おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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二章(前編)

第十六話「莉奈と彩子」

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「可哀想だよっ!
 こんな黒の森所に置いてくなんて……」


 莉奈さんが俺に訴えてくる――

 俺たちは、五層主オルクスを撃破し、雌オークこと、もと栗田彩子さんを連れて迷宮の外へと出ていた。


 幸い、迷宮の外にある安全地帯にキャンプしているパーティはいない。
 彼女を見られて騒ぎになる……なんてことはなかった。


 今後の予定としては、今晩、ここで夜を明かし、明日の朝から街へと戻ることになっている。
 朝から慌ただしいスケジュールなので、さっさと休みたいところなのだが……その前に決めておきたいことがあった。



 そんなわけで、食事を済ませてから、もと日本組でキャンプの一角に集まることに。

 内容は、まあ、当然――
 「この雌オーク栗田さんを、つれて来たのはいいんだけど、どうすんだよ」って話だった。



 もちろんブリストルへは連れて行かない。
 つーか、行けない。


 それは、助けるときから彼女栗田さんに言い含めていた。
 
 そう、言い含めていたのはいたのだが……。



 冒頭の訴えを聞いてわかる通り、莉奈さんはそのことについて、納得してくれてはいなかった。
 俺たちは野営の準備も終わり、話やすいようにとヘルメットを脱いでいる。


 夜は寒さがキツい。

 生暖かい迷宮とは違って、吐く息も白く濁っていた。



「だから、何度も言ってるけど、莉奈は反対ッ!」


 莉奈さんが、続けてそう訴えてくるが、こればっかりはいかんともし難い。


「……こんな姿雌オークの彼女をブリストルへ連れて行けるわけないの……
 莉奈さんにもわかりますよね……」


 俺は、うなだれる雌オーク栗田さんの肩に手を置き、彼女に「すまないね」と言う。
 すると彼女は頬を赤くし、潤んだ瞳で俺を見つめて頷いた。



「――っでも!」

 莉奈さんは、まだ、食い下がろうと声を強めた。

 このままでは喧嘩になる。


 俺たちの間に、険悪な空気が漂っていた。
 そこへ喧嘩を止めようと思ったのか、雌オーク栗田さんが間に入り――


「――ありがとう、莉奈ちゃん……。
 でも、私、大丈夫だよ……」

 暗い表情を、無理矢理明るくして(とはいってもオーク面なので、確信は無いが)莉奈さんをなだめ始めた。


「ち、地上に、出てこられただけでも十分嬉しいし……。

 あのね、私……
 少し前に、こんな姿雌オーク、人に見られちゃったことあるんだ……。

 その時は、必死で助けてもらおうと、駆け寄ったんだけど斬られちゃって……。
 私……あった人たちにあんな反応されて……。
 地味に傷ついたんだ……」



 オーク顔が寂しそうに瞳の光を揺らす。

「街なんて、そんな大勢人が居る所……。
 ちょっと耐えられないかも……」

 そんな雌オーク栗田さんを見て、莉奈さんは堪えきれずに、目を背けた。



「だからって、こんな危険な所……。
 女の子が……絶対ダメだよ……」


 ……たしかにな。
 どちらの言い分もわかる。


 どちらも、女の子だからこそ、言ってるのだろう。


 解決の難しい問題。
 やり場のない気持ちは、思考と一緒に、出口がなくなってしまっていた。

 行き詰まった俺たち。
 思考が出口を見失い、この場に沈黙が漂う――




『っはぁ~~~いっ!!
 マジdeマジック☆エロイムエッサイム!
 魔導少女イノリだよ~~んっ!』


 そこに現れたるはイノリさん。

 光が集まり、はじけた笑顔でこの場の沈黙を破った。
 少し離れた、異世界組のメンバーも驚いてこっちを見ている。



『そっの問題~ッ!
 わったしが、解決した~~げるっ~~っ♪』



 キラリ☆
 とウインクで星を飛ばしながらイノリさんは、手に持った魔法のステッキを雌オーク栗田さんに向けた。


「ふえぇ~~ん。
 イノリちゃ~~~~んっ!」

 莉奈さんは、ホッとした表情を浮かべ、すぐに泣き顔に変わる。
 そして、イノリさんに抱きつこうとした。


 当然、立体映像なので、そんなことはできない。
 彼女の両手は空を切り、バランスを崩して地面へ突っ込んでしまっていた。


「ちょっ、な、なに? 何者??」
 雌オーク栗田さんは、初めて見るイノリさん魔女っ子に動揺する。



 まあ、するだろーね。

「あ、彼女、イノリさんって言います――

 見たらわかるかもしれないけど、こんな感じだから警戒しなくていいですよ。
 説明は……、えっと、微妙に難しいな……。
 まあ、俺たちの、この全身タイツやヘルメット、そこのバイクなんかを貸してくれて……、管理してるというか、制御している人かな」


