転生して魔法使いになった少女は異世界生活をエンジョイしたい

ウルフ

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第一章_転生_

突然の別れ

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こんなはずじゃなかった

遠ざかっていく私を呼ぶ親友の声

体が動かない

痛い

私は今頃、親友と街で遊んでたはずなのに

なんでこうなった

事の顛末は今朝に遡る


_今朝_

「乃亜~♪」

「どしたの優里」

今一緒に登校しているのは、親友の優里

幼い頃から仲が良く、家族ぐるみの付き合いもある親友だ

「今日の放課後、一緒に街行かない?一緒に街ぶらぶらしよ♪」

「いいよ~♪」

久々だな…街に行くなんて

最近は忙しかったし、いいかもしれない

少し遅めに登校し、授業もちゃんと受けて、放課後になった

「終わった~…」

「お疲れ様♪乃亜、駅前集合でいい?私、家で着替えてから行くから♪」

「うん♪」

優里は着替えてくるらしいから先に駅前に行く

人少ないな…時間帯かな?

「奏汰!」

「ママ~♪車いっぱい♪」

どうやら男の子は車が好きらしい

母親が呼び止めるのも聞かず車に近づいて行く

…ん?あの車…エンジンかかってる…

しかも…人乗ってる…居眠りじゃんか…!

アクセルが踏み込まれたのか、

車はゆっくりと前に進み始める

「ママ~♪」

「奏汰!危ない!」

「っ…あぁもうッ!」

車のスピードが上がる

男の子に真っ直ぐ突っ込んでいく

男の子は呆然としていて動けない様子だった

気付けば、脚が動いていた

「っ…!」

男の子を突き飛ばす

男の子は道路の向こう側に転がり、

母親が男の子を抱きとめてる

そして私は、大型の乗用車に撥ねられた

体が動かない

痛い

体中が痺れて痛い

骨が折れたのか、指一本動かせない

頭から出た血で、視界が遮られる

「お姉ちゃんッ!」

男の子の悲痛な叫び声が聞こえる

良かった…助かったんだ…

「もう…飛び…出す…なよ…助…かっ…て…よかっ…た…」

声を出すだけで体が痛い

内臓損傷したのかな

はっきりとわかった

私、死ぬんだ

「乃亜!乃亜…!」

優里が精一杯大声で私を呼ぶ声、

意識が遠のいていくのがはっきりとわかった

視界がぼやける

あの男の子…無事でよかった…助けられてよかった…

ごめん…優里…

街で一緒に遊びたかったな…

ごめん…

私の意識は、そこでプツリと途切れ、視界は真っ暗に染まった
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