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第2話
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ロロは、自身が通うことになった【デリストリン魔導士学園】の学生寮に到着していた。
「お、来たね」
ロロの寮部屋には、見知らぬ男性と女性がいた。
「私はデリストン学園の学園長のノワールド、彼女は私の身の回りのことを手伝ってもらっているリリンだ」
リリンと呼ばれた女性はロロに対して軽く会釈をする。
「私たちは君のことをある程度シルヴィ君から聞いている」
「シル隊長から、ですか」
「ああ、彼女は私の元教え子で、リリンの姉弟子にあたる」
「そんなあなたたちが俺のところに来たのはどういった理由が?」
「簡単に言えば、この学園について伝えに来た」
ノワールドが言うには、この学園は学年とは別にランク分けされており、下から銅級、銀級、金級、白金級に分かれている。
そして、この学園において学年以上にこのランクが重要となってくる。
「中には1年ながらに金級の生徒もいる」
「で、俺はどうなんだ」
「君は実践経験もあり、実際この学園の中で魔導士として君に勝てる生徒はそうはいない。だが君はコネなど一切なしで入学してもらうため、銅級でのスタートになる」
それだけ言うとロロの寮部屋からノワールドとリリンは出ていく。ロロは机の上に置いてある書類に目を通す。
「どうやらあの人たちの言ってたことは本当のようだな」
書類には先ほどノワールドが言ったことを要点ごとにまとめてあり、ロロは書類を少し目を通し机の上に戻した。
「俺に勝てる奴はそうはいない、か」
ロロはノワールドの発言を思い出した。この言葉から、ロロはこの学園において間違いなくトップクラスの評価だと受け止めることができる。
しかし、絶対に頂点であるわけではない、とも受け止められる。
「同じ年代で俺よりもやれる奴がいるとは思えないが。まあ少し気になるな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「学園長、あんまり彼に干渉するのはよくないのでは?」
「大丈夫じゃろう、直接話すのは今回ぐらいじゃ」
「先ほど学園長がおっしゃっていた『そうはいない』というのは上級生の白金級の学生ですか?」
「それもじゃが、わしが一番彼に伝えたかったのは今年の新入生の彼じゃ」
「例の新入生ですね。中々の怪物と聞いておりますが」
「今年は面白くなりそうな予感がするのう」
ノワールドは高らかに笑った。後ろをついてくリリンは大きくため息をこぼした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の朝の、デリストン魔導士学園の1年の教室にて。
「今日から新しくみんなと魔導士を目指すロロだ。みんな仲良くしろよな」
教室で担当教員がロロを紹介する。彼の制服には銅級の腕章がついている。これのおかげで生徒のランクが一目でわかる。
「(やっぱ1年なだけに銅級が多いな。ちょこちょこ違うランクも見えるが)」
教室の7,8割はロロと同じで銅級の腕章をしているが、残りはまた別の腕章をつけている。
「今日の授業は事前に話していたとおり数人での内容だ。この後15分後に移動するから準備しておけよ」
教員の言葉で教室にいた生徒たちが全員動き始めた。どうやらこの後の授業に関しての作戦会議をするようだ。
「ロロはすまないがこちらで勝手に決めたところに入ってもらうことになるがいいか?」
「構いません、それで俺と一緒に受ける人は?」
教員が指を指した方向を見ると、2人の女子生徒がいた。
「お、来たね」
ロロの寮部屋には、見知らぬ男性と女性がいた。
「私はデリストン学園の学園長のノワールド、彼女は私の身の回りのことを手伝ってもらっているリリンだ」
リリンと呼ばれた女性はロロに対して軽く会釈をする。
「私たちは君のことをある程度シルヴィ君から聞いている」
「シル隊長から、ですか」
「ああ、彼女は私の元教え子で、リリンの姉弟子にあたる」
「そんなあなたたちが俺のところに来たのはどういった理由が?」
「簡単に言えば、この学園について伝えに来た」
ノワールドが言うには、この学園は学年とは別にランク分けされており、下から銅級、銀級、金級、白金級に分かれている。
そして、この学園において学年以上にこのランクが重要となってくる。
「中には1年ながらに金級の生徒もいる」
「で、俺はどうなんだ」
「君は実践経験もあり、実際この学園の中で魔導士として君に勝てる生徒はそうはいない。だが君はコネなど一切なしで入学してもらうため、銅級でのスタートになる」
それだけ言うとロロの寮部屋からノワールドとリリンは出ていく。ロロは机の上に置いてある書類に目を通す。
「どうやらあの人たちの言ってたことは本当のようだな」
書類には先ほどノワールドが言ったことを要点ごとにまとめてあり、ロロは書類を少し目を通し机の上に戻した。
「俺に勝てる奴はそうはいない、か」
ロロはノワールドの発言を思い出した。この言葉から、ロロはこの学園において間違いなくトップクラスの評価だと受け止めることができる。
しかし、絶対に頂点であるわけではない、とも受け止められる。
「同じ年代で俺よりもやれる奴がいるとは思えないが。まあ少し気になるな」
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「学園長、あんまり彼に干渉するのはよくないのでは?」
「大丈夫じゃろう、直接話すのは今回ぐらいじゃ」
「先ほど学園長がおっしゃっていた『そうはいない』というのは上級生の白金級の学生ですか?」
「それもじゃが、わしが一番彼に伝えたかったのは今年の新入生の彼じゃ」
「例の新入生ですね。中々の怪物と聞いておりますが」
「今年は面白くなりそうな予感がするのう」
ノワールドは高らかに笑った。後ろをついてくリリンは大きくため息をこぼした。
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次の朝の、デリストン魔導士学園の1年の教室にて。
「今日から新しくみんなと魔導士を目指すロロだ。みんな仲良くしろよな」
教室で担当教員がロロを紹介する。彼の制服には銅級の腕章がついている。これのおかげで生徒のランクが一目でわかる。
「(やっぱ1年なだけに銅級が多いな。ちょこちょこ違うランクも見えるが)」
教室の7,8割はロロと同じで銅級の腕章をしているが、残りはまた別の腕章をつけている。
「今日の授業は事前に話していたとおり数人での内容だ。この後15分後に移動するから準備しておけよ」
教員の言葉で教室にいた生徒たちが全員動き始めた。どうやらこの後の授業に関しての作戦会議をするようだ。
「ロロはすまないがこちらで勝手に決めたところに入ってもらうことになるがいいか?」
「構いません、それで俺と一緒に受ける人は?」
教員が指を指した方向を見ると、2人の女子生徒がいた。
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