無究明

無究明 第七話

おれは、夏海にそう言った。
「OK～！」
夏海は、イタズラにウインクした！
「じゃあ、急がなきゃ。」
夏海は、車をペットショップの方へまた走らせた。
ペットショップの駐車スペースには、止められなかったが、ほとんど車の来ない道なのでかがやきの軽トラが見える道路脇に車を止め、さっき買ったコーラと山崎パンのコッペパンつぶあんバターをガッツいた！　
夏海は、肉まんにグリコの野菜&果物を食べた！
二人が食べ終わった頃、大きいダンボールを持って、さっきの店員が軽トラに乗り込んだ。
「来ましたね！」
「来ましたよ！」
と小さい声で囁いた。
軽トラが、走り出し、俺たちも後ろを離れて着いて行った。
田舎の1本道なので、少し離れても、カーブで確認できた。
軽トラが、ウインカーを右に上げ、山を登って行った。
俺たちもゆっくりと、なだらか道を登って行った。
途中草むらが開けた所にプレハブの小屋が見えた。
「ここで一度引き返そう。」
「わかったわ。」
俺たちは、軽トラが、山道に入って行った道の先のちょっと離れたところで、軽トラが出ていくのを待った。
たまにコンテナトレーラーが通り過ぎるがほとんど車の通りはなかった。
一時間ぐらいだろうか、軽トラが店主を乗せてたぶん、ペットショップに戻って行った。
「行ってみよう」
俺は、夏海に言いかけた時夏海は、エンジンをかけウインカーを上げていた。
その、プレハブには鍵がかかっていて、窓には、見えないようボードが貼ってあった。
犬の鳴き声は全く聞こえない…おかしいな？
っとおもいなが、夏海と一回りプレハブの周りを見渡した。
壊れたペットキャリーや、錆びたゲージ、それに時々鼻が曲がりそうになる異臭が風にのって漂ってくる。
少し奥には、こんもりと土が、もってある所が何箇所かあった。
「恐ろしいね」夏海は一言言うと、入り口の鍵を見に行った。
俺は何枚か写真を撮り、入り口に向かった。
夏海は小声で「何も見えないわね、それに何も聞こえない…」
「そうだな、おかしいな」
俺はドアをノックしてみた。
中から、叫び声とは、程遠いでも、息が漏れている、低い叫び声が聞こえた。
これが、本当のパピーミルだ、声帯をもとって子供を産む機械化されている、こんな現実があっていいのだろか…俺は、プレハブの写真も撮り、夏海とそこを離れた。
二人で、黙ったまま車をしばらく走らせた。
作並のハングリーハングリーと言うお洒落なレストランに車を止めた。
「あ～、おなか空いたよ。」
夏海は、気分を換えようと健に向かってお腹をさすった
「おれも～。」
二人で、店内に入りガッツリナポバーグを頂いた！
ナポリタンにハンバーグが乗ってボリュームもだが、味が濃厚！
夏海は、デザートのフォンダンショコラまで食べた。
コーヒーを飲みながら…
「チワワ買ってみるよ。妹も連れてまた来る。」
「そうだね、それでもそのチワワを調べたら何か原因かわかるかも」
「妹が、可愛そうだが…」
「死なないことを祈るわ。」
「俺もそう願う。」
とりあえず、俺は東京の家に戻ることにした、駅の売店で大好きな萩の月を買おうとしたが、直ぐにハッとして諦めた。やまびこ154号17:43にギリギリ滑り込んだ。》