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畳の間
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ようやく階段をクリアしたぞ。次は……。
廊下をゆっくり歩きながら、ぼくはチラッと畳の部屋を横目に見た。
――やっぱりいる!!
鬼の顔が、ぼくを睨んでいる! 座敷童子が、ぼくに笑いかけている!
壁に掛けられている鬼の顔は「なまはげ」っていうみたい。じいちゃんが秋田から持ってきたんだ。いつも優しいじいちゃんだと思ったけど、鬼の顔を持ってきたときは、じいちゃんの方が鬼かと思ったよ。
『悪ぃ子はいねぇがぁ! 悪ぃ子はいねぇがぁ!』
鬼が今日もぼくに怒っている。
――ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! なんか分からないけど、ごめんなさい!
そう思いながら、ぼくは鬼から目をそらした。でも、今度は座敷童子と目が合っちゃったよ。
棚の上に置かれている座敷童子は、ばあちゃんが岩手から持ってきたんだ。ばあちゃん、女の子の孫が欲しかったのかな? 眉毛の上でパッツン、肩の上でパッツン、と切られた黒い髪の女の子は、ぼくの幼稚園にいるマチ子ちゃんにちょっとだけ似ている。マチ子ちゃんはニコニコしていて可愛いけど、この子は目と口が三日月のような形で固まっていて、なんだか怖いんだ。
『一緒に遊ぼう。一緒に遊ぼう』
鞠を持った座敷童子がぼくを誘ってくる。一緒に遊ぶから、動かないで!
――だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ…… 。
ぼくは座敷童子が動かないようにブツブツと、だるまさんを唱えながら畳の部屋を横切った。
「よし! 座敷童子と遊んだぞ」
ぼくは更にレベルが上がった気がした。
廊下をゆっくり歩きながら、ぼくはチラッと畳の部屋を横目に見た。
――やっぱりいる!!
鬼の顔が、ぼくを睨んでいる! 座敷童子が、ぼくに笑いかけている!
壁に掛けられている鬼の顔は「なまはげ」っていうみたい。じいちゃんが秋田から持ってきたんだ。いつも優しいじいちゃんだと思ったけど、鬼の顔を持ってきたときは、じいちゃんの方が鬼かと思ったよ。
『悪ぃ子はいねぇがぁ! 悪ぃ子はいねぇがぁ!』
鬼が今日もぼくに怒っている。
――ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! なんか分からないけど、ごめんなさい!
そう思いながら、ぼくは鬼から目をそらした。でも、今度は座敷童子と目が合っちゃったよ。
棚の上に置かれている座敷童子は、ばあちゃんが岩手から持ってきたんだ。ばあちゃん、女の子の孫が欲しかったのかな? 眉毛の上でパッツン、肩の上でパッツン、と切られた黒い髪の女の子は、ぼくの幼稚園にいるマチ子ちゃんにちょっとだけ似ている。マチ子ちゃんはニコニコしていて可愛いけど、この子は目と口が三日月のような形で固まっていて、なんだか怖いんだ。
『一緒に遊ぼう。一緒に遊ぼう』
鞠を持った座敷童子がぼくを誘ってくる。一緒に遊ぶから、動かないで!
――だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ。だるまさんが転んだ…… 。
ぼくは座敷童子が動かないようにブツブツと、だるまさんを唱えながら畳の部屋を横切った。
「よし! 座敷童子と遊んだぞ」
ぼくは更にレベルが上がった気がした。
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