けてやる。旅の装備は持ちすぎても良くないので代用できるものは代用する。掛け布も当然その対象だ。

「かわいらしい寝顔でありますね」
「ああ、そうだな」
「おやすみなさい」

 愛らしい寝顔を見せている少女を見て、俺に話しかけてくるアン。俺も素直にそう思うので同意の返事を返すと、アンは少女の頭を優しく撫でて挨拶をしてからルーゲを出る。俺もそれに続いて出て行った。

「ブレイドさん、あの子は一体どこから来たんでしょう」
「分からないな。ただロデードやランヌなどでは無いのはたしかだろうな。格好も風習も明らかに違う。どこかの少数民族の娘かもしれないし、また別の理由か……」
「どうしましょう」
「ただたどしくはあったが、一応俺たちと同じ言葉を話してはいたから、明日にでも話してみるさ。親元に帰すのが1番だろう」
「そうですね」

 ルーゲを出るとミリアがあの少女について尋ねてきた。彼女の様子から立てた推察をミリアに説明する。何にしてもまだ幼い娘なので親元に帰してやるのが1番だと思う。
 いつから1人なのかは分からないが、魔物が跋扈するこの周辺で無事な姿で行動できる距離はそう広くも無いと考えられるので、明日起きた時にでも彼女に聞いてみる予定だ。

「俺たちもそろそろ休もう。見張りは2人ずつで行ったほうがいい。朝まで9ワーほどあるから3ワー交代だな。俺は最初起きておくつもりだが、どっちが先に起きておく?」
「それじゃあ私が……。アンちゃんが先に寝て?」
「了解であります!それではお先に失礼するであります」

 ご飯も食べ終わったしこれ以上何もすることは無いので俺たちも眠ることにした。今日は野営のため魔物の襲撃に対する警戒を解くわけにはいかないので3ワー交代で俺たちは見張りを行うことにする。まずは俺とミリア、3ワー後にミリアとアンが交代、最後に俺とミリアが交代してという流れだ。
 先に仮眠を取るアンは俺とミリアに頭を下げてルーゲの中へと入っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。 故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。 一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。 「もう遅い」と。 これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...