僕は猫?を拾う

アルマジロ

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おはよう…

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チュンチュン

「んッ」「おはようエトワール」

そう言いながら、掛け布団をめくる。

「え…」

誰だ?なぜ僕の隣りにいるんだ。エトワールは、どこに行った。どこにも見当たらない

掛布の上とかベットの下とか隈なく探す。やっぱりいない。あの黒色のつややかな毛を、見逃すはずがない。

「エトワールー?」

もう一度大きな声で呼ぶ。かわいい鳴き声で返事するのが、聞きたい。つやつやの黒毛の中に見える琥珀色の目を思い出す。少し泣きそうだ。その後、家の中を隅から隅まで探したが、見つからない。

「すみません。起きてください!エトワール…黒猫知りませんか?」




苦渋の決断として、ベットの上に寝ている人に聞く。こんなに探して見つからないのだ、もう急に現れたこの人が関わっているという選択肢しかない。

結構熟睡しているのか、全く起きない。なんだか、焦ってる僕の横でのほほんと寝ていられるとイラッとする。

ガシッバサ

「起きて!」

掛け布団を引っ剥がし、耳元で叫ぶ。

「う~ん」

パチ ガバッ

うわっびっくりした。覚醒したのか、急に起き上がる。歳は、僕より少し高めに見えた。

「あの、黒猫知りませんか?エトワールていうんですけど…」

見知らぬ人は、僕の方をじっと見たかと思うと

「僕、エトワールだよ?」

そう言って心底不思議そうな顔で僕を見ている。

「そっかー?」

うん?どういうことだ?こいつ変態か?エトワールは、猫なんだが。どう見ても、人間だ。確かに、黒髪で琥珀色の目をしている。けれど、それだって目はカラコン入れればいいし、髪だって染めれる。イケメンでも、変態はどうかと思う。

"疑ってます"て顔に書いてあったのだろう。変態さんは、少しショックを受けたような顔をする。

「わからないの?…証拠見せるから!」

なんて言い出した。いや、無理無理。できないって。

ガバッ  ギュ~

えっ…は?なぜ変態さんは、僕を抱きしめているんだ?変態だからか?
混乱しすぎて変なことを思ってしまう。

ボフン

「うわっ」

前が見えない。変態さんから煙?出たんだけど。モヤのようなものが僕の視界を遮る。5分ぐらいして、だんだんと目の前が見えてきた。
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