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第5章 女神の間にて
花咲く丘にキミと2人で -4-
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『フランソワーヌ嬢、やめるんだ。彼女は必要な教育を家で受けさせてもらえていないようだ。ここは、私達が寛容になるべきだ』
「なぜそうなる? ここでみにつけさせるようにうながさなければ、これからしゃこうかいにでたとき、くろうするのは、そのこなんだぞ」
何とアルフレッドからすら14歳エンディミオン殿下の台詞には突っ込みが入った。
『……かしこまりました、エンディミオン殿下』
第1王子からそう言われれば引き下がらざるを得ないのだろう。
フランソワーヌが頭を下げてエンディミオン殿下への謝罪の意を示しながらそう言った。
「ちょっと。何でウチの子が悪いみたいな話しになってるのよ。この王子、正気?」
ランドリウス公爵夫人が、余程頭に来たのか、淑女としての言葉遣いをかなぐり捨てて不満をぶつけた。
夫人は社交界の白百合と呼ばれる程の淑女なのに……スゲェな、ゲームアリューシャ。
やっぱりお前は、最強の女だぜ。
俺は絶対、関わりたくないタイプの女だけど。
と、ここでゲーム内では自分の発言を選択する画面が現れた。
1つは “あ、いいのいいの、気にしないで! きっと色々分かんない、わたしもいけないんだろうから! わたしも気にしないよ! ね!” というもので、これを選ぶとこのまま逆ハーエンドにまっしぐらだ。
もう1つは “貴族の世界って大変なのね。きっと貴女は、これまで自由に生きてこれたわたしと違って小さい時から一杯努力して頑張って来たのね。凄いわ。尊敬しちゃう!”というもので、これを選ぶと女子とも仲良くなれる可能性が残り、大円団ルートを目指せる。
「そもそもこれ、誰のプレイログなんだ?」
[わたくしが今、プレイしているのよ]
「は⁈」
「えっ⁈」
俺と舞子さん、友理恵さんと亜梨沙さんの疑問符がそれぞれ重なった。
[これ、どっちを選んだらいいのかしら?]
「えっ、まってまって! このぶんき、メチャメチャすんごくだいじなのよ、サーシャエールさま! みんな! このプレイ、だいえんだんと、ぎゃくハー、どっちめざすの⁈」
「しらないわよ! ほかのみんなにどっちみせたかったのよ⁈」
[1番マシなのを見せた後にこーんな酷いことになっちゃう場合もあるのよーっていうのを纏めて頭に送り込むのと、これでも平和に終わる方なのよーっていうのを見せた後に酷いのを纏めて送り込むって言うのの差ね。一応18禁コンテンツは、子供達には送り込まないわ]
「子供達には、と来たぜ……」
俺達が思っていたより、ずっとサーシャエール「様!」のしようとしていることには、容赦がなかった。
[貴方達、それぞれの前世に関する話しは、あちらの神々と “上” からの許可が降りたから、その後で入れる感じになるわね]
「こうして、みんなでかんしょうかいってかんじにならないなら、もうそれでいいですわ……」
確かに亜梨沙さんの言う通り、こんなそれぞれに持たれている感想を直接聞かされるよりは、ずっと気分的にマシなので、それに関しては俺も否やはない。
後はどちらを選ぶかだ。
「きょうつうプロローグで、おかあさまたちのはんのうが、すでにこれなのですもの。ぎゃくハーは、きけんすぎません?」
「でも、1ばんヤバいパティーンのはんのう、みとけばさ? それいかは、じじつじょうないわけでしょ?」
「父様達だけは18禁見るから、あんま、そこは言い切れないけどな」
「あー……」
黙。
全員が全員押し黙ってしまった所為で、ゲームが止まったからだろう。
「あら、お話しが進まなくなってしまいましたわね。どうしたのかしら?」
辺境伯夫人、ヘルガティーエ様の言葉で顔を上げて視線を交わし合った俺達4人は。
「ぎゃくハーごにさ、イタインのはなしをして、これをされるかのうせいが、あるのよっていったあとに、ほかのヤバいのいれて、さいごにだいえんだんいれてもらって、せめてこんなふうにへいわにおわろうねって、かんじにしてもらうのは、どう?」
「かのうなのですか? サーシャエールさま?」
[いいわよー?]
