最強魔導士の育成論

groria

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第14話

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一回戦の全試合が終了し波乱の幕開けとなった今年の【ルーキーズカップ】。その後の2回戦は順当に銀級シルバー金級ゴールドが勝ち進めていった。

しかし、

「これで、とどめ!!」

2回戦のリアの相手は銀級シルバーの魔弾使いであった。1週間の訓練では魔弾の対応はしていなかったが、チーム訓練のロロの動きを見ており、特に問題なかった。

「そこまで!勝者リア」

リアはそのまま2回戦も勝ち抜いた。この結果をみて彼女を侮る者も少なくなってきた。

エミリーは2回戦で敗退してしまった。相手は剣士の銅級ブロンズであったが1回戦の試合を見られていたのか魔法を展開する前に距離を詰められてそのまま倒された。

「仕方ないな、このトーナメント戦の仕様上近距離専門が強く、遠距離専門が弱くなっちまうな」

遠距離で特に有効的な魔法攻撃は詠唱に時間がかかってしまう。下級魔法であればそこまで詠唱に時間は取られないが中、上級となってくると大きな隙を生み出してしまう。

特に今回のトーナメント戦では障害物も少ないため詠唱する時間を作り出すことも難しい。立ち回りによっては改善できる部分もあるが、実力が必要な話である。

「ロロも次の相手は銅級ブロンズだし、まだ大丈夫なんじゃない?」

「油断はしないさ。俺やお前みたいなのもいるしな」

3人で話しているところに1人の青年がやってきた。腕には金級ゴールドの腕章をつけているがネクタイの色はロロたち1年のものとは違っていた。

「僕は2年のキースだ、よろしく。ロロ君に用があってね」

「俺、ですか?」

ロロは素っ頓狂な表情をする。キースはそのまま話を続ける。

「単刀直入に言うと、君に僕のクランに入ってほしいんだ」

「「ええーーー!!??」」

控え室中に叫び声が響いた。その叫び声はエミリーとリアので、ロロは特に表情は変わらなかった。

「俺を勧誘することに何かメリットがあるんすか?」

「そうだね、僕が白金級プラチナ上がるためだね」

ロロは説明を受けてもなおそこまで納得していなかったが、

「クランリーダーとしての実績をつくるため、ですか?」

「お、察しが良くて助かるね。君はロロ君の知り合い?」

「はい、1年のリア=シェリルと申します」

リアは深々と頭を下げる。いつもとは全然違う態度にロロは少し驚いてしまう。

「シェリル...なるほどね」

「でも、俺みたいな銅級ブロンズを勧誘したところで」

「いや、大丈夫だよ。君ならすぐに金級ゴールドぐらいならなれるんじゃないかな」

キースはニコニコと笑顔でロロを見つめる。ロロは少し警戒し始めた。

「ま、今日はこの辺でいいかな。君みたいに声をかけるべき1年はまだまだいるし。そうだ、せっかく声かけたんだしいいことを教えよう」

「?」

「次の君の相手。僕のクランメンバーの1人なんだけど、なかなか面白い飛び道具を持っているから注意したほうがいいかもね」

キースそう言ってロロたちから離れる。その際にほかの1年からたくさん声を掛けられていた。彼の人気具合がうかがえる。

「いったい何だったんだろう。ロロ君」

「ああ」

ロロはキースの魔力を感じ取り、かなり警戒した。

「(同じ金級ゴールドでもかなり差を感じるな)」

「リア?どうしたの、さっきから黙り込んで」

「え、あ、何でもないわ」

リアははっとした表情をしていたがすぐにいつもの表情に戻った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日、第3回戦が始まった。ロロの試合が先に始まるということで、リアとエリーは観客席からロロを見守る。

一方のロロは昨日のキースの言葉を気にしている。自分に勝てる同級生がいるとはまるで思っていない。しかし、あえて直接言ってきたことを気にしている。

昨日、キースがロロとあった時点で、次の対戦相手の試合は終わっていたようで、情報収集も特にできなかったため「飛び道具」という言葉以外は完全に初見となる。

「ま、ここでいくら気にしてもしゃあねえ。集中するだけだ」

ロロは闘技場のステージに上がると、そこにはすでに対戦相手がたっていた。

「これより、ロロ対グリゴリの試合を始めます」

「(魔剣を持っているのか)」

ロロは相手であるグリゴリの腰に携えている魔剣に視線を向けた。「飛び道具」という言葉から、魔法関係の攻撃をメインにしていると予想していただけに、驚いている。

「それでは、開始」

開始の合図と同時に、ロロは距離を取りながら両手に魔法陣を展開し魔弾を打つ準備をした。グリゴリはその場から動かず、剣の柄をつかむ。

「スラッシュスレイ」

グリゴリはその場で抜刀した。剣先から斬撃派がロロに向かって放たれた。ロロは急いで防御魔法を展開し斬撃派をうまく受け流した。受け流した斬撃派近くの岩を簡単に切り裂いた。

「やっぱそう来たか」

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