 俺は、軽く説明をする。

 その説明の後、イノリさんは両手を組むと、現れたときのに見せていた満面の笑顔から、いつもの無表情に変わっていた。


『さて、冗談はコウゾウの顔だけにして――
 転生者アヤコの件について、ワタシから提案があります』


 彼女は人差し指を立てて言った。

 彼女の登場仕方の方が、冗談みたいだと思うが……。
 抗議を含んだ視線でイノリさんを睨むが、華麗に無視スルーされる。


『この迷宮ダンジョンを攻略する間、ブリストルに滞在しているわけですが、その期間、Xanthosバイク黒の森シュバルツヴァルトに待機させています。

 今回、そのことを、利用しようと思います。
 Xanthosバイク黒の森シュバルツヴァルトに待機している期間、彼女の護衛にそれをつけるというのはいかがでしょうか』


 木の陰に止めていたバイクを、自動走行で目の前につれてくる。

黒の森シュバルツヴァルトの表層部分から、自動走行で三十分もあれば、ブリストルへ到達できるでしょう。

 大丈夫です。安心してください。
 転生者アヤコの護衛も、ワタシがXanthosバイクから行ないますので安全です』


 イノリさんは側に来たバイクに跨がる。

『もちろん、この迷宮ダンジョンでの目的を達成すれば、護衛は終了します。
 転生者アヤコは、それまでに、この地黒の森にて安全を確保してもらうこととなります。


 幸い彼女は、コウゾウやリナと違って、この魔素の中でも生活できます。
 人間には汚染された土地ですが、彼女なら、ここで採取可能なものを食料とすることができるのです。
 それらを摂取しても、身体に体する影響も少ないでしょう』


 俺たちがココに住めない、一番の原因はそこ食料問題である。
 一週間の黒の森横断生活で身にしみていた。


 魔素満ちるこの地黒の森にて、俺たちは、そこで育つ食物や妖魔を摂取することができない。

 仮に、彼女について、ずっと迷宮攻略が終わるまでここに住むとしても、食料の問題をどうにかしなければならなかった。



「……確かに、それがいい気がしますね」

 俺はイノリさんの提案に賛成することにした。
 莉奈さんは、まだ少し納得してない感じだ。


「ほら、すぐ、次の探索に来るんですから――

 一旦、街へ戻った時、食料を沢山買い込んできましょう。
 それで、彼女がこの森で暮らすための環境づくり、手伝ってあげましょうか。

 安全に住める所、確保できればそれでいいし、もしかしたら温厚なオークたちの集落が見つかるかもしれません」


 自分で言っといてなんだが、温厚なオークなんかいるのだろうか。
 まあ、目の前にいる彼女雌オークは温厚だが……。

 オークと考えたらダメだと思うし。



 だが、そんな気休めでも少しは効いたのか。
 莉奈さんは少し安心した顔をする。

「うん……、わかったよ……おじさん……。
 わがまま言ってごめんね……。

 莉奈……、見捨てるとか、ちょっとね……
 無理だったから……」



 もしかして、彼女。
 帝国から脱出するときのひと悶着が、まだ尾を引いているのだろうか。

 加護を失い、見捨てられそうになった自分と雌オーク栗田さんと重ねているのかもしれない。


「……ま、俺だって、同郷の日本人を見捨てるなんて、そんな、後々後悔しそうなこと、したくないですしね……。
 気にしなくていいですよ」



 そう言って――
 恐る恐る、莉奈さんの頭を撫でてみる。
 艶やかな光を放つ金髪は、サラサラしていた。

 元、引きこもりの俺にはハードルの高い行動だが、彼女を安心させるため、勇気をだして頑張ってみたのだ。
 結果、俺の手は拒絶されることはなく、彼女の頭に触れていた。


 本当は、そんなことしなくてもよかったかもしれない。

 だが、莉奈さんを励ましたい気持ちもあったし、打算だが俺も人から必要とされたかったのだ。


 元の世界では、もつことのできなかった勇気。
 これを絞り出すことで、仲間をつくりたかった。

 莉奈さんの嗚咽が、静かに聞こえる。
 俺は、聞こえてないフリをしながら、横を向いて頭を撫でていた。

 俺は全身タイツ越しからも伝わる彼女の頭の感触に、与えた安心よりも多くのものを貰った気がしたのだった。




§




〈アッカネン莉奈 視点〉


 アニメや小説なんかでよくある異世界転移。

 ――あの日。
 学校から帰る途中、バスに乗った時。
 莉奈が、まさかこんな目にあうとは思わなかった。


 そう……。
 まさか悠斗や美優と離れるなんて――


 原因は私だ。

 莉奈が勝手に、この――
 アキレスだったかな?