サーシャエール様の返事に俺達は、声を揃えて言ってしまった。
「じゃあそれで!」
「なぜそうなる? ここでみにつけさせるようにうながさなければ、これからしゃこうかいにでたとき、くろうするのは、そのこなんだぞ」
何とアルフレッドからすら14歳エンディミオン殿下の台詞には突っ込みが入った。
『……かしこまりました、エンディミオン殿下』
第1王子からそう言われれば引き下がらざるを得ないのだろう。
フランソワーヌが頭を下げてエンディミオン殿下への謝罪の意を示しながらそう言った。
「ちょっと。何でウチの子が悪いみたいな話しになってるのよ。この王子、正気?」
ランドリウス公爵夫人が、余程頭に来たのか、淑女としての言葉遣いをかなぐり捨てて不満をぶつけた。
夫人は社交界の白百合と呼ばれる程の淑女なのに……スゲェな、ゲームアリューシャ。
やっぱりお前は、最強の女だぜ。
俺は絶対、関わりたくないタイプの女だけど。
と、ここでゲーム内では自分の発言を選択する画面が現れた。
1つは “あ、いいのいいの、気にしないで! きっと色々分かんない、わたしもいけないんだろうから! わたしも気にしないよ! ね!” というもので、これを選ぶとこのまま逆ハーエンドにまっしぐらだ。
もう1つは “貴族の世界って大変なのね。きっと貴女は、これまで自由に生きてこれたわたしと違って小さい時から一杯努力して頑張って来たのね。凄いわ。尊敬しちゃう!”というもので、これを選ぶと女子とも仲良くなれる可能性が残り、大円団ルートを目指せる。
「そもそもこれ、誰のプレイログなんだ?」
[わたくしが今、プレイしているのよ]
「は⁈」
「えっ⁈」
俺と舞子さん、友理恵さんと亜梨沙さんの疑問符がそれぞれ重なった。
[これ、どっちを選んだらいいのかしら?]
「えっ、まってまって! このぶんき、メチャメチャすんごくだいじなのよ、サーシャエールさま! みんな! このプレイ、だいえんだんと、ぎゃくハー、どっちめざすの⁈」
「しらないわよ! ほかのみんなにどっちみせたかったのよ⁈」
[1番マシなのを見せた後にこーんな酷いことになっちゃう場合もあるのよーっていうのを纏めて頭に送り込むのと、これでも平和に終わる方なのよーっていうのを見せた後に酷いのを纏めて送り込むって言うのの差ね。一応18禁コンテンツは、子供達には送り込まないわ]
「子供達には、と来たぜ……」
俺達が思っていたより、ずっとサーシャエール「様!」のしようとしていることには、容赦がなかった。
[貴方達、それぞれの前世に関する話しは、あちらの神々と “上” からの許可が降りたから、その後で入れる感じになるわね]
「こうして、みんなでかんしょうかいってかんじにならないなら、もうそれでいいですわ……」
確かに亜梨沙さんの言う通り、こんなそれぞれに持たれている感想を直接聞かされるよりは、ずっと気分的にマシなので、それに関しては俺も否やはない。
後はどちらを選ぶかだ。
「きょうつうプロローグで、おかあさまたちのはんのうが、すでにこれなのですもの。ぎゃくハーは、きけんすぎません?」
「でも、1ばんヤバいパティーンのはんのう、みとけばさ? それいかは、じじつじょうないわけでしょ?」
「父様達だけは18禁見るから、あんま、そこは言い切れないけどな」
「あー……」
黙。
全員が全員押し黙ってしまった所為で、ゲームが止まったからだろう。
「あら、お話しが進まなくなってしまいましたわね。どうしたのかしら?」
辺境伯夫人、ヘルガティーエ様の言葉で顔を上げて視線を交わし合った俺達4人は。
「ぎゃくハーごにさ、イタインのはなしをして、これをされるかのうせいが、あるのよっていったあとに、ほかのヤバいのいれて、さいごにだいえんだんいれてもらって、せめてこんなふうにへいわにおわろうねって、かんじにしてもらうのは、どう?」
「かのうなのですか? サーシャエールさま?」
[いいわよー?]
サーシャエール様の返事に俺達は、声を揃えて言ってしまった。
「じゃあそれで!」
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