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第4章 集まれ仲間達
3番街の地下迷宮 -9-
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「やったー! おわったー!」
達成感と開放感で塗り潰されたエンディミオン殿下の叫び。
勝ったー、じゃない辺りが実にらしくて俺達、転生組は思わず吹き出してしまった。
マックスは、最初は短杖でポカスカと直立スライムを殴り、その後も何故か気合入れて魔法を叫びまくっていたので、喉を痛めたのか、首元を右手で押さえながら、その場に座り込んでしまった。
「はいはい。よろこぶのもヘタリこむのもいいけど、ドロップひんは、ちゃんとじぶんで、かいしゅうしろよー? じかんたつとダンジョンにきゅうしゅうされて、きえちまうぞー?」
「あ! わすれてた!」
「……なんて、つらいところなんだろう、ダンジョン……」
終わったことで元気を取り戻したエンディミオン殿下とは対照的にマックスは、疲れ切っていた。
「アリィ。かいふくまほうしようきょか」
「はぁい。エンディー? マックスー? ドロップひんのかいしゅうおわったら、かいふくまほうかけるから、こえかけてー?」
「わかったー!」
「……よろしくおねがいします……」
うーん……回復速度、俺とリリエンヌの愛情度依存なんだよなー。
エンディミオン殿下は、まだ大丈夫そうだけど、元々の体力差がある所為でマックスの疲労度が、どうしても高く見えちまう。
今回は、アリューシャの回復魔法でその場凌ぎすれば済むけど、後々これじゃイカンなぁ。
「なにか、おなやみごとでもごさいまして?」
「うん。とりま、アルフレッドなかまになったら、いったん、せんとうパートぬけて、インターバルもうけねぇと、ひろうどと、けいせんカウンターのすうちが、ガタおちしそうだなって?」
「そうですわねぇ。そこまでは、そのひのおわりに、はんせいかいと、おつかれさまをかねて、みんなでおしょくじかいでもして、しのぎます?」
「そうな。どうせいまごろ、しろで、おれたちのきょてんにしたトコ、せんちのきゅうごしょみたくされてるだろうしな」
「……おうひさまのめいですもの。しかたございませんわ」
「じょうちゅうすることになった、いしゃと、かいふくしには、どうじょうをきんじえない」
「おとなのめをいれておきたいのでしょう」
俺とフランソワーヌは、エンディミオン殿下とマックスの所へ行ったアリューシャとルナルリア王女、リリエンヌの3人を追いかけることなく、そんな会話を交わしていた。
「エルドレッドさまは、このめいきゅうも、とうはされておられるのですよね?」
「おまえらに、とうはしろとは、いわないからあんしんしてくれ」
「いえ、そうではなく。さいしょから、あなたさまのてきせいレベルのダンジョンにいかれなかったのは、やはり、ようすみだったのかな、とおもいまして?」
「まぁな。さきにおれがいっときゃ、ダンジョンないのざひょうをひろっとけるから、さいあく、てんいで、どこにでもでれるしな」
俺の答えにフランソワーヌが、くすくすと笑う。
「なんだよ?」
「いいえ。なにをかくそう、1ばんてあついのは、エルドレッドさまだな、と。きほん、せわやきですわよね?」
「…………ぜんせでも、なぜかよくいわれたよ、それ。おとうとと、いもうといたから、そのせいだっておもうことにしてるけど」
「まぁ。そんな、にげこうじょうで、ごまかせるほど、あなたさまのせわやきは、あさくごさいませんわよ? ごじかくなさいませ」
冗談なのか、揶揄われているのか知らんが、フランソワーヌは着々とランドリウス公爵夫人化している気がして、横で楽しげに笑いをこぼす彼女を俺は恨みがまし気に横目でチラ見していた。
達成感と開放感で塗り潰されたエンディミオン殿下の叫び。
勝ったー、じゃない辺りが実にらしくて俺達、転生組は思わず吹き出してしまった。
マックスは、最初は短杖でポカスカと直立スライムを殴り、その後も何故か気合入れて魔法を叫びまくっていたので、喉を痛めたのか、首元を右手で押さえながら、その場に座り込んでしまった。
「はいはい。よろこぶのもヘタリこむのもいいけど、ドロップひんは、ちゃんとじぶんで、かいしゅうしろよー? じかんたつとダンジョンにきゅうしゅうされて、きえちまうぞー?」
「あ! わすれてた!」
「……なんて、つらいところなんだろう、ダンジョン……」
終わったことで元気を取り戻したエンディミオン殿下とは対照的にマックスは、疲れ切っていた。
「アリィ。かいふくまほうしようきょか」
「はぁい。エンディー? マックスー? ドロップひんのかいしゅうおわったら、かいふくまほうかけるから、こえかけてー?」
「わかったー!」
「……よろしくおねがいします……」
うーん……回復速度、俺とリリエンヌの愛情度依存なんだよなー。
エンディミオン殿下は、まだ大丈夫そうだけど、元々の体力差がある所為でマックスの疲労度が、どうしても高く見えちまう。
今回は、アリューシャの回復魔法でその場凌ぎすれば済むけど、後々これじゃイカンなぁ。
「なにか、おなやみごとでもごさいまして?」
「うん。とりま、アルフレッドなかまになったら、いったん、せんとうパートぬけて、インターバルもうけねぇと、ひろうどと、けいせんカウンターのすうちが、ガタおちしそうだなって?」
「そうですわねぇ。そこまでは、そのひのおわりに、はんせいかいと、おつかれさまをかねて、みんなでおしょくじかいでもして、しのぎます?」
「そうな。どうせいまごろ、しろで、おれたちのきょてんにしたトコ、せんちのきゅうごしょみたくされてるだろうしな」
「……おうひさまのめいですもの。しかたございませんわ」
「じょうちゅうすることになった、いしゃと、かいふくしには、どうじょうをきんじえない」
「おとなのめをいれておきたいのでしょう」
俺とフランソワーヌは、エンディミオン殿下とマックスの所へ行ったアリューシャとルナルリア王女、リリエンヌの3人を追いかけることなく、そんな会話を交わしていた。
「エルドレッドさまは、このめいきゅうも、とうはされておられるのですよね?」
「おまえらに、とうはしろとは、いわないからあんしんしてくれ」
「いえ、そうではなく。さいしょから、あなたさまのてきせいレベルのダンジョンにいかれなかったのは、やはり、ようすみだったのかな、とおもいまして?」
「まぁな。さきにおれがいっときゃ、ダンジョンないのざひょうをひろっとけるから、さいあく、てんいで、どこにでもでれるしな」
俺の答えにフランソワーヌが、くすくすと笑う。
「なんだよ?」
「いいえ。なにをかくそう、1ばんてあついのは、エルドレッドさまだな、と。きほん、せわやきですわよね?」
「…………ぜんせでも、なぜかよくいわれたよ、それ。おとうとと、いもうといたから、そのせいだっておもうことにしてるけど」
「まぁ。そんな、にげこうじょうで、ごまかせるほど、あなたさまのせわやきは、あさくごさいませんわよ? ごじかくなさいませ」
冗談なのか、揶揄われているのか知らんが、フランソワーヌは着々とランドリウス公爵夫人化している気がして、横で楽しげに笑いをこぼす彼女を俺は恨みがまし気に横目でチラ見していた。
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