 イノリちゃんがそう呼んでた、このコスプレに使えそうなラバースーツっぽいのを着てしまったのが原因だ。



 おかげで加護ってチート、無くしちゃうし……。
 最悪。


 でも、このスーツが莉奈から、加護を取っちゃったってこともあったけど、反面、このスーツがあるから助かっているってところもあるから複雑だけどね。


 自分のせいなんだから、文句言っちゃいけない。

 わかってはいるんだけど、どうしても……。
 不安だけは、どうにもできない。


 外出するとき。
 このスーツ無しでは不安で、どこにもいけなくなってしまった。

 それに言葉……。
 言葉までわからなくなった時には、さすがに莉奈もびっくりした。
 そんなだから、このスーツチートをイノリちゃんに返しちゃうことは、絶対に莉奈には無理だった。


 当然、返さないなら、莉奈はイノリちゃんやおじさんと一緒についていかなくちゃいけない。


 でもね。
 ついて行くなら、悠斗や美優と離れなくちゃダメだったんだ。
 あの状況で二人を連れ出すのは無理だったしね……。



 正直、二人と離れるのは怖い。


 でも。


 莉奈は、おじさんたちについてくことにした。
 最初はね、このスーツのを取られるのが不安ってのもあったんだけど……。


 しばらく、おじさんやイノリちゃんと居て気付いたんだ。
 あのとき、おじさんの手を取ったのは、私は変わりたかったんだなって。



 勇気を出して、嫌いな自分を変えたかった。



 変わりたい。

 ――なんでって?


 莉奈ね、小学の時、いじめられてた。
 でも、中高になったらいじめられることもなくなって、その生活はそれまでと比べると楽しかった。



 中学で悠斗と親しくなれたし、高校で美優とも親しくなれた。
 それに、みんなから美少女だってチヤホヤされた。

 これ以上ないよね。
 学校でもトップクラスのリア充ってよばれてたし……。

 最初、これで莉奈は、自分が変われてると思ってたんだ。



 でもね、それは少し違ってたみたい。

 それに気がついたのは、悠斗と知り合って、いじめられなくなってしばらくしてから……。


 莉奈は悠斗が好きだった。

 でもね、莉奈には勇気がなかったんだ。
 悠斗にね、本当の自分を見せれなかった。


 中学にはいってからチヤホヤされる私。

 みんなが押し付けてくる、リア充や美少女って役割。
 そこから抜け出すと、悠斗に嫌われそうで……。


 だって……
 素の莉奈なんて、ただのオタじゃん。

 そっちを、あんまり興味ない悠斗に見せたら、絶対嫌われちゃうよ……。
 実際、軽く話したら引かれたし……。


 莉奈がオタだって知られて、嫌われたらどうしよう。
 いじめられてた頃の自分に戻ってしまったらどうしよう……。

 そんなことを考えてたら、莉奈は……
 悠斗たちと一緒に、そのリア充生活を心の底から楽しめなくなってきちゃった。


 リア充になったって、チヤホヤされたって、いつか莉奈の本性がバレてそれを失うことに怯えていた。

 結局、莉奈はいじめられっこのままだった。


 こっちの世界にきてから、そのことを思い知らされたし。

 加護を失い、フリーデリケさん――
 召喚された国のお姫様に追いかけられたり、こっちの世界でまで健司に追いかけられたり……。


 いじめられてた自分を思い出して、泣いちゃってた。
 でもね、そんな時に、イノリちゃんに助けてもらったんだ。


 莉奈のちっちゃい頃の思い出。
 アニメに励まされたあの頃。
 テレビで見てた、魔法少女のことを思い出して、なんだか勇気をもらっちゃって……。


 ついて行こう。
 そう思った。

 この人たちと一緒に居れば、もっと強くなれるハズ。
 いじめられて、泣いてた自分から変わるために……。


 逆に莉奈が元の世界に帰る方法を見つけて、悠斗や美優を助けてあげるんだ。
 そして、二人から、たよりにしてもらって、本当の自分を見せても嫌われないように――


 ……ふぅ。
 でも、結局そう簡単にはいかなくって。


 逃げてる途中、森の中ではおじさんに迷惑ばっかかけちゃうし。
 うまく、妖魔たちを倒せないし……。


 だって、殺せないよ……。

 莉奈、飼ってたインコが死んじゃっただけで、一週間、立ち直れなかったんだよ……。
 ハムスターだって殺せない自信があるし。


 さいてー。
 それで、ホント、イライラしちゃって、おじさんにお風呂入れないとか、無理いってあたっちゃうし。
 ホント、おじさんごめんね……。



 それからの莉奈は、ずっと情けなかった。
 なんの役にもたてないし、足引っ張っちゃってる気もしたし。
 こっちの世界に慣れないし、言葉も喋れないから生活のなにからなにまで、おじさんに迷惑かけっぱなしだった。



 莉奈ね、ベッドの中で泣いちゃったよ。
 もうね、元の世界――

 ママに会いたい。
 家のこと思い出して、「ママ」って声だしてないた。


 だんだん、おじさんたちとも、イノリちゃんと話してても心の底から笑えなくなってきちゃった。
 悠斗や美優の時と同じ。


 そんな時にアイツ――
 なんかバーで、チャラい感じの男が近寄ってくるし。



 莉奈は、さいっっこうに機嫌が悪かった。

 もうね、なんでっ!


 なんで、いつも健司みたいな感じの、オラオラしたのがよってくんの? もうやだよ!

 馴れ馴れしく肩に手なんか置いてきたから、何言ってるかわかんなかったけど暴れてしまった。



 また、さいてー。

 おじさんに迷惑かけちゃった。
 助けてもらっちゃったし……。

 店の人に謝るおじさん見てると、ママが、ママは悪くないのにいじめっこたちの親に謝ってるのを思い出しちゃう……。


 本当に悲しいよ……
 つらい。


 迷宮に挑んで、オークたちの群れと戦った。
 やっぱり、莉奈は役に立ってないし。

 どーしよー。
 やっぱり莉奈はダメな子だ。



 そんな、モヤモヤが、莉奈をさらに意地っ張りにさせていた。
 彩ちゃんを、一人、この森に置いてくなんて絶対許せなかった。


 だって――
 悠斗や美優に――
 イノリちゃんやおじさんに――

 みんなに置いてかれる自分が重なっちゃって、どうしても耐えられなかった。


 だからって、意地張って、またおじさんを困らせちゃった。

 ゴメン。
 ……ごめん。
 …………ごめん……。


 こんなこと続けてたら、置いてかれるよね。
 そんな気持ちが頭の中でぐるぐるっと回ってた。



 ――ポンッ

 そこでね。
 おじさんが、頭に手を置いて――
 撫でてくれたんだ……。

 莉奈ね、また泣いちゃった。
 まだ、私がみんなと居てもいいんだよって言われた気がして。



 こんなわがままな莉奈でも、こんな役立たずな莉奈でも、おじさんやイノリちゃんは見捨てないでいてくれる。

 ありがとうって気持ちと安心が、胸をあったかくしてくれた気がした。
 寒い空気でジンジンとする、冷えきった耳と鼻の頭が、目頭と一緒にツンと熱くなってくる。


 寒いのに温かかった。

 スーツのせいで体温なんて無いんだけど、おじさんの手が温ったかい気がした。


 そのぬくもりが――
 ちっちゃな頃、ママに教えてもらったパパのことを思い出させた。

 莉奈が産まれた頃、外国人だったパパは外国の事故で死んじゃったらしい。
 ママは、パパが優しくて頼りがいがある人だったと言ってたことを思い出す。


 今、莉奈を暖めてくれる手のひらは、温もりと一緒に安心を与えてくれた。
 それは優しくて……頼もしくて……。

 パパが生きていたら――
 パパの手のひらも、こんな感じだったのかなと想像してしまっていた。



 ――よしっ!

 莉奈は決心した。
 こんなところで負けちゃダメだ。

 あの日、イノリちゃんからもらった勇気。
 今日、おじさんからもらった温もり。

 頑張って――
 成長して――
 変わって――

 その貰ったものを、全部返そうと思う。



 まずは――言葉かな。

 これの所為で、街でも、おじさんに迷惑をかけていた。
 あのバーでの喧嘩だってそうだ。

 話ができてれば、もっと穏便に解決できたかもしれない。



 うん、そうだ。
 まず、この世界の言葉を覚えよう。

 そういえば、おじさんも、イノリちゃんから教えてもらったらしい。
 街に戻ったら、イノリちゃんにも相談してみよう。


 莉奈は、この世界でやっと、自分のすること――
 やれることが見つかった気がした。

 急に変わるのは無理かもしれない。
 でも、こうやって、できることから頑張るんだ。


 泣いていた自分。
 あの頃の莉奈から変わるために。




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