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三章 恋の始まり
30話 二回目で初めてで
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放課後の校舎裏、僕は市居さんが来るのを待っていた。
カラッと晴れた空模様とは反対に、僕の心はどんよりと沈んでいた。
僕は、自分を好きだと言ってくれた女子を振らないといけない。
そう思うだけで、何度早退しようと思ったことか。
「神流くん、話って手紙の事だよね?」
「うん。その返事をしようと思って氷美湖さんに頼んだんだ」
やって来た市居さんは、うつむいたままだった。
短い黒髪が彼女の顔を隠し、何を考えているのかはわからない。
「えっと、手紙嬉しかった。僕、あんな風に言ってもらえたこと無くて、でもごめんなさい。僕、好きな人がいる」
「知ってた。それでも、知って欲しかったんだ。ありがとう、ちゃんと断ってくれて、私もこれで次に進めると思う。それじゃあね」
顔を上げた市居さんの顔は、笑顔だった。
「――」
一瞬逃げるように走り出した市居さんを引き止めそうになった。
市居さんなら素敵な恋人ができる。
そんな慰めにもならない言葉を言いそうになり、すぐにそれは飲み込んだ。
「あんたにしては上出来じゃない?」
「見てたんですか?」
「まあね、あんたがふざけた断り方したら、殴ってやろうと思ってね」
「断るのって辛いですね」
「最初だけよ。すぐに面倒くさいに変わるわ」
「氷美湖さんとかはそうでしょうね」
美人だしナンパとかされてたし。
「それじゃ、私は最後まで見届けたし帰るわよ」
「待ってください。丁度いいので、少し相談してもいいですか?」
「いいわよ。雅の事も頼んだし、たまには相談に乗ってあげるわ」
「僕、焔さんに告白しようと思ってるんです」
「そう、やめておきなさい。以上」
「いやいや、そのくらいで終わらせないでくださいよ。僕だって本気なんですから」
帰ろうとする氷美湖さんの腕を掴んで無理に引き留める。
こうなることはわかっていたけど、僕一人だと最後までいけるかわからない。
氷美湖さんなら僕に発破をかけてくれるはずだ。
「私はあんたがお姉ちゃんと付き合おうとするのは嫌なんだけど、それでいいの?」
「はい。氷美湖さんなら、僕が本気だったら手伝ってくれると思ってるので」
「なっ、そんなわけないでしょ。私はあんたとお姉ちゃんが付き合うのは嫌よ!」
珍しく真っ赤な顔で否定されたけど、普段の面倒見の良さから考えると、間違ってないんだと思う。
「何よ、そのわかってますよ。見たいな顔は!」
ぶっきらぼうな言葉遣いとは裏腹に、壁に寄り掛かりながら話を聞く状態になってくれた。
「僕が逃げそうになったら、背中を押してもらいたいんです。きっと実際に告白しようとしても、二の足を踏んじゃうと思うんです」
「そんな状態ならやめればいいのに」
「そうなんですけどね。市居さんの手紙を読んでたら、僕も見習わないとって思ったんです。なんだかんだ理由を付けて僕は逃げてたって気づいちゃったんです」
焔さんに相応しいくらい強くって思ってたけど、そのくらい強い人なら、好きな人にその思いを伝えられないはずがないって気がついた。
「そのくらいならいいわよ。不本意だけどね。それで、告白する日は決めたの?」
「今週の土曜日に告白したいんですけど、まだ約束もしてなくて、どうしたらいいと思いますか?」
「やっぱりあんたダメだと思うわ」
その日稽古終わりに誘ってみると、焔さんはあっさりと了承してくれた。
†
その週の土曜日、僕と焔さんはいつものモールに遊びに来ていた。
「まずはどこに行くんだ? 昼ごはんか?」
「え、ああ、えっと、そうですね、そうしましょうか」
「どうかしたのか、具合が悪いならまた今度でもいいんだぞ?」
「大丈夫です。気にしないでください大丈夫ですから」
僕は緊張で死にそうだった。
たぶん振られることはないとは思うけど、それでも心臓が痛い。
「何してるんだ。ほら行くぞ」
「ひゃい!」
やばい、変な声が出た……。
焔さんはいつも通りに僕の手を引いただけかもしれないけど、今の僕には刺激が強すぎた。
大丈夫、もっといつも通りにしよう。
「ファミレスでいいよな」
何気なく見せた微笑みに、心臓が一瞬止まりかけた。
僕この人に告白してOKしてもらえるの? 無理じゃない?
いつも通りの凛々しくて綺麗な姿に、ついそんなことを考えてしまう。
「秋良、今日はどうかしたのか? もしかしてカルマの気配とかがあるのか?」
「あはは、そんなことないですよ。そもそも、僕にはカルマの気配とかわからないですし」
つい見惚れてました。なんて言えるわけないので、笑ってごまかすと焔さんの温かい手が僕の額に触れた。
稽古のせいで硬いはずの手はなぜか柔らかさがあった。
「少し熱い気がするけど平気か?」
「だから大丈夫ですって、ば……」
屈んだせいでいつもよりも数段近い距離にドギマギしてしまい、顔を真っすぐに見れなくなり視線を落とす。
そこには真っ白な谷があった。
ささやかな装飾に彩られた二つの大きな膨らみは、焔さんの動きと連動し柔らかく揺れた。
「急に熱くなったけど本当に平気なのか?」
あなたのせいです、その大きな膨らみ二個のせいです。
もしかしてこっちから言うのを待ってわざとこう言うことしてるの? このまま見ていたいけど言わないのは男として間違っている気がするけど、言ったら言ったでなんでそこを見ていたのかってことになりそうな気もするし、僕は一体どうしたらいいの?
「焔さん、その見えてます」
「ん? あっ、ああすまん。秋良の前だとどうしても油断してしまうんだ」
よかった。
指摘するのが正解だったみたいだ。
そんなハプニングもありながら、映画やゲーセンで告白する気持ちを作ろうとしたが、上手く作れないまま夕方になってしまった。
「沢山遊んだな。そろそろ帰るか」
「そうですね……」
後は、このまま帰るだけか……、自分の不甲斐なさに呆れてしまう……。
落ち込んでいる時に、スマホがメッセージを受信した。
そこには一言『逃げるな』と書かれていた。
「どうした? もうバスが来る時間だぞ」
「焔さん、もう少しだけ、僕に時間を貰えませんか?」
「……いいよ」
モールから少し離れた所にある公園に向かった。
日も暮れてしまい、公園には人もいない。
「焔さん。今日は大事な話があります」
「なんだ?」
「鬼石焔さん。僕は最初に出会ってから焔さんの事が好きです。僕と付き合ってください」
ついに言った。
なけなしの勇気を振り絞って僕は告白した。
「ぷっ、あははは!」
それなのに、焔さんに爆笑されてしまった。
もしかしてこれ、ドッキリなの? それともそういういじめ?
「あれ? もしかしてダメとかですか? だとしても笑わなくても……」
「いや、すまない。ずっと何かあると思ってはいたんだが、まさか告白だったとはな」
「えっ? つまりどういうことですか?」
「もちろん受けるよ。あたしは秋良の事を好きだと言ってただろ?」
「それならなんで笑ったんですか……、もう振られるんだと思ってましたよ……」
「いや、何か思い詰めてるなとは思っていたんだよ。中々言い出せないことってなると、あたしとレイラを比べてレイラを選んだのかと思っていた。そうじゃないとわかったら安心して笑ってしまったんだ」
「何ですかその勘違い。僕はずっと焔さん一筋ですよ」
「勘違いもするさ。あたしは好きだと言っていたのに、告白するのにあんなに思い詰めた秋良を見たら不安にもなる」
「告白って結構勇気がいるんですよ」
僕みたいな小心者は、もしかしたらって思うと、一歩踏み出すのも勇気が必要なんだ。
「秋良、もう一度契約をしないか?」
「契約ならもうしてるじゃないですか――、いや、そうですね。改めて契約しましょう」
焔さんの体に腕を回す。
女性らしい丸みを帯びた体は、あんなに激しく戦えるようとは思えないほどに華奢で、僕が体を引き寄せるとこちらに身をゆだねてくれた。
「僕はこれからもずっと焔さんを好きでい続けます。これはその契約の証です」
「あたしも同じ気持ちだよ」
互いの顔がゆっくりと近づき、焔さんの桜色の唇が僕の口に触れる。
柔らかく少し熱いくらいの口づけは、いつまでもこうしていたいと思うほどに甘い物だった。
息が続かず離れると、口唇に残る熱が風に奪われる。
互いに密着したまま、二度目だけど初めてのキスの余韻に浸っていた。
「そろそろ、帰ろうか」
「そうですね」
放心したまま数分、流石に体が冷え始め、僕達は帰路に着いた。
僕達は自然と手を握っていた。
カラッと晴れた空模様とは反対に、僕の心はどんよりと沈んでいた。
僕は、自分を好きだと言ってくれた女子を振らないといけない。
そう思うだけで、何度早退しようと思ったことか。
「神流くん、話って手紙の事だよね?」
「うん。その返事をしようと思って氷美湖さんに頼んだんだ」
やって来た市居さんは、うつむいたままだった。
短い黒髪が彼女の顔を隠し、何を考えているのかはわからない。
「えっと、手紙嬉しかった。僕、あんな風に言ってもらえたこと無くて、でもごめんなさい。僕、好きな人がいる」
「知ってた。それでも、知って欲しかったんだ。ありがとう、ちゃんと断ってくれて、私もこれで次に進めると思う。それじゃあね」
顔を上げた市居さんの顔は、笑顔だった。
「――」
一瞬逃げるように走り出した市居さんを引き止めそうになった。
市居さんなら素敵な恋人ができる。
そんな慰めにもならない言葉を言いそうになり、すぐにそれは飲み込んだ。
「あんたにしては上出来じゃない?」
「見てたんですか?」
「まあね、あんたがふざけた断り方したら、殴ってやろうと思ってね」
「断るのって辛いですね」
「最初だけよ。すぐに面倒くさいに変わるわ」
「氷美湖さんとかはそうでしょうね」
美人だしナンパとかされてたし。
「それじゃ、私は最後まで見届けたし帰るわよ」
「待ってください。丁度いいので、少し相談してもいいですか?」
「いいわよ。雅の事も頼んだし、たまには相談に乗ってあげるわ」
「僕、焔さんに告白しようと思ってるんです」
「そう、やめておきなさい。以上」
「いやいや、そのくらいで終わらせないでくださいよ。僕だって本気なんですから」
帰ろうとする氷美湖さんの腕を掴んで無理に引き留める。
こうなることはわかっていたけど、僕一人だと最後までいけるかわからない。
氷美湖さんなら僕に発破をかけてくれるはずだ。
「私はあんたがお姉ちゃんと付き合おうとするのは嫌なんだけど、それでいいの?」
「はい。氷美湖さんなら、僕が本気だったら手伝ってくれると思ってるので」
「なっ、そんなわけないでしょ。私はあんたとお姉ちゃんが付き合うのは嫌よ!」
珍しく真っ赤な顔で否定されたけど、普段の面倒見の良さから考えると、間違ってないんだと思う。
「何よ、そのわかってますよ。見たいな顔は!」
ぶっきらぼうな言葉遣いとは裏腹に、壁に寄り掛かりながら話を聞く状態になってくれた。
「僕が逃げそうになったら、背中を押してもらいたいんです。きっと実際に告白しようとしても、二の足を踏んじゃうと思うんです」
「そんな状態ならやめればいいのに」
「そうなんですけどね。市居さんの手紙を読んでたら、僕も見習わないとって思ったんです。なんだかんだ理由を付けて僕は逃げてたって気づいちゃったんです」
焔さんに相応しいくらい強くって思ってたけど、そのくらい強い人なら、好きな人にその思いを伝えられないはずがないって気がついた。
「そのくらいならいいわよ。不本意だけどね。それで、告白する日は決めたの?」
「今週の土曜日に告白したいんですけど、まだ約束もしてなくて、どうしたらいいと思いますか?」
「やっぱりあんたダメだと思うわ」
その日稽古終わりに誘ってみると、焔さんはあっさりと了承してくれた。
†
その週の土曜日、僕と焔さんはいつものモールに遊びに来ていた。
「まずはどこに行くんだ? 昼ごはんか?」
「え、ああ、えっと、そうですね、そうしましょうか」
「どうかしたのか、具合が悪いならまた今度でもいいんだぞ?」
「大丈夫です。気にしないでください大丈夫ですから」
僕は緊張で死にそうだった。
たぶん振られることはないとは思うけど、それでも心臓が痛い。
「何してるんだ。ほら行くぞ」
「ひゃい!」
やばい、変な声が出た……。
焔さんはいつも通りに僕の手を引いただけかもしれないけど、今の僕には刺激が強すぎた。
大丈夫、もっといつも通りにしよう。
「ファミレスでいいよな」
何気なく見せた微笑みに、心臓が一瞬止まりかけた。
僕この人に告白してOKしてもらえるの? 無理じゃない?
いつも通りの凛々しくて綺麗な姿に、ついそんなことを考えてしまう。
「秋良、今日はどうかしたのか? もしかしてカルマの気配とかがあるのか?」
「あはは、そんなことないですよ。そもそも、僕にはカルマの気配とかわからないですし」
つい見惚れてました。なんて言えるわけないので、笑ってごまかすと焔さんの温かい手が僕の額に触れた。
稽古のせいで硬いはずの手はなぜか柔らかさがあった。
「少し熱い気がするけど平気か?」
「だから大丈夫ですって、ば……」
屈んだせいでいつもよりも数段近い距離にドギマギしてしまい、顔を真っすぐに見れなくなり視線を落とす。
そこには真っ白な谷があった。
ささやかな装飾に彩られた二つの大きな膨らみは、焔さんの動きと連動し柔らかく揺れた。
「急に熱くなったけど本当に平気なのか?」
あなたのせいです、その大きな膨らみ二個のせいです。
もしかしてこっちから言うのを待ってわざとこう言うことしてるの? このまま見ていたいけど言わないのは男として間違っている気がするけど、言ったら言ったでなんでそこを見ていたのかってことになりそうな気もするし、僕は一体どうしたらいいの?
「焔さん、その見えてます」
「ん? あっ、ああすまん。秋良の前だとどうしても油断してしまうんだ」
よかった。
指摘するのが正解だったみたいだ。
そんなハプニングもありながら、映画やゲーセンで告白する気持ちを作ろうとしたが、上手く作れないまま夕方になってしまった。
「沢山遊んだな。そろそろ帰るか」
「そうですね……」
後は、このまま帰るだけか……、自分の不甲斐なさに呆れてしまう……。
落ち込んでいる時に、スマホがメッセージを受信した。
そこには一言『逃げるな』と書かれていた。
「どうした? もうバスが来る時間だぞ」
「焔さん、もう少しだけ、僕に時間を貰えませんか?」
「……いいよ」
モールから少し離れた所にある公園に向かった。
日も暮れてしまい、公園には人もいない。
「焔さん。今日は大事な話があります」
「なんだ?」
「鬼石焔さん。僕は最初に出会ってから焔さんの事が好きです。僕と付き合ってください」
ついに言った。
なけなしの勇気を振り絞って僕は告白した。
「ぷっ、あははは!」
それなのに、焔さんに爆笑されてしまった。
もしかしてこれ、ドッキリなの? それともそういういじめ?
「あれ? もしかしてダメとかですか? だとしても笑わなくても……」
「いや、すまない。ずっと何かあると思ってはいたんだが、まさか告白だったとはな」
「えっ? つまりどういうことですか?」
「もちろん受けるよ。あたしは秋良の事を好きだと言ってただろ?」
「それならなんで笑ったんですか……、もう振られるんだと思ってましたよ……」
「いや、何か思い詰めてるなとは思っていたんだよ。中々言い出せないことってなると、あたしとレイラを比べてレイラを選んだのかと思っていた。そうじゃないとわかったら安心して笑ってしまったんだ」
「何ですかその勘違い。僕はずっと焔さん一筋ですよ」
「勘違いもするさ。あたしは好きだと言っていたのに、告白するのにあんなに思い詰めた秋良を見たら不安にもなる」
「告白って結構勇気がいるんですよ」
僕みたいな小心者は、もしかしたらって思うと、一歩踏み出すのも勇気が必要なんだ。
「秋良、もう一度契約をしないか?」
「契約ならもうしてるじゃないですか――、いや、そうですね。改めて契約しましょう」
焔さんの体に腕を回す。
女性らしい丸みを帯びた体は、あんなに激しく戦えるようとは思えないほどに華奢で、僕が体を引き寄せるとこちらに身をゆだねてくれた。
「僕はこれからもずっと焔さんを好きでい続けます。これはその契約の証です」
「あたしも同じ気持ちだよ」
互いの顔がゆっくりと近づき、焔さんの桜色の唇が僕の口に触れる。
柔らかく少し熱いくらいの口づけは、いつまでもこうしていたいと思うほどに甘い物だった。
息が続かず離れると、口唇に残る熱が風に奪われる。
互いに密着したまま、二度目だけど初めてのキスの余韻に浸っていた。
「そろそろ、帰ろうか」
「そうですね」
放心したまま数分、流石に体が冷え始め、僕達は帰路に着いた。
僕達は自然と手を握っていた。